言葉を尽くして何度話しても、湧き上がる不安は消えなかった。
モーセは若者たちに自分たちの過去に目を向けさせた。
なぜ親たちが過酷な荒野をさすらったのか。
にもかかわらず、多くの民が生き延びたのか。
モーセは繰り返した。
そうせずには居れなかったのだ。
神様は言われる。
あなたがたはわたしの民。
わたしはあなたがたの真中にいる。
わたしはあなたがたを守ろう。
私に従ってきなさい。
それがあなたがたの祝福となるのだから。
私が聖であるように、あなた方も聖なる者となりなさい。
よいか、あなた方を導かれる神様から目を逸らすな。
お前たちを約束の地に導かれるのはこのお方だ。
ゆめゆめ己の手柄だとうぬぼれるなよ。
とモーセは繰り返すのだった。
それからモーセは十戒の一項目を唱えるごとに、民は「アーメン」というように命じた
(「そのとおりです」「そうしてください」の意)
そうしてまた繰り返して、さまざまな細則を教えた。
モーセがこのように細かな規則を伝えることが出来たのは、エジプトで最高の学びの下地があったからで、
出エジプトからずっと、記録をつけていたのだった。
モーセはヨシュアを会衆の前に立たせた。
そして人々の前で言った。
「主は自ら先立って行き、またあなたと共におり、あなたを見放さず見捨てられない。
おそれてはならない、おののいてはならない」
そうしてモーセは、律法を書き記した物を、レビの子孫である祭司とイスラエルの長老たちに授けた。
そして命じた。
お前たちが新しい地に定住した時、7年の終わりの「仮いおの祭」のとき、この神の律法をイスラエルの全ての民に読み聞かせよ。
すると神様は雲の柱の中から語られた。
モーセ、お前はまもなく先祖達と一緒になる。
この民は新しい地に入って行くと、私をないがしろにするだろう。
そう言って神様は、契約違反をしたイスラエルの民に襲い掛かるさまざまな事柄を話されました。
モーセは会衆にそのことを伝え、だからこそ、この律法を守り行うようにと、何度も何度も言い含めました。
それからモーセは、沸きあがってくる、祈りの歌を歌ったのでした。
どんな歌ですか?って
それは次回のお楽しみ・・・.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。
「モーセの祈り」は詩篇第四巻(90篇〜)にもありまぁ〜す・・