ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

彼はわたしの心にかないました

ダビデをわたしに仕えさせて下さい。
彼はわたしの心にかないました」

エッサイはサウル王から来た使者の言葉を聞いた。
末っ子を手元から離すことへの寂しさはあったが、不安は無かった。それは預言者サムエルに油を注いで祈ってもらったおかげで、その子はその時から、一回りも二回りも大きくなっていたからだ。。そのサムエルはすでにラマにいて、心は主に従うことの喜びで満ちていた。
しかし、ベツレヘムに行く数日前までは心が塞いでいて、サウルのことで自問自答していたのだった。彼に油を注いだのは自分だったから・・・・
サウルは当初、アモン人に対して輝かしい勝利でイスラエル歓喜させた。
しかし、急速な成功を収めた人にありがちなおごりが、謙遜を傲慢にかえ、自己増長とゆう怪物を太らせていった。
純朴で純粋な信仰を持っていたはずだった彼が、指導者として不適格だったのか?。
神様も彼を祝福し、彼に油を注ぐことを拒まれなかった。なのに・・・もう少し丁寧に言葉かけをするべきだったのだろうか・・彼はあのまま、農夫としての生活がよかったのでは・・私には人を見る目がないのだろうか・・
ああしておけば・・
こうしておけば・・
そんなことが、頭の中をくるくる回り続けていたあの日
「サムエル、私がすでにサウルを王から退けたのに
お前はいつまで悲しんでいるのか。
角に油を満たせ。ベツレヘムへ行くのだ。」

f:id:pypyhiyoko:20210309205815j:plain
「えっ!!ベツレヘム?サウルに知れたら殺されます」
しかし神様は、彼に知恵を授けられたので、サムエルは重い腰を上げ、ラマから南19キロの所にあるエルサレムへと向かった。
エルサレムに着くと、町の長老たちが彼を出迎えたが、どこかおずおずとして、サムエルを恐れていた。それは温厚だったサムエルが、アマレクの王アガグに下した厳しい裁きのゆえだった。
「これはこれはサムエル様、お久しぶりでございます。
 今日はお早いことで・・また何か・・・   」
「皆様おそろいで有難う。
 まあそうかしこまらないでください。
 今日は、神様に犠牲を捧げるために来たのです。
 皆様も身を清めて来てください。
 それからエッサイの家族も招待してください。
 礼拝の場所はすでに決めていますから」

粛々と犠牲が捧げられると、サムエルは振り返ってエッサイを呼んだ。 
今日はお前たち家族を祝福するために来たのじゃよ。
さあ、子供たちを一人づつ私の前に連れてきなさい」

初めに長男のエリアブが彼の前に立った。
(おお、この人こそ新しい王に相応しいのでは・・)
サムエルにそう思わせるだけのものが彼にはあった。
すると神様は言われた。
「顔かたちや身のたけを見てはならない。
 わたしが見るところは人とは異なる。
 人は外の顔かたちを見、私は心を見る」

エッサイは次男アミナダムを呼んだ。
それから次々とサムエルの前に子供たちが立ったが
彼は首を横に振り続けた。
「お前の子供はこの七名だけですか?」
「いえ、あと一人居りますが・・しかし、今は、野に出ていて、羊の世話をしています」
「おお、あと一人居ったか。よしよし、連れて来なさい。
 その子が来るまで食事はお預けじゃな」

f:id:pypyhiyoko:20210309205912j:plain
サムエルの顔は和み、その腹がキュルキュルと鳴った。
待つこと一時、あたりが急にざわめき
キラキラと輝く瞳を持った、血色の良い少年が飛び込んできた。
「彼だ。その子だ。その頭に油を注げ」

サムエルに、その声ははっきりと聴こえ
彼の胸は高鳴り、油注ぐ手が震えた。
サウルに続く、新しいイスラエルの王の誕生だ。
サムエルはその胸の高鳴りをラマまで持ち帰った。
そうしてまた、哀れなサウルのために、執り成しの祈りをせずにはおられなかった。
ダビデ
新しい王の名前はそれだけで美しかった。
しかしそれが公にされるまでの道のりは長く険しかった。
それにしてもどうしてダビデ少年が、王様に気に入られてしまったのでしょうか?
王様の耳にこびりついて離れない言葉がありました。
「主はあなたを捨てて、イスラエルの王位から退けられた」
信頼し、尊敬していたサムエルの言葉です。
そのときから彼の目は霞に閉ざされ、恐れと疑惑の衣で覆われたのでした。
うつ病に? あんなこと、権威ある人から言われたら誰だって・・ 凡人の使う言葉ではありませんね。サムエルだって使いたくなかったのでは・・ただ神様が言われたので・・・)
見かねた家来たちが、手分けして治療法を探したところ、
「琴の音」が良いとゆうことになって奏者を探したところ
“エッサイの子ダビデに行きついたとゆうわけ・・・

次期イスラエルの王として油注がれ、神様の祝福を受けた者と、「私は彼を捨てた」と神様に言わしめられたサウル王様とが、このようなかたちで対面しているなんて・・・・
出会いとは不思議なものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・
       
神様!これでよろしいのでしょうかぁぁ????

・・・・・・・・・・・・・・・・