ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

燃える炭火が‥・🔥 (イザヤ書1)

空は見事に晴れ渡っていた。

気持ちの良い風に乗って、

かわいらしい小鳥のさえずりが聞こえてきた。

 

そんな窓際に立って、

イザヤは大きなため息をついた。

妻である女預言者は夫を横目で見て、

そっと、ため息をついた。

あらあら、移ってしまったわ。

胸の内でつぶやくと、

小さな笑窪が彼女の頬に出来た。

彼女はすぐにそれを引っ込めて、

動かす手を速めた。

 

彼女は同業者として、

夫の働きを理解しているつもりだが、

それでも彼の深い心の内までは分からなかった。

分からないまま受け入れるのを良しとした。

 

イザヤは同じ姿勢のまま、また、ため息をついた。

イスラエルは、油注がれたダビデ王の側近が、

10部族を引き連れて建国したものだった。

それなのに、

エジプトの宗教と、

金の子牛礼拝を国教と定めて、

イスラエルの神を冒涜したのだった。

民も何のためらいもなく右に倣った。

それでも忍耐深い神は、

幾度となく無名の預言者や、

神の使いなどを派遣して、

危機から救い出したり、悔い改めを迫った。

エリヤやエリシャの他に、

いつもは南ユダで働いているヨナや、

イザヤも駆りだされた。

しかし民の行いは改まることなく、

終焉に向かって、

転がり落ちているのが現状だった。

幾度となくクーデターが繰り返され、

国王は交代し、国は疲弊していた。

帝国アッシリアの圧力も半端なくのしかかっていた。

私たちの働きが足りなかったのか?

無力さに胸がうずいた。

                    f:id:pypyhiyoko:20190413105349j:plain

イザヤの妻は目を覚ました。

夫がゆっくりと起き上がったからだ。

それは彼の習慣だったので、

彼女は再び眠りについた。

 

イザヤは外に出た。

まだ地上には夜明けの気配はなかったが、

満天の星の瞬きはうっすらと力を失っていた。

彼はいつもの祈りの場所へと急いだ。

家の裏側にある小さな丘で、

中腹の赤茶けた窪地が彼の定位置だった。

 

イザヤが膝まづいて、うずくまった時、

突然、幻を見せられた。

神様が天の御座に坐しておられ、

純白の輝く衣の裾が、

流れる川のように広がり、

神様の霊が、

朝露のようなみずみずしい美しさで満ちていた。

それは、

神様のご性質、

神様が神であることの存在感からあふれでくる、

たとえようのない輝きでした。

頭上にはセラフィムが舞い、

絶えず神様をたたえていた。

その姿は異形で、

それぞれ六つの翼を持ち、

一対は顔を覆い、

一対はゆっくりと動かして舞飛び、

一対はその足を覆っていた。

 

イザヤの体は震えていた。

   「私は、聖なるお方を見てしまった。

    この汚れた私は死ぬのだろうか?」

すると、

一人のセラフィムが、

赤々と燃える炭火を運んできて、

イザヤの唇に触れて言った。

 

   「さあ、あなたの罪は許された」

 

すると、イザヤの体から緊張が解け、

涙があふれた。

ああ今私は、神様のご栄光の中にいるのだ。

体の細胞の一つ一つが大きく伸びをして、

神様の霊が自分の体の中に

ゆっくりと流れ込んでくるのを感じて、

彼の心も体も歓喜に震えた。

すると神様が語られた。

 

   「誰が私の使者となって、

    民の所へ行ってくれるだろうか?」

 

   「はい、私をお使いください」

 

イザヤは即答した。

 

   「あなたが語るべき言葉はこうだ。

    何度私が語っても、

    奇跡の数々で救っても、

    あなた方(イスラエルの民)は私に気づかない。

    こうなったら、

    目を閉じ耳をふさぎ、理解力を鈍らせ、

    私の奇跡をやめよう。」

 

イザヤは寒気がして、ブルっと身を震わせた。

 

   「神様、いつまでそのことを語るのですか?」

 

   「国土が瓦礫の山となり、

    イスラエルの民が、

    捕囚となって連れ去られるまでだ。

    しかし民の十分の一は残そう。

    イスラエルの民は私が選んだ民だ。

    アブラハム、イサク、

    ヤコブと結んだ契約のゆえに、

    私はその民を絶やさない。」

 

イザヤの妻は、

いつもより遅く帰ってきた夫の姿に驚いた。

十歳も若返ったようにつややかな肌、

洗ったばかりのような清潔な衣。

 

   「まあ!」

 

彼女は驚き思わず叫んで、目を見張ったが、

理由を問わなかった。

神様にお会いしたんだ!

