ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

飢餓の原因は・・・

困っています。もう三年も飢餓が続いています。雨が降りません。大地は緑の葉を忘れ、一粒の雨を待ち望んで、茶色の土煙を撒き散らしています。

ダビデにとっても試練の日々でした。己の無力さを嘆きつつ、苦しむ民の叫びに矢も盾もたまらず、日夜、神様の前にぬかずくダビデ。▄█▀█● 
その必死が届いたのでしょうか。彼の脳裏に一瞬稲妻のような光が走り、ある事柄が示されました。

サウル王が健在だった頃のことです。サウルは熱心な愛国心の持ち主でした。その愛国心に駆られて、イスラエルの中で平和に暮らしていたギベオンの人たちを殺した、というものでした。
それは明らかな契約違反。先祖ヨシュアが、カナンの地に入って、先住民を征服していたときのことでした。問答無用と攻撃を仕掛けてくる民の中で、友好的な条約を結んだ四つの町があったのですが、*1
その一つがギベオンでした。

ダビデはすぐさま彼らの代表を呼び寄せて言いました。
『あなた方を殺さない』と言う、先祖の約束をサウル王が破っていました。あなた方の要求どうりの賠償を支払いたいのだが・・」
「これは金銀で解決できることではありません。ただ、この事の責任者であるサウルの子孫7人を、こちらに引き渡してください。神様との約束を破ったのですから」

ダビデは彼らの要求を無条件で受け入れました。しかしヨナタンとの約束もあるので、遺児メピボセテを渡すわけにはいきません。考えぬいた末に、サウルのそばめアヤの女リズパの息子2人と、サウルの娘メラブの子5人を差し出しました。これは苦渋の選択でした。

ギベオンの人たちはサウル王の町ギブアで、それら7人を処刑しました。
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突然、息子を奪われた母親のリヅパはたまったものではありません。泣き叫びながら後を追いました。(´;д;`)そうして、処刑場の岩の上に座り、息子を含む7人の遺体を昼も夜も見守りました。
なぜ?
昼、空から鳥が、夜は猛禽類が近寄ってくるからです。彼女は大麦の収穫の始まる4月ごろから、雨季の始まる10月ごろまでの、6ヶ月もの間、そうしていました。

その姿は哀れで、ダビデの耳にまで達しました。彼も強く心を揺さぶられ、遺骨を集め、サウルの父キシの墓に葬りました。その時、ギルボア山で散ったサウルとヨナタンの骨も引きとりました。
彼らは、べテシャンの城壁にさらし者とされたのでしたが、それを知ったヤベシ・ギルアデの勇士たちが、旧恩に報いるためにと立ち上がり、命がけで遺体を盗み出し、ヤベシの大きな柳の根方に納めて置いたものでした。
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それからです、やっと雨が降ったのは。 ( ̄∇ ̄;)

この出来事は、メピボセテを王宮に呼び寄せた後、
  ↑
  ●
  ↓
アブサロムの叛乱の前に起こった出来事のようです。
人心の不安を逆手にとってのアブサロム。彼には父ダビデの戦士としての資質が、十分に備えられていたのかも。残念です。

そうですねぇ。
だから、ダビデ王が息子の剣を逃れて山中をさ迷ったとき、谷を挟んで平行に伸びる山道の向こう側から、

「お前は血まみれの男だ!災いにあうのは当然だ!」

とサウル家のシメイが延々とダビデを罵って、彼らを精神的に追い詰めた場面がありましたが、自分の主人が、「約束違反」の王様だとは知らないシメイだったんですね。
その後ダビデ王の前にひれ伏して許しを願ったときには、すべてを知っていたのでしょう。

それに、サウル王の息子ヨナタンの遺児メピボセテがヨルダン川までダビデを迎えに行ったとき

「わたしの父の全家は、わが主、王の前には、みな死んだ人に過ぎないのに・・云々・・」

と、へりくだって言っているのもうなずけます。

・・・・・

朝晩涼しさを感じるようになりましたが
日中の日差しは厳しいですね。

水分補給をこまめにして
体をいたわり

移ろう季節の
微妙な感覚を楽しみたいものです。

それではまた来週・(*≧ω≦)ノ~~~βyё βyё♪ 


*1:ギベオン、ケピラ、べエロテ、キリアテ・ヤリム