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ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

サンドイッチ作戦は功を奏して・・

アコルの谷の様子は、一瞬にしてイスラエルの民、一人一人に伝えられた。
人々はその様を聞き、身が引き締まりました。

ヨシュアは今回のことを我がことのように思え
身を清めては神さまの前にぬかずいていた。
すでに敵に後ろを見せたからには、もうイスラエルの前進は無理だと恐れ、
このままでは「神さまの偉大さを傷つけてしまう・・」と嘆きました。

そんな彼に神さまはおっしゃいました。
     「恐れるな。兵士は立ち上がってアイを攻めよ。
      アイの王とその民、
      町も地もお前に授けよう。
      ぶんどり物と家畜とは戦利品としてとってもよい」

神さまはその戦略も話されました。
それを聞いたヨシュアの瞳に力がみなぎり、彼は立ち上がりました。

まず兵士の中から3万の精兵を選びました。
そうして夜の闇にまぎれて彼らを密かに立たせ、
アイの西端とべテルの間に忍ばせました。

次の日の朝早、ヨシュアは本隊を率いてアイに向って進軍し
アイの町の北側にある谷を望む場所に陣を敷きました。
彼はその日は動きませんでしたが、
さらに5000の兵を町の西方に隠れている別部隊と合流させました。

アイの王はイスラエルの進軍を知らされていたので、
次の日、アラバの荒野で迎え撃つ準備をしました。
そして今度は、「イスラエル全滅」を掲げましたから、
近くの町、べテルにも呼びかけました。

そうして兵に向って王は言いました。
     「臆面もなくイスラエルがまたやって来た。
      今度は全滅だ!!
      手加減するな!!
      べテルとの連合軍で攻めるのだ。
      圧倒的な兵力だ。
      あいつらに勝ち目は無い
      ゆけー!!」
王は馬の尻に力いっぱい鞭をいれました。
馬はいななき、兵はそれぞれの武器を手に持ってときの声を上げ
我先にと飛び出してゆきました。

やっぱりイスラエルは弱かった。
次々に退いてゆく彼らを追って
アイの王は馬を飛ばし
さらに兵を増やして、イスラエルを追い詰めようとしました。

王はふっと立ち止まりました。
それにしてもおかしい・・彼らは戦おうとはしていない・・
王がそう思った時です、

今まで後ろを見せていたイスラエルの兵士が、一斉にきびすを返しました。
ヨシュアの右の手は高く上げられ、
その手には鋭い穂先の投げやりを高く掲げられました。
これは伏兵たちへの合図でもありました。
彼の手が掲げられると隠れていた兵は立ち上がり、
無防備に開け放たれた町の門を難なく潜り抜けると、
手当たりしだいに火を放ちました。

王はハッとしてアイのほうを眺めると
何と彼らの町に火の手が上がっていました。
伏兵がいたのか!!
急いで引き返そうとする彼らを、今度はイスラエルの兵士が追いかけました。

アイとべテルに火を放った精兵は、戻ってくるアイの連合軍に飛び掛り
彼らは精兵の鋭い剣の下に倒れてゆきました。

彼らは、後にも前にも行くことが出来ず、イスラエルの戦略に負けたのです。

何とその日、アイの全住民1万2千人が草葉の露と消え、
アイの王だけは生け捕りにされました。

ヨシュアは最後の一人がいなくなるまで右の手を上げ続けたのです。
それはかってのモーセのようでした。

アイの王は日が沈むまで木にかけられ、辺りが薄暗くなると下ろされて、
町の正門の前に投げ捨てられました。
そうして、アカンのときのように石が積み上げられました。

・・・・

あら、イスラエルの民の宴会が始まったようですね・・
赤々と燃えるかがり火に、戦利品の数々がうず高く置かれています。
女たちは、今まで見たことも触れたことも無い美しい衣を手に
歌ったり踊ったりしていますよ。      
彼女らの影が伸びたり縮んだりしながら
酒を酌み交わす男たちの周りを回っています。

風が出てきました。

この風は、
あの淋しいアコルの谷間も通るのでしょうか・・・・
勝利の歓声に酔いしれる民の声が風に乗って運ばれてゆくのでしょうか・・

風はさらに強くなってきました・・・