彼女の胸が躍った。 

 

しかし、

イザヤはその外観とは裏腹に、

心境は複雑だった。

喉にたまった澱を振り払うように、

コホンと小さな咳をして、

そっと自分の部屋のドアを閉めた。

 

夫が無言で持ち帰った小さな澱は、

たちまち彼女の高揚心を消し去った。

太陽の光が部屋の中に差し込んで、

目に見えなかった埃が舞い飛ぶのを、

彼女は無心に見つめ続けた。

 

悪いのは私です‥

二ネべの町を一望できる丘の上に、銀髪の男が立っていた。🗻

その髪は太陽の光を受け、きらきらと輝いていた。✨

手には干からびた唐胡麻*1があって、かさかさと乾いた音を立てていた。

 「お前は労せず生えたトウゴマの、枯れたことを惜しんでいるのか。私は12万人の民と多くの家畜の命を惜しむ」

 その言葉を彼は引きずっていた。

そして、ここ数か月間の自分の行動が、走馬灯のように目の前で回っていた。

 ヤラベアム王2世の政策に賛同し、国力回復に尽力を注いでいたヨナ。そんな彼に神様の言葉が下ったのだった。

 「二ネべに行き、民に私の言葉を伝えよ。『二ネべの罪ゆえ、神の怒りが下るぞ!』と

 二ネべと聞いただけで、虫唾が走った。イスラエルは当時、アッシリアに押さえつけられていて、貢ぎも納めていた。二ネべはその首都だ。

 

f:id:pypyhiyoko:20210708104725j:plain

 「神の怒りが下るって?!⚡

よいではないか。

我らを苦しめる敵国だ。その首都だ。

どうぞ、彼らを苦しめて滅ぼしてください」

 ヨナはそう思った。

そんなわけで彼の足は自然と、二ネべとは真逆の方向に動いて行った。追い立てられるような、神の言葉から逃れるために。👣

 たどり着いた先が、ヨッパだった。その地はダン族に神様から与えられた地だったが、土着のペリシテ人を滅ぼすことかなわず、地中海沿岸の地域へと押しやられていたのだった。 古くからの港町で、活気にあふれ、たくさんの船が停泊していた。昔、ソロモン神殿を建てるとき、レバノン杉を運び出す通関手続きの港だった。

 

f:id:pypyhiyoko:20210708103827j:plain

 「さあ、さあ!タルシシ行きだよ~!最終便だよ!もうすぐ出航だ!乗った、乗った!おっと、気をつけな!足を踏み外すんじゃあないよ!]

おりしも、積み荷を終えた大きな船が、とも綱を解き始めていた。ヨナは走った。

 「おお~い!待ってくれぇ~!

 乗せてくれぇ!」

 息を弾ませて船に飛び乗ると、船はゆっくりと岸を離れた。🚢 波に身を任せた船上で、遠ざかる岸壁を眺めていると、ヨナの瞼は重くなってきた。

 タルシシはスペイン南部の都市で、ソロモン王治世の頃は盛んに交易をしていた。金、銀、鉄、鉛などの産地で、加工にも優れていて有名だった。

 ヨナは、人目を避けて船底に降りて行った。寝付かれない日々が続いたせいか、横になるとすぐ、いびきをかき始めた。

どのくらいたったのだろうか?ヨナの体が、ごろごろと左右に転がって、眼が覚めた。

 f:id:pypyhiyoko:20210708100201j:plain

「わあ!!

 誰だ!

 寝ているのか!

 起きろ!

 嵐だ!

 船が沈むぞ!」

 はて?ここはどこだ?

