読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

王子ヨナタン大活躍。しかし・・・

見張りの兵士があわただしくサウルの前にひれ伏して言った。

     「申し上げます。敵地に変化あり。
      編隊は崩れ、
      兵士が右往左往しています」

その時サウルは、ギベアのはずれの
ミグロンにあるざくろの木の下に600人の兵と共にました。
すぐ彼も岩の向こうに目をやった。確かに動きがあり、それは無秩序だった。

     「わが隊から抜け駆けした者はいないか?」
調べると王子ヨナタンと、彼の武器を持つ従者とが見当たりません。
サウルはビックリし、どうしたものかと、祭司アヒヤを呼び出しました。

     「神の箱をもってこい。神様はなんと・・」

神様のお声を聴くためでしたが、
敵地は益々慌しくなってきて、息子ヨナタンの事が気になり、
祭司の言葉が待ちきれず、兵を動かしてしまいました。
     
そのころヨナタンは、夢中で剣を振り回していました。

ペリシテ人の陣は険しい岩が突き出た岩の上にあり、イスラエルの陣地は丸見えでした。
父サウルと合流して2,3日した頃、
ただにらみ合うだけで、策を持たない父にしびれを切らしたヨナタン
従者一人を連れて崖道を登り始めました。
隠れるものとて無いその道、彼らはたやすく見つかってしまいました。
    
    「おい、見ろ。イスラエルの虫が二匹穴から出てきたぞ。
     いい度胸だ。どうだ、!ここまで登って来い。
     相手になってやるぞ!」

ヨナタンはその言葉を待っていたのです。
敵が『来い』といえば、
それは神様がお許しになったことで、勝利をもたらしてくれると。
彼には一振りの剣しかありません。
しかし、神様にとってそれがなんでしょう。
足場の悪い岩場を登りつめると、ペリシテ人の兵が取り囲みました。
    
    「敵ながら天晴れなやつ。
     しかし、そこまでだ。
     お前の首はもらった。」

ペリシテ人の一人が突進してきました。
それからはもうヨナタンはよく覚えていません。
あたりに人影がなくなってふと周りを見回すと
ちょうど一くびきの牛が半日かけて耕すほどの広さのところに
約20人ほどの敵兵が倒れうめいていました。

思いがけないヨナタンの勇者ぶりに、ペリシテの先陣も、侵略隊もビックリで、
そのうえ、サウル王ひきいるイスラエル軍が乗りこんでくるは、
逃げていた一般兵も駆けつけてくるし、
ペリシテ人に徴集されていたイスラエル人も、寝返ったりなんかして
陣営はぐしゃぐしゃ。

そんなわけでペリシテ人は、わけのわからないことを叫びながら、
同士討ちまでも始めてしまい、ついに追われる身になってしまいました。
といっても戦闘は場所を移して、ベテ・アベンでまだ続いています。

サウルはこの勝ち戦はチャンスだと思い、神様のお力を戴くべく宣言しました。
          
     「よいか、完全に敵に勝つまでは断食だ。
      神様に誓ったのだから、やぶった者はのろわれるぞ。」

森に入るとミツバチの巣から蜜があふれ出ていました。
でも兵士は無視して進みます。体はくたくた、おなかぺこぺこ・・

それでも、ミクマシからアヤロンにまで駆け巡って、ペリシテ人をやっつけました。
疲れ果てた兵士は、分捕り物の家畜を殺し、血のしたたる肉にむしゃぶりつきました。。。。。。。。。。。。。

     「やめろ!やめるんだ!罪を犯すきか!」

誰かがサウルのところに走りました。
サウルもビックリです。なぜなら、血のついた肉はご法度でしたから。
すぐさま石を集めて祭壇を築き、血を抜いて神様に捧げてから食べるよう指示しました。

サウルは夜明け前までに、最後の敵をやっつけてしまおうと計画を立てました。
それを聞いた祭司は
     
     「まず神様にお伺いするべきです」

と強く言い張りましたので、サウルは神様のお声を待ちました。
この祭司はサムエルを育ててくれたエリの忘れ形見でした。
      いつから従軍していたのでしょうか?
      サムエルが去ったため急遽呼び寄せられたのかもね。

しかし、朝になっても一向にお声が掛かりません。
サウルは考えました。これは誰か罪を犯したに違いない。
犯人は誰だ。とばかりに、調べることにしました。

自分と息子のヨナタンと、他の人たちとの二組に分けて、くじを引いてみました。   
それには、祭司の胸のポケットに入っている、ウリムとトンミムを使いました。
なんと、ヨナタンがウリムを引き当てました。
サウルの胸は騒ぎたちました。
     
     「お前は一体、何をしたんだ」

サウルは青ざめて詰め寄りました。
ヨナタンはさっき、従者が言った事だとわかりました。
それは、仲間の後を追って森に入ったときのことでした。
目の前に蜂の巣があって蜜がしたたっていたので、彼はなめました。
それは甘くて、全身に力がみなぎり、一瞬にして足が軽くなりました。
       
     「あっ〜!」
    

従者は悲鳴に近い声を上げ、倒れるようにひざまずきました。
      
      「今日は断食だと、王様が・・・、
       やぶるった者はのろわれると・・」
      「なんと父上が・・
       ばかな、兵士はぐったりしているではないか。
       腹を満たせておけば、敵兵をもっとたやすく成敗できたのに・・」

ヨナタンは父の前で正直に自分の罪を認めました。
      
      「私は断食を破りました。逃げも隠れもしません。
       私は死を覚悟しています。」

王は少しうろたえたが、意を正していった。
      
      「そうだ、お前は死ななければならない。
       ヨナタンよ、たとえ王の子であろうと
       この呪いから逃れることは出来ないのだ」

サウルは胸がえぐられるような痛みをともないつつ言い放ちました。
      
      「お待ちください。
       今日の勝利は、神様が王子様をおもちいになった証です。
       それなのになぜ、罰せられるでしょうか。
       王子様を死なせてはいけません。」

周りの者の説得で、ようやっと王子ヨナタンの命はながらえました。

そんなわけで、サウルはペリシテ人を追うことをやめて引き上げ、
ペリシテ人は自国に返って行きました。

サウルは王となってから、絶えず戦い続け、略奪者の手から民を守り続けました。
そのために優秀な人材が目に入るとすぐに召抱えていました。

・・・・・・・・・・・・