モーセが選んだ長老70人が直ちに集められ、会見の幕屋の回りを取り囲んだ。
(といっても二人だけは都合で出席できなかったのですが・・)
モーセが、会見の幕屋の中に入ると、神様は語られました。
『私は、お前に与えた霊と同じものを、彼らの上にも注ごう』
厳かな神様のお声がなり終わると同時に、会見の天幕の回りが騒がしくなった。
いぶかしく思いながら飛び出したモーセは、長老達が恍惚状態で預言をしているのを見ました。
その言葉は心地よく彼の目頭が潤みました。
神様ありがとうございます。 (。ゝω・)ノ゛
彼らと力を合わせてあなたに従ってまいります。
モーセは腹の底から力が湧き上がって来るのを感じた。
とそこへ、日頃、目にかけていた若者、ヨシュヤが駆け込んできた。
「た、大変です!!
エルダデとメダデが宿営の中で預言をしています。
周りの人たちが驚いて止めに入ったのですが、彼らの言葉は止みません。
彼らが神様に打たれないように、助けてください!!」
若者は一気に喋り捲り、はあ、はあと肩で息をした。。
それを聞くと、モーセは言った。
「おお、そうか。
それは止めないがよい。
神様は彼らをも私の助けてとして選ばれたのだ。
欲を言えば、イスラエルの民全員が神様の霊に満たされて、彼らのようになることなのだが・・そして、心を一つにして約束の地を目指したいものだ。」
目を上げると、雲ひとつ無く晴れ上がった空のまぶしい光の中に、大きく翼を広げた鳥が、気流にのって舞い飛んでいた。
そんなモーセを見上げるヨシュアの上には、確信に溢れた指導モーセの影が黒々と覆っていた。
夕暮れになると風が吹き出した。
そしてそれは、暗闇と共に強くなっていった。
ばさばさと風に煽られるモーセのテントに、こっそりと尋ねてきた者がいた。
アロンと彼の姉、預言者ミリヤム。
二人が一緒に、彼のテントを訪ねてくることは珍しかった。
モーセの妻が飲み物を彼らの前に置いて、部屋を出てゆくと、ミリヤムが顔を近づけていった。
「最近あなたの奥さんのことが、巷で噂になっているのよ。
聞いてない?
イスラエルの指導者が、異邦人の女を妻にしているって・・もっぱらの噂よ。
私も前から気になっていたのよ。*1
それに・・・ 今回のこと、なんで一言相談してくれなかったの。
あれじゃ、アロンが可哀想よ。
彼はもう役立たずだってわけ!?
彼は無能じゃあないわ。
このまま、あなたのスピーカで終らせたくないの。
分るでしょ?
今までだって、あなたの耳には入れてないけど色々あって、みんなアロンが処理してきたのよ。
今では大祭司としても充分その働きは認められているし、神様と民との間を取り持つ者は、あなただけではないの。」
わたしだって・・と、ミリヤムは思った。
女預言者としての己の存在も、認めてほしかったのだが、それはぐっと飲み込んだ。
「何かあれば、民は大祭司アロンを頼ってくるのよ。」
ミリアムは、うつむくアロンの衣の端を引っ張るように締めながら一気に言い放った。ε=(。・`ω´・。)
よりによって、モーセの片腕、モーセの声、パロ王との交渉から今まで、苦楽を共にしてきた彼。
一番モーセを理解し、受け入れていたはずの兄アロン・・。
ミリヤムの言葉に反発することも無く、アロンは座り、黙り続けた。
モーセも言葉を挟まなかった。
テントは、ばたばたと風に煽られ、それはまたモーセの心そのものだった。
ミリヤムは積もり積もったものを、一気にモーセの前にぶちまけると、今夜は遅いからと席を立った。
風が二人の衣の裾を巻き上げた。
二人は黙って裾をしっかりと押さえると、振り向くことも無く闇の中に消えていった。
モーセは腕を組み、それから右手を立て、その手の指をおもむろに頬に持っていった。
終始うつむいていたアロンの、薄くなった頭髪の白さが、目の前にちらついた・・・
そんな夫の姿を、仕切りのカーテンの陰から、心配そうに見つめている妻の姿があった。
風はますます強まって、止む気配が無かった。
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・*1・・あれ?モーセの奥さんはミデヤンの祭司レウエルの娘チッポラだったのでは?
いつのまにかクシュ(エチオピヤ)人の女」にかわったの?
死別?離別?再婚?しかし聖書は何も語らず。原語の理解の違いか?
夫と一緒に桧舞台に立つ女性、夫の影でひたすら支える妻。
この時代、女、子どもは数えてももらえないので・・・
チッポラがどうなったか、ひよこは気にしないで進みます。
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それにしても指導者は大変。
やめろ!!降りろ!!は担ぎ上げる前にゆう言葉・・
いやさあ〜、** さん・・
(これ、この記事を書いた頃はまだ、自民党が政権をとってて、でも、政権が代わったって、言うことはあまり変らないような・・?)
何いってんのよおぉ!!
台本から離れないでぇぇぇ・・・・( ̄□ ̄#)
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