ヨナは薄暗い船内を見渡した。

 それから、みんなの前に引きずり出された。

そこには、恐怖に青ざめた人々がいて、それぞれの神々に助けを求めていた。強風に吹き上げられた雨が波しぶきと混ざって、甲板にぶちまかれ、足が救われそうになる。船が傾くたびに、人々は悲鳴を上げ、身近の物にしがみつくか、ゴロゴロと転がった。

 船長は、まなじりを決して、必死に指示を出していた。すでに帆は畳まれ、マストに縛り付けられていた。

f:id:pypyhiyoko:20210708100221j:plain

「積み荷を捨てろ!

 船を軽くするんだ。

 急げ!」

 それでも嵐は一向にやまず、波風に押され、船の傾きが増すだけだった。

 「こんな嵐は初めてだ。

 お前さんたちの祈りも、

 どうやらあてにならない」

 万作尽き果てた船長は血走った目で、恐怖に震える乗船者を見回した。

 f:id:pypyhiyoko:20210708100250j:plain

「何かがあるんだ。

 誰だ?神様を怒らせている奴は!

 いいか、今からくじ引きをする。

 これで原因を突き止める」

 そんなわけで、次々とくじ引きが行われ、ヨナの番が来た。

  あっ!

 周囲の目が彼の指先に集中した。👀👀👀 赤だ!赤い印だ!船員の一人がヨナの胸ぐらをつかんでその頬を殴打した。

 「何をしたんだ!

 どこから来た!

 何のために乗船したのだ!

 話せ!」

 f:id:pypyhiyoko:20210708110108j:plain

口の中が切れ、ぬめとした液体が溢れたが、ヨナは飲み込んだ。くじを引く前から彼は観念していた。

 「私の名前はヨナ。預言者だ。

 ガリラヤのナザレの近くの

 ガド・へフェルから来た。

 神様から逃れたかったんだ。

 しかし、それは無理なこと。

 万物をご支配なさるお方から、

 逃れることなど不可能だった」

 「なんてこった!

お前さんのおかげで、俺たちも海の藻屑か!一体どうすりゃあいいんだ!お前さんの神様に助けを求めよう」

 ドド~ン!!🌊

 波が船の横腹を打った。メリメリと船が悲鳴をあげ、人々の阿鼻驚嘆が加わり、船は大きく傾いた。動くものはすべて、船の壁に叩きつけられた。海水が人々の頭上に降り注ぎ、大きく流れ込んできた海水に飲まれた。

 「皆さん、この嵐の原因は私です。

 すでに覚悟は出来ています。

 私を海に投げ込みなさい。

 そうすれば嵐は止みます」

 吹き付ける風と波で、切れ切れになってしまう声。

 「おい、みんな。

 こいつの神様に祈るんだ。

 人殺しにはなりたくないからな。

 だが、このままではいけねぇ。

 ああ神様、

 俺たちに罪をおっかぶせねぇでください。

 今からこいつを海にぶち込みますが、

 こいつの罪も許してやってください」

 とかなんとか、みんなが一斉に祈ってから、ヨナは屈強な水夫に担ぎ出されて、泡立つ海中に放り込まれた。

  湧き上がる白い波頭の中に見え隠れする深い藍色の海中へ、ヨナの姿は一瞬に見えなくなった。その後を追うように荒波は吸い込まれ、海上は一瞬で凪いだ。

 「はぁ~~???」

 船上のみんなはあっけにとられ、肩透かしを食ったような感じで、明るくなった空を、まぶしそうに仰ぎ見た。

太陽が顔を出していた。☀

そしてどこからやってきたのか、

真っ白な海鳥が船の舳先に止まっていた。🐦

f:id:pypyhiyoko:20210708101616j:plain
・・・・・・・・・・・・・

 🐤・・果たしてヨナの命運やいかに。ぴよ!

f:id:pypyhiyoko:20210708102302j:plain

 

 

pypyhiyoko.hatenablog.jp

 

*1:別名ヒマ、種からひまし油ができる。春に種まき。夏には二メートル近くまで伸びる。傷に弱く、少しの傷でも、すぐ枯れてしまう。

 

 

 

頼み事とは

エリシャの白骨が死者を生き返らせた!!💀

エリコの町は沸き立っていた。Σ(・□・;)

 

ところで、白骨になる前のエリシャは、預言者の一人に、

こんなことを頼んでいた。

「急いで、ラモテ・ギレアデへ行ってくれ。

 何のために?

