「はじめに神は天と地とを創造された。・・」
これは、聖書のはじめの文章です。
とてつもなく大きな想像力を必要とする文章で始まっています。
自然界が創られ、そしてアダムとエバが創造されました。
このまま行けば神さまと素晴らしい関係が続いていったのですが・・・
神さまとの約束を破ってしまった彼らを待っていたのは、厳しい現実でした。
楽園を追い出され、罪に罪を重ねてゆく、アダムとエバの子どもたち。
その末裔は、
なんと大洪水によって滅ぼされます。
そして新たな神さまとの契約がなされました。
それがアブラハム、イサク、ヤコブの家系でした。
神さまとの新たな約束とは、
『この民は大いに繁栄し、約束の地へ、連れて行こう』
と言うものでした。
創世記はヤコブの子ヨセフから、ヨセフの11人の兄弟に受け継がれたところで終っています。
死してなお彼らの望みは、
民は繁栄し、乳と蜜との流れる地へ導かれるという揺ぎ無い信仰でした。
当初エジプトへくだったヤコブたちは70人そこそこでした。(以後、イスラエル人)
その小さな群れがヨセフの偉大な功績によって優遇され
見る見るうちに、人も財も増えてゆきました。
その間にも舞台は回っていたんですねぇ。
いまや優遇してくれたパロ王も、ヨセフの名を知る者も絶え、
純粋だったイスラエル人の信仰も薄れていました。
しかし増え続けるイスラエル人の勢力は
エジプト人の脅威でもありました。
新しい王が立てられるとすぐに、
彼らの力を削ぐために重労働によって苦しめ
あげくは生まれた子どものうち、
男の子は皆、殺すようにと命令を下しました。
そんな暗い時代に、
あるイスラエルの家庭に
とっても可愛らしい男の子が生まれたのです。
両親は喜びと悲嘆の中で
パピルスで編んだ小舟を作りました。
幼子はとてつもない不安を感じ取って
ちっちゃな手を握り締めて泣き出しました。
いとし子の泣き声を耳にした時
若い母親にある閃きが与えられました。
(T_T)/~~~・・・・・
無常にもナイルは絶えることなく流れ続けています・・・・・
幼子を思う母の閃きとは何か?