ヤコブ(イスラエル)はかって父の住んでいた所、カナンの地に住んだ。
愛するラケルを失った悲しみは、ラケルの子・ヨセフを愛することでバランスをとっていた。
ヨセフが十七歳の時、兄たちのことを軽い気持ちで父に告げ口した。
それは兄たちの憎しみをかった。
長男のルベンはラケルが亡くなると、
以前から想いを寄せていた父のそばめビルハの天幕に入った。
そのことでごたごたが続き、、
彼は以前のように長男としての指導力を発揮することができなくなっていました。
そんなルベンの前でヨセフは長そでの着物をひらつかせた。
それは長子の着る物であったから、ルベンは心穏やかではなかった。
ある時、ヨセフは二度夢を見た。
どちらもヨセフの前に、父も兄弟も頭を垂れる、というものだった。
それを聞いた兄たち(みんな腹違いの兄)の心は完全に弟から離れていったが、
父もヨセフも気づかなかった。
さて、兄弟たちは父の羊の群れを追ってシケムに行っていたとき、
イスラエルは兄たちの様子を見てくるようにとヨセフに頼んだ。
急いでも三日はかかる道のり。
ヨセフがその所につくと、
、兄たちはすでに移動して、ドタンへ向った。
ヨセフはまた一日がかりで兄たちの後を追った。
長子の着物は七色で染め抜かれた美しい物で、
いち早く兄たちの目に入った。
そしてそれが合図でもあるかのように、
今までくすぶっていた思いが関を切った。
ユダは言った。
「あの夢見る者がやって来る。さあ、殺してしまえ!!」
ルベンの心も動いたが、
年長者として弟たちの暴動を思いとどまらせようと試みた。
しかしそれは失敗に終わった。
ルベンが所用で場所を離れた隙に、
たまたま通りかかったエジプト行きの商隊に
ヨセフを売り飛ばしてしまったからだ。
冷静になると彼らは父を恐れた。
そこで彼らは、ヨセフの着物を引き裂き、
その布に雄やぎの血をつけた。
そしてそれを父に見せた。
皮肉なことだった。
若かりし頃のイスラエルも父を欺いたのだ。
今またその彼が、子どもたちから欺かれている。
そんなこととは知らず、
血に染まり、ひきちぎれた衣を見た父イスラエルは、
着ていた衣を裂き、荒布を腰にまとい嘆き悲しんだ。
・・・
ヨセフはエジプトにつくと、
パロの役人、侍衛長ポテパルの奴隷として売られた。
ヨセフに悲しむ暇は無かった。
これから奴隷として生きてゆかなければならないのだから・・
ただ、父とまだ小さい弟のベニヤミンに無性に会いたかった。
音声
http://www.youtube.com/watch?v=z8dqekMPdB4
(*^_^*)・・・・
ヨセフ・・どうなる・・心配ですねぇ