ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

大変なことになってきましたぁぁ・・・

わあアアぁ
大変なことになっていますよ。
これは荒野の何処ででしょうね。
聖書には場所が記されていません。

今までの暴動とは、その内容がちょっとちがうようです。

宿営地が殺気立っていますね。
人々の目が冷たく光っています。
今回は一体何なのでしょうか?

声をかけるのもはばかられるほどです。

あれ、あそこに頭をつき合わせているのは、レビの子孫のコラと、ルベンの子孫ダタンとアビラムの兄弟です。
深刻な顔をしていますね・・・・
あ、ルベンの子孫、オンがやって来て、何か話しています。


あら、彼らが急ぎ足で、大きなテントの中に消えました。
ちょと覗いてみましょう。

中は人がいっぱい。
厚い壁のように人々の声が満ちて、人いきれでむっとしていました。

コラがみんなの前に立つと、すっと潮が引くように静まり返り、
その眼はコラを見つめています。
コラはみんなの視線に応えるように、静かに首を振りました。
それから、おもむろに話し出しました。
「皆さん、今日はよく集まってくれました。
我々は一致団結し、モーセとアロンに代わる新しい指導者を選びましょう。

我々の要求はそれだけではない。

なぜ同じレビ人なのに、祭司エルアザルは我々の頭になるのだ?
我々のすることは、聖所の調度品などの運搬だけだ。
移動の時はカツギ棒で、かついで運搬をし、荷車も与えられなかった。
契約の箱に触ったら命さえない、一番神経を使う仕事なのにだ。

食べ物にしてもそうだ。祭司優先ではないか。
     
我々も神様に選ばれた民の一員だ。

このままでよいのか?いいはずはあるまい。

この不平等を改善させるのだ。」

「おおおぉ!!」
あれ??
以前神さまが、レビはレビでも祭司とは、違うんだよって、いったばかりなのにね・・

人々の中から湧き出るように漏れてきた叫びにコラは満足した。
これなら出来る。
確信も湧いた。

長子ルベンの子孫、ダタンとアビラム兄弟は、長子の権威を無視されていることへの不満がありました。
オンはもてあます若さのはけ口を、人々を扇動することで、消化しようとしていました。

