ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

ああ無常、祭司の努め・・

 
あっという間に七日間は過ぎて、八日目の朝日が天幕を赤く染めた。
アロンとその子供たちは
新しい儀式と聖なる神の前で過ごすことに気を張り詰めていたが、
モーセが現れると、肩の荷が下りたような気がした。

モーセは今日するべきことをアロンに告げ
アロンはイスラエルの長老たちを集めた。

自分と子供たちの
罪が許されるための生け贄、
完全に焼き尽くす生け贄、
和解の生け贄を奉げました。
それから民のためにも同じようにし民を祝福しました。。

モーセはアロンと共に会見の幕屋に入り、
再び出てきて民を祝福した。

すると主の栄光がその場に満ちて
燃えていた祭壇の上の物を焼き尽くし
炎と煙と芳しい香りが立ちのぼりました。

それを見ると民は感涙し、恐れを覚えて、その場にひれ伏していました。


さてそんなある日
アロンの子のナダブとアビフは
少しなれたせいでしょうか
いつもの手続きを踏まない火をもって
薫香を神様の前に奉げてしまいました。
それは神さまの命令に背くものでしたから大変。

たちまち主の前から火が吹き出て、二人を炎が包みました。
二人は声も上げることなく倒れ、事切れました。

騒然とした幕屋にモーセが駆け込んできて、この有様を目にすると

「わたしに近づく者によって、わたしの清さを現し、
全ての人々の前で栄光を現す」

とおっしゃった神さまのお言葉が頭を駆け巡りました。

モーセはすぐ、アロンの従兄弟のミシャエルとエルザパンに
死体を野営地の外へ運び出すように指図しました。
二人は言われたとおり、焦げ臭い臭いのする長服の裾を取り
死体を野営地の外に運び出しました。

その間、アロンと残された二人の息子は
顔を強張らせ、きつく手を握り締め、唇をかみ締めているだけでした。

モーセはアロンに向き直ると言いました。
「いいか、これは神さまからの裁きだ。
気をしっかり持て!!
髪を振り乱し、衣を裂いて嘆くな!!
そんなことをすれば、お前も民も焼き尽くされてしまうぞ。
お前は油注がれた大祭司だ。
いかなる時でもしっかりと地に足をつけ
神と民との間を取り持つのだ。
たとえ肉親であろうと、汚れたものに触れて身を汚すな」

モーセはうっすらと目じりを湿らせながら、それでもきっぱりと言い切りました。
アロンとその子供たちは、ずっしりと胸に応えるモーセの言葉を受け止め
眼を足元におとしました。
それは、祭司としての初めての試練でした。          
          
それから神さまはアロンたちに諭すように語られました。
「天幕に入る時は酒気をおびていてはいけない。
祭司としてこの掟は何時までも守らなければいけないよ。
お前たちの勤めは、人々に代わって正しい判断を下すことだ。
だから身を謹んで、聖と俗、清きと汚れとを見極め、
わたしの律法を民に教えるのだよ」


モーセは気を取り直すと
罪が許されるための、生け贄のヤギが見当たらないのに気づきました。
急いで調べると
すでに全て焼いてしまった後でした。

モーセは怒りました。(#`Д´)
「あれは、神さまに奉げた後で、
お前たちが聖所で食べる物ではないか、
ちゃんとそう言っておいたはずだ!!」

モーセは神さまの怒りを恐れ、アロンの残された二人の息子を叱り付けました。

その声を聞いたアロンはモーセに近寄ると、耳元でそっとささやきました。
「確かに二人は、罪許されるための生け贄と、
完全に焼き尽くす生け贄を奉げた。
けど、こんな日に生け贄の肉を私たちが食べても
神さまはお喜びにはならないだろうよ」


その声にモーセは、はっとした。
言われてみればもっともな事だったからだ。

モーセは自分の気が上ずっていることを恥じた。
そして、この悲しみの中で、アロンが落ち着いて事に当たるのを知って驚いた。

息子を失った悲しみの中で
大祭司としての自覚が
アロンを一回りも二回りも大きく成長させていたのだった。

    

さて、彼らが聖なる神さまと交わりを続けてゆくためには
絶え間ない清めの生活が強いられました。

それは生活全般におよび
彼らをじりじりと縛り付けてゆくものでした。

その細かい規定とは何でしょうか。

次回はそこのところを大雑把に読んで見るつもり・・・