ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

幼子ソロモンを抱いて

「はぁ〜い!!ソロモンちゃん、いないいないばぁー」

きっとあなたも、ソロモンちゃんと目が合ったらやっちゃうかもね。
この赤ちゃん、バテシバに再び与えられた男の子。それはまた、神様が二人の罪を許されて祝福としてあたえられた子でもありました。
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ダビデは日に一度は、この幼子に会いに来ました。
バテシバの胸から幼子を抱き上げるとき、うれしげに足をばたつかせ、泣きもせず不思議そうにじっと、目の前のダビデの顔を見つめる。大きく見開かれて輝く瞳が、今にも飛び出してくるかと思うほどで、ダビデを慌てさせます。
それからピンク色に染まったほっぺを膨らまかして、かわいい口を開けて笑うのでした。
そんな時、摘めば溶けてしまいそうな唇の奥に、かわいい喉彦がちょこんと覗いて、その口は思いがけなく大きく開くのでした。
ぷっくりとした舌が歯のない口の中で踊って、乳臭い匂いが彼の鼻腔をくすぐります。

順調に育っている証の、くびれのくっきりとついた手頸。かわいい指はいたずらで、ダビデの髭を引っ張っています。

そんな子供の柔らかな腕に頬を寄せながら、ダビデは幸せを噛みしめていました。そうして、ちょっとしたしぐさの中にも、大きな驚きの連続で、なんと利発そうな子供だろうかと感心するのでした。

ダビデはこの子を胸に引き寄せるたびにそう思い、何か他の子にはない不思議な力に引き寄せられているようでした。そうして自分の後を継ぐのは、この子では・・・と思ったりもしました。そんな思いが沸いて来たあとは、己をつくづく親ばかだと苦笑するのがつねでした。

そうですよね。だってソロモンちゃんは七男ですものね。飛び級なんて他の奥様たちが許されませんでしょう。

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こんな平和なダビデ家ですが、ほらぁ〜!
あの空の端にポツンと黒雲が!親の背を見て子は育つ。

ダビデのしでかしたことを、子供たちはしっかりと学習していました。子供って、親が隠しておこうと思っていることでも、敏感に鋭い感覚で反応し捉えてしまうみたい。
ダビデの父親としての権威は揺らいでいます。次回は揺らぐ父親像に踊る子供たちの、異母兄弟姉妹のお話です。
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ダビデ王の妻と子供たち
 妻      子供    

1ミカル
(サウル王の娘。ダビデの危機に逃すも、父の怒りを買いパルテエルに嫁がされる。ダビデが王となった後、連れ戻されるが、ダビデとの仲は疎遠となる)
2アヒノアム(ユダの山地、イズレエルの長老の娘。逃亡生活を共にする。)長男アムノン 
3アビガイル(ユダの山地の富豪ナバルの妻。夫の死後ダビデが召抱える。才色兼備。)次男キルアブ
4マアカ 三男アブサロム、娘タマル(美女)(ガリラヤ湖東方のゲルシュル王家出身。美女)
5ハギテ  四男アドニヤ
6アビタル 五男シバテヤ
7エグラ  六男イテレアム
8バテシバ(部下ウリヤの妻。夫はダビデの策略により戦死)七男ソロモン