 「ヨシャパテの子エヒウを訪ねて、油を注ぐのだ。

『主は言われる。あなたをイスラエルの王とする』

 そう言って、急いで帰ってきなさい。」

 

この人、腰をからげて走って行った。

い、韋駄天走りだ!🏃

エリシャは何を急いでいたのか?

自分の命が尽きる前にやるべきことがあった。

が、体が動かない。

それでこの韋駄天仲間に頼んだのか?🐤

 

とにかく、預言者の一人が急いで行ってみると、軍長会議の真っ最中。周りの人の制止を振り切って、ずかずかと部屋へ入り、エヒウを別室に伴い、油を注いで、エリシャの言葉を伝えた。

 

は、これでは「怪しいやつめ!」

って、捕まってもおかしくないね。🐤

それで、韋駄天か?

 

エヒウが部屋に戻ると、いぶかる軍長たちに、彼は言った。

 「私は今、油を注がれた。イスラエルの王となるためだ」

 

f:id:pypyhiyoko:20210907223114j:plain

居合わせた者たちは、どよめいて、階段の上にそれぞれの上着を敷き、エヒウを立たせたというから、なんとなくそんな雰囲気があったんだ。🐤

 

「今がチャンスだ。ヨラム王は戦傷のためエズレルで静養中だ。そのうえ、ユダの王アハジヤが見舞いに訪れていた。好機到来だ」

エヒウは仲間の援助を受け、両国の王を倒した。

 

エリシャはこの好機を逃さずに、俊足を誇る預言者学校の若者に依頼したのか?🐤

 

イスラエルの王ヨラムは、ナボテの畑に放置され、

母イゼベルは、城壁から突き落とされた。これはエリヤの預言のとおりだ。そしてまた、預言者仲間と、主の僕たちのかたき討ちでもあったのだ。

 そのイゼベル(叔母)の血を引く、ユダの王アハジヤ。彼も矢で射抜かれて死んだ。

 エヒウは時を置かず、●アハブの子70人。●エズレルの地でアハブの家に属する者、全て。●サマリヤから王たちの安否を尋ねて来た、アハジヤの身内の者たち。●サマリヤに残っている、アハブ家にかかわりのあった人々。

上記すべての命を絶った。

主がエリヤに告げたことの成就だ。

 

f:id:pypyhiyoko:20210907223215j:plain

そして、イスラエルの神を信じる彼は策を練った。

「自分は熱心なバアル信者だから、バアル神殿で大集会を開く。バアルの預言者、祭司、信者は集まるように。

欠席する者は殺す!」

脅しですね。( ゚Д゚)

だからみんな集まった。だから、神殿広場はぎゅうぎゅうずめ。そして、神殿の外には70人、いえ、80人の兵隊。

その手には剣が!

 そして、エヒウの言葉が恐ろしや!

一人も逃すな!逃せば己の命でつぐなえ!!

 

はああ・・・・ 

想像するだに、恐ろしやぁ~~~。。。

 

悪女イゼベルの娘で、夫アハジヤ王の妻、アタリヤの名が出てこなかったけど? 

どうしたのか?

 

夫アハジヤが亡くなると、妻アタリヤは、その一族を滅ぼし、自分が王の座に就いた。

その時、自分の孫にまで毒瓜を伸ばしたが未遂に終わった。

7年後、難を逃れた王子を匿っていた、祭司エホヤダに殺された。

あの時、エヒウが見逃していなければ・・

 長い偶像礼拝の後、誠の神様を礼拝する方法もわかず、

野放しにされた民。だから、やっぱり、あれしかありえないと、人々は金の子牛礼拝へと・・・

エヒウは軍人で、

民を教育する方法が分からなかったのか?

預言者学校の生徒たちはどうしていたのか?

一生懸命働いていたと思うけど、

人手不足だったのかも。

 

f:id:pypyhiyoko:20210907223332j:plain

そういうわけで、エヒウは神様のお怒りを被った。

しかし、彼の業績を鑑みて、お前の家系は四代までだ、とお情けもいただいた。

 が、

 お怒りはやまず、国力の衰えたイスラエルの領地は、隣国ハザエルに踏みにじられることに。ヨルダン東、ギレアデの全地、ガド、ルベン、マナセの地、アルノン川のほとりのアロエルからギレアデとバシャン。

     

f:id:pypyhiyoko:20210910222147j:plain


                  

わああ!大変!!!Σ(・□・;)🐤

 

かって、ハザエルに「あなたは王なる」と預言したエリシャ。その時流した涙の意味がこれだったんだ。

未来が見えるって、辛いこともあるんだね。😿

 

 

 

pypyhiyoko.hatenablog.jp

物凄い執念!! 

