「なに巨人がか!!」
ダビデの内に若き日の思いがよみがえってきた。
「よし行こう!徹底的に打ち負かすのだ!」
ダビデは家来たちを引き連れて,、ペリシテ人が戦を仕掛けてきた場所へと急ぎました。
若き日の血が騒ぎ、彼の背筋はピンと伸び、久々に張り上げる声は力強く威厳に満ち、付き従う兵士たちの意気も上がった。
しかしどうしたことでしょう?
戦場に着いたダビデの動きは鈍く、気持ちだけが焦って、危ない目に会うばかり。
家来たちも気が気ではありません。
肩で息をしているダビデに向かって、大男が槍を持って近づいてきました。その槍は重さ5キロ以上もある代物で、明らかにダビデに狙いを定めています。
「あ、王様が危ない!」
ゼルヤの子アビシャイは剣を引き抜くと、ダビデの前に立ちはだかり、巨人の子孫イシビベノブに向かって身構えた。
まともに戦ったら勝ち目はありません。
アビシャイは相手の槍の下を掻い潜り、その懐深くに飛び込んで、兜の隙間から刀を差し入れてまず足を、それから、心の臓を一突きにした。
返り血に染まったアビシャイが、急いで王様の所に引き返してきたときには、ダビデはたくさんの兵士に守られていた。
「王様、これからは先頭立つことはおやめください。あなたの命はイスラエルの灯火です。その灯を消すような冒険はおさけください」
ダビデは心外だった。
まだまだ動けると自負していたが、無様な姿に驚いた。わしも年をとったものだ。そう自嘲しながらも、勇敢な若い兵士が育っていることは心強かった。
彼らの働きのおかげでガテの巨人族の子孫四人が倒された。
唐突ですが、
ダビデ王様は昔を思い出しているのでしょうか・
この歌、詩篇18篇の、ダビデがサウルの手から救われた時の歌に似ているのです。
主はわが岩、わが城、私を救う者、
わが盾、わが救いの角、
わが高きやぐら、わが避け所、
死の波は私をとりまき
滅びの大水は私を襲った。
苦難のうちに私は主を呼び、
またわが神に呼ばわった。
彼は高きところから手を伸べて私を捕え
大水の中から私を引き上げ
私を救われた。
まだ続きますが、今日はここまで。
セミたちの別れの羽音が
あちこちで聞こえるようになりました。
ちょっと寂しい季節の移ろい・・
お体を大切に。
・・・
☆☆ポチポチをありがとうございます。
お返しが出来ないでいますが
ひよこはとってもうれしくて
黄色い羽をパタパタして走り回っています。