=== 長子イサク誕生の影で泣くハガルとイシマエル ===
サラは約束のごとく男の子を産み、名前をイサク(笑う)と名付けました。
そうして、八日目に割礼をほどこしました。
それはアブラハムの、神さまの信頼への一歩でした。
イサクが乳離れした日に、アブラハムは盛大なお祝いをしました。
その祝いの渦の中で、素直に笑うことの出来ない二人が・・
エジプト人の女ハガルとその子イシマエルだ。
彼らはこの後の、自分たちの立場の危うさに慄いていた。
それというのも、サラとの確執は深まり、サラは夫アブラハムに
「このはしためとその子を追い出してください」
と迫っていた。
イサクが生まれてからのサラの言葉は力を増していたので、
アブラハムは何もいえなかったのだ。
それで非常に心配し、神に祈るしかなかった。
そんなアブラハムに神さまは言われました。
「心配するな、イサクの子が、あなたの子孫となるのだ。
またイシマエルも私は祝福しよう」
神さまのお約束に力を得て翌日、
アブラハムはパンと水とをハガルに与えて、そっと天幕から去らせました。
ハガルはベエルシバの荒野にさまよいつつ、泉を捜したが見当たらなかった。
やがて水が尽き、子どもがぐったりすると、その子を木の下においた。
それは子が死ぬのを見るに忍びないと思ったからでした。
彼女は子どもから離れて座ると、母の手を求めて子は泣き叫んだ。
その声が神さまに届くと、
ハガルの目を開かれ、すぐそばに井戸のあるのに気づきました。
彼女は歓喜して皮袋に水を満たし、子どもに与えました。
神さまは彼らと共にいて、子は成長し、パランの荒野に住むことができました。
母は彼のために、故郷エジプトから妻を迎えてやりました。
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音声
http://www.youtube.com/watch?v=AjfkjC_0pKo
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