🐤久しぶりのエリコの町。

街角のあちらこちらから、子供たちの声が聞こえてきて、うれしい!これも、エリシャさんのおかげ。

ぴよ!

ひよこは今、親切なおばさんの家にいます。

少し町から離れていて、おばさんは自給自足の生活をしています。久しぶりに会って、一通りのあいさつが終わると、おばさんは言いました。

👩「エリシャさんは、今どこにいるの?」

 🐤「彼は今、療養中、、いや、、亡くなられました」

私はエリシャさんが病気になったのを知って、急いで彼の所に尋ねたのだけれど、あの時すでに、回復する見込みのない病で、もうベットからも起き上がれないほどだったんです。(´;ω;`)ウゥゥ!

 

👩「えっ!そうなの?

ヨラム王、エヒウ王、エホアハズ王、そして、今のヨアシ王様のためにも、ずいぶんと貢献なさっておられましたよね」

 🐤「そうです、そうです。そんなわけで、ヨアシ王様がお見舞いのために下ってこられて・・」

 👩「下って来られたってことは、首都エルサレムから、

気候の穏やかな海沿いの町にでしょう?」

 🐤「たぶんね。王様がお見えになると、突然、東側の窓を開けさせて、矢を射るようにとすすめられたのよ。

王様が矢を握ると、エリシャさんはやせ細った手をその上に重ねて、何やら祈っていたわ。病人の手とは思えないほどの握力に、王様はチョットびっくりしたのがわかったわ。」

 👩:「あなたよく知っているわね」

 🐤:「ええ、わたし、エリシャさんのファンなので…」

 👩:「それでもって、療養先の地名がわからないのぉ???」

 🐤:「それはチョット横に置いときましょうよ」

 :「さあ、矢を射なさい」

 🐤:「瀕死の人の声とは思えなかったわ。王様は矢を構え、力を込めて弓弦を引きました」

 👑:「ハッ!!」

 と腹の底から声を出して、矢を放ったの。

王様の手を離れた矢は、窓の外へ、アッという間に見えなくなったの。

 ★:「お見事!マペクでスリヤ軍に勝ちますぞ。もっと矢を射なさい」

 🐤:「エリシャさんの声にはりが出て、王様はまた弓を引いたのね。三回も矢を放って、やめたんだけど。

ゴボゴボとエリシャさんの咳がひとしきり続いて、荒い息を吐きながら言った言葉がこれ。

 ★:『なぜ辞めたのです?矢がなくなるまでするべきだった。そうしたら、三度勝利するだけでなく、スリヤを完全に滅ぼすことができたのに。残念だ。ゴボゴボゴボ。』

 🐤:そんなことがあってから、エリシャさんの命の火が急速に衰えて、ゥ、ウ、亡くなられたのよぉ~~」😿

 👩:「そうなの。(+_+)初めて聞いたわ!大変!!どうしよう!!」

  🐤:「どうしようも、こうしようもないわ。エリシャさんが亡くなったのは、もう一年も前のことよ」

 👩:「そうなんだ。エリシャさんの働きは、

 1、この町の水源を塩で清めた。  

2、同労者のやもめの家族を、油を増やして貧困から救った。💰

3、裕福なシュネムの女の死んだ子供を生き返らせた。

4、誤って毒物が混入してしまった煮物に、麦粉を投げ込んで清めた。🍲

5、パン20個と、一袋の穀物で、100人以上の人を養い、余らせた。🍞

6、アラムのナアマン将軍の皮膚病を、ヨルダン川の水で治した。

7、ドタンでスリヤ軍の大軍に包囲されたとき、恐怖に慄く僕に天の軍勢を見させて安心させた。👀

8、川に沈んだ斧を浮かび上がらせた。

9、戦の時、イスラエルの王に敵軍の様子を知らせて、

  難を避けることしばしば。

10、死後1年経ってエリシャの白骨体に、死者の体が触れると、生き返った。💀

 

