ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

わたしの祝福のためにも祈ってくれ・・

(●^o^●)

どの顔もどの顔も興奮していた。
きらきら輝く瞳は、まだ見ぬ約束の地を夢見ていた。
子どもも、杖をついた年寄りも、足取りは軽かった。

ここに至る数日間は目まぐるしかった。

たびたびの神の警告にも関わらず、
絶えず約束を違えては頑なになってゆくパロ・・・
そして、会談は決裂。   

モーセは長老たちを集めて、恐るべき神のご計画を明かした。

    「神さまは真夜中にエジプトを経巡り、
     地位や財産に関係なく、
     人も家畜も関係なく、
     その地のういごをうつとおっしゃる。

     我々も例外ではないが、
     神の言葉を信じ
     それに従うなら守られる」

長老たちは息を呑んで次の言葉を待った。

    「一つ、その月の十日に家族ごとに一頭の子羊を選びわけ
        十四日目にほふって焼いて食べきること。

     一つ、その血は玄関の二本の柱とかもいに塗ること。

     一つ、七日間、イースト菌の入っていないパンを食べること。

     一つ、この儀式は永遠に守ること。

     また、異民族でも割礼を受けて後、同じようにするなら守られる」

長老たちはそれぞれのところに帰っていって、
民に伝え、
民はそれを実行した。


こうして神の時は来た。

その夜、かってなかったような嘆きと泣き叫ぶ声が、
夜の闇の中を駆け巡った。
イスラエルの人々は息を殺し、あるものは耳を塞いで
主が行過ぎるのを待った。

パロは、その夜のうちにモーセとアロンを呼び寄せた。

    「女も子どもも年よりも、家畜もみんなつれて礼拝に行くがよい。
     そして、わたしの祝福のためにも祈ってくれ

エジプト人は恐れ慄きつつ、イスラエル人を急き立てて
この国から去らせようとした。

そのため、イスラエル人はパン種を入れない練り粉を
こねばちのまま運び出さなければならなかった。

かれらは道々、エジプト人から金や銀の飾り物や衣服を請い求め、
エジプトの宝を奪い去るようにして出立した。

“悲願の出エジプト

イスラエル人がエジプトに来てから430年目の終わりの年だった。


空にはまだ名残の星が瞬いていて
東の地平線からは厳かな朝の儀式が始まろうとしていた。

イスラエル建国誕生の麗しき元旦の朝日が
先導するモーセとアロンを瞬く間に包み込んだ。