・・・・・・・・・・・・・・・・(サムソン全8-6)
ユダの人々は苦々しい気持ちで
サムソンをペリシテ人の手に引き渡しました。
それは、彼らの日ごろの鬱積した思いを、
サムソンが晴らしてくれていたからでした。
それでもこうして、兵を差し向けられると、
その怒りが大きくならないように気を使わなければなりません。
真新しい二本の荒縄でぐるぐる巻きにされたサムソンが
ペリシテ人の前に一人取り残されると、
ペリシテ人は歓声を上げ、彼を殺そうと殺到しました。o(▼皿▼メ;)と、
その時です。
荒縄が焼け焦げる臭いがして、
ぷすりぷすりとサムソンの両腕から落ちたのです。
一瞬駆け寄った兵士たちは、
恐ろしいものを見たかのように息を呑み
遠巻きに囲んで、腰を引きました。
サムソンはゆっくりと両腕の汚れを払い落とすと、
目の前に転がっている、まだ新しいロバの顎骨を見つけました。
それを拾いあげ、ぎろりっと、あたりを睨め回し、
「さあ、かかって来い!!
このロバの顎骨が俺の武器だ!!」
じりりっと囲みが縮まった。
その輪が、縮まったり広がったりを繰り返してゆくうちに
白かったロバの顎骨も、それをもつサムソンの手も体も
赤く赤く染まってゆきました。
そうして彼が顎骨を手から離したときには
累々と横たわるペリシテ人の姿が彼の周りにありました。
その数約千人。
気づけば彼の喉はからからで
「神様〜ぁ・・
水を、水をください。
私は倒れて、死にそうです」
彼はかすむ目で神様に訴えましいた。
すると、そうです、水が、
彼の目の前の窪地から流れ出たのです。
その水を飲んだ彼が、見る見る元気を取り戻したのは
ゆうまでもありませんね。
それからは、ペリシテ人もサムソンを遠巻きにしているしか
手の下しようがありませんでした。
でも、あきらめたわけではありません
機会を狙っていたのです。
大切な仕事をし遂げようとする時、
気をつけなければならないことは
お金と・なんだろ???
サムソンはそれに引っかかってしまったのですねェ。
それも、前回と似たような女の泣き落としにです・
ばか、ばか、サムソン!! ε=(。・`ω´・。)
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