🐤:「凄いよね。ぴよ!預言をしたり、奇跡を起こしたり、同労者の経済面に気を配ったり、若い預言者たちの教育、修養場を設けたり、大忙し。

思い出したくもないけど、熊に子供たちを襲わせたり、従者ゲハジを破門にしたり」

 

👩:「あれはゲハジもよくなかった。でも普通、病気にさせるう~?!」

🐤:「まあ、色々あったけどぉ・・」

👩:「お国のために約50年間も働いて、イスラエル王国の未来を思うと、死んでも死にきれなかったかもね」

 🐤:「でもそこは神様オンリーの預言者。💛すべて神様にお任せして、召されて行ったと思うわ」

 

・・・f:id:pypyhiyoko:20190106222153j:plain

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

エリシャは亡くなりましたが、彼の預言どおり、ヨアシはスリヤ軍を三度打ち破り、奪われていたイスラエルの町々を取り返しました。

勝利に沸く民に襲い掛かるのは、モアブ人。彼らの力は年々強くなり、 イスラエルの人々を悩まし始めました。

これは、そんな頃、起こった奇跡です。

 

ある人が亡くなりました。

埋葬するべく遺体を運んでいると、運悪くモアブ人の略奪隊を発見!

どうしよう!どうしよう!

埋葬場所はまだ先だ!あ、あれはエリシャさんの埋葬場所。一時的にここをおかりして、隠しておこう。

そして彼らは、町の人々に敵が来たことを触れ回りました。

来たあー!!

誰かが素っ頓狂な声で叫びました。無人になった町の広場の、その先の門に目を向けると、白い布で足を取られながら現れたのは一人の男。

誰だ?!

モアブの兵士か?

息をつめて凝視する先のその男は、広場の真ん中で立ち止まった。

あいつは俺たちが、エリシャさんの墓に投げ入れたやつだ!どうした?!どうかしているぞ!

身をひそめていた人々がわらわらと飛び出した。そして広場の真ん中に立った男を取り囲んだ。

エリシャさんの声がしたんだ。真っ暗な墓穴の中で。見れば、白骨が青白く光っていて、私の手がその上にのかって、私の体も光っていた。一瞬だった。ぼんやりと洞窟の中が明るくて、気がしっかりしてくると、徐々に私の体から光が消え、エリシャさんの骨も光を失っていったんだ。

嘘じゃあないぞ!

本当だ!

私は生き返ったんだ!

触ってくれ!

エリシャさんのおかげだ!

頼む、水を、

水を、飲ませてくれ!

そう言うと、

男はへなへなと引きずってきた布の上にへたり込んだのでした。

・・・・・・・・

白骨になっても、

死者を生き返らせるなんて!! Σ(・□・;)

 

pypyhiyoko.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

驚き桃の木山椒の木・・・

預言者学校で、エリシャのことが話題になるにつれ、

エリコの町の人々にも、その様子は漏れ伝わって行きました。🎤

 そんなある日、その町の住民が代表者共々、エリシャを訪ねてきて言いました。

「 エリヤ様の二倍のお力をいただいたエリシャ様。

お願いがあってまいりました。この町の水質が悪く、非常に流産の多い土地柄なのです。このままでは町は衰退してしまいます。

どうかあなた様のお力で、何とかしていただけないでしょうか」

 エリシャもそのことは気になっていたので、二つ返事で彼らの相談に乗りました。

ここエリコは、海抜250メートルも低い所にありました。

地球上で一番低地にある町といえるでしょう。年間雨量が140ミリしかありません。その代わり無数の泉があって、豊かな水量を保っていました。にもかかわらず水質が悪かった。

 エリシャは町の人に、新しい皿に塩を盛ってくるように言いました。彼らが来ると彼は部屋を出て、この町の水源まで歩いて行ったのです。赤茶けた景色の中、土ぼこりを上げながら。ただ寡黙に歩きました。👣