コラは祭司職に選ばれなかったことへの不満が原動力だった。。

それぞれの不満の要因は違っていたが、
「打倒モーセとアロン!!」
という利害関係では一致していたのです。

そのうえ、250人のリーダーたちも(どのようなリーダーなのか?)、彼らに賛同して、今日、モーセの元に押しかける手はずになっていました。


ひとしきり気勢を上げると、コラは人々を引き連れてモーセの元に向った。

すでに250人のリーダー達が集まっていた。
彼らはその権力に物を言わせて、沢山の人々を従えていた。
そのうえ、野次馬がわんさか押し寄せて、彼らを取り囲んだ。

コラはモーセの前に衣を翻して現れると言った。

「あなた方は分を超えているのだ。
我々は皆、神の選ばれし民だ。
我々の中に神は居られるのだ。
なぜ我らの上に立とうとするのだ!!」

彼らの言葉にモーセとアロンはひれ伏した。
神の前にひれ伏したのだ。
それからモーセは立ち上がり告げた。

「明日、めいめいに火皿と薫香を盛って、神様の前に立ちなさい。
 神様がこのことに決着されるのだ。」

翌朝、250人のリーダーとコラとその仲間は、モーセの言われたように、火皿を持って会見の幕屋の入り口に立った。

しかし、ダタンとアビラムの兄弟は姿を現さなかった。
モーセの再三の要請にも関わらずにだ・・・

その代わり返事を送ってよこした。
その内容はモーセに向けられたものだった。

その内容に、さすがのモーセも堪忍袋の緒が切れた。
いつもは執り成しをする温厚なモーセが、神様に言った言葉はこうだった。

「彼らの捧げ物を受け取らないでください。 
私が彼らから何を奪って、私腹を肥やしたというのでしょうか。
どうかこの不当な言葉に報いてください。」

そして、幕屋の前に立ったコラたちと、250人のリーダーと、アロンとその子供たちに、火皿に点火するように指図をした。

芳しい香りがあたりにたちこめると、主の栄光が現れて声がした。

『この会衆から離れなさい。彼らを私は滅ぼそう』

モーセはその声に、ばっとひれ伏した。

「ここに集まった会衆すべてを滅ぼそうというのですか。」

モーセの言葉に神様は、モーセとアロンとその子供たちだけでなく、ぞろぞろと付いてきた人たちや野次馬に、コラたちと250人のリーダーの周りから離れるようにと促した。

人々が右往左往している間に、モーセとアロンは長老たちを従えて、出席しなかったダタンとアビラムの天幕へと足をはこんだ。

そこにも噂を聞きつけた民が、鵜の目鷹の目で、事の成り行きを見守っていた。
ダタンとアビラムとその家族は、テントの前に集まっていた。

モーセの到来を知ると、彼らは、彼に向って挑発的な耳障りの悪い言葉で彼を迎えた。

今のモーセは、彼らと話し合うために来たのではなかった。
神様から託された、さばきの宣告を告げるために来たのだ。

モーセは集まっている会衆に向って声を張り上げた。

「さあ、ダタンとアビラムの住まいから離れるのだ。
今から起こる出来事によって、
真の指導者が誰なのか、はっきりと知るがよい。」

彼の声が終るや否や、不気味な地響きが鳴り渡り、生暖かい風が頬をなぜた。

と、

ダタンとアビラムの立っている地面が、不気味な音を立てて崩れ出したのだ。

あっ!!

人々は己の目を疑った。

彼らは、足元の地面と一緒に、真っ暗な穴の中にすいこまれていった。

人だけではなく、彼らに関わるすべてのものが、飲みつくされてしまった。

周りの群集は恐怖におののき、自分もその中に吸い込まれるのではと怖じ惑った。
                *
時同じくして、会見の幕屋の前に立っていたコラたちと、250人のリーダーたちにも、神様の裁きが下っていた。

なんと、反逆の民は天から降注いだ裁きの火で焼き殺されたのだ。

それにしても凄い場面です〜〜
焼け焦げた手や足が〜〜
  ああ・・あ・・・
テ、テレビや写真で不本意に見てしまったことありますよね・・

モーセたちが、神様の恐ろしい裁きの結末を見、まだ鳥肌が治まらないままに、この現場に戻ってきました。

辺りには異様な臭いが漂い、まだ彼らの恐怖の叫びが、飛び交っているようです。

ぞろぞろと後を追ってきた会衆はこの有様を見、臭いを嗅ぎ、げぼげぼと、嘔吐するもの、がくがく震える者、
驚きのあまり眼を逸らすことも、言葉も出ずに呆けたように立ち尽くす者泣き喚くものさまざまでした。

そんな中で、神様は言われます。

『彼らの手に有る火皿は清められた。
火皿にある火を撒き散らせ。
火皿は延べ板にして、祭壇の蓋にするのだ』

こ、これは聖絶ですよね。

『このようなことが二度と起こることの無いように、覚えの記念とするのだ』

との指示に、アロンの子エルアザルが選ばれました。

彼は、焼け焦げた彼らの手から、青銅の火皿を剥ぎ取るようにして集め、火皿の火を当たりに撒き散らした。
そして、火皿を延ばして祭壇の蓋をつくりました。

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高価な帽子を頂いたために、服も靴も装飾品も、それをつける身体もその中に宿る心も、すべて、総入れ替えしなければバランスが取れなくなるようなもので・・・

大変なことになってきましたぁぁぁ。

聖なる神様の愛の要求に、果たして、民は応えられるのだろうか??????