昼頃になってやっと目的地に着きました。

目の前の大きな岩に沿って回り込むと、視界は一変しました。まぶしいほどの緑が目に飛び込んできたのです。

さわやかな風が、彼らの心を和ませ、目の前には小さな泉が現れました。泉の片面は高い崖になっていました。

その崖の岩の隙間から、絶えず水がにじみ出ていて、岩肌は乾くことなく、つやつやと光っていました。水草がゆらゆらとしている泉の底。その根元では、わらわらと砂が巻き上がっていて、そこが、湧き水であることを主張していました。

f:id:pypyhiyoko:20181218123053j:plain

  

エリシャは塩の入った皿を、形のよい石の上に置き、ひざまずきました。一緒に来た人たちも、彼に倣ってひざまずきました。

 どのくらい祈ったのでしょうか。

緑にさえぎられた太陽の熱は、☀柔らかく、同行した住民たちの眠気を誘いました。その中の一人の体が、ぐらりと大きくかしいだ時、エリシャはおもむろに立ち上がりました。みんなの目がエリシャの後ろ姿に集まりました。👀

彼は塩の盛った皿を両手で持ち上げ、それを左手で目の前に捧げ、右手で一つまみの塩を泉に落としました。

 

パシャ!

 小さな音がした。

それからまた小声で祈ると、こんどは皿の上に残った塩を、泉の中心めがけて投げ入れました。

 バシャ!!

 泉の水が一瞬騒いで、それから何もなかったかのように静まりました。エリシャは振り返って言いました。

 「さあ、のどが渇いたでしょう。泉の水を飲みなさい。🍵

これからこの水が、町の祝福となるでしょう」

 おお!歓声が沸き起こり、町の代表者たちは恐る恐る水をすくってみました。ひんやりとした水が気持ちよく、一口、飲んでみました。

それは今まで飲んだことのない、まろやかで、のど越しの良い水でした。(⋈◍>◡<◍)。✧♡それからエリコの町は、豊かな果物の産地となりました。🍇

町のあちこちで、元気のよい子供たちの声が溢れるようになるまでに、そう時間はかかりませんでした。 

 

 めでたし、めでたし!!エリシャさんの名声は、これで一気に高まりました。

 さて、低きから高きに登れば、また、低きに戻るが道理。

 ああ!!なんてことでしょうか?😿

 エリシャさんが、、、エリシャさんのあそこが、薄かったなんて知らなかったよぉ。

 薄毛の原因は、食生活や生活習慣の乱れストレスによるものが多いとか。「エリヤの二倍を」と、最初っから掲げたスローガンのプレッシャーか。

その重圧。責任。周りの目。期待にこたえなければ・・との焦り。

一体、エリシャの年齢はいくつなのか?

 とにかくですよ、

エリシャさんが、べテルに向かう途中で、小さな子供たちが、彼の禿げ頭を見てからかったとか。

聖書のこの箇所、ダイレクトすぎるよぉ~~~(´;ω;`)ウゥゥ

怒った彼が熊を送って、🐻その子たちを殺してしまったというから、これはやばい!!

やばいですう~~~

 

エリシャさんのファンになったばかりの🐥としては、

どうとらえたらよいやら。(゚Д゚;)

 この子たちは親にそそのかされて言わされた?

その親とは、エリコの町で水を売って生計を立てていた人たちで、水が浄化されたため、生活が脅かされたためとか。。💰

  あそうそう、このべテルは、かつてご先祖ヤコブに主が現れ、✨彼を祝福した場所でした。

ヤコブはそこを「神の家」となずけた場所。 その場所が「金の小牛礼拝」のメッカとなっていることに対する、神様の怒りが、エリシャを通して爆発したのか?

 

🐥としては青天の霹靂。

訳が分かりません~~。

このまま通り過ぎるしかありません。

それでいいのか!と思いつつ、ツツゥーと_____⛸

 

追記:

あ、いえね、

ある会社の話なのですが・・

男性の頭皮から採った髪の毛の元になる細胞を培養し、大量に髪の毛を増やす技術を開発したとか・・もう、だいぶ前になりますが・・

2020年には実用化を目指しているとか。

これって、ノーベル賞ものでは?

 

追:今日は2021年9月9日です。

思いがけないコロナ渦で2020年のオリンピックが一年遅れになり、今年、無事終わりました。一時、感染者は増えたものの、このところ減少しています。

ノーベル賞ものの話はどうなったのか?

 

 

pypyhiyoko.hatenablog.jp