ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

知恵をください

今日のお白洲は騒がしかった。
二人の女の言い争う甲高い声と
悲鳴に近い子供の泣き声がしばらく続いた。

それがピタリと止んだとき、
透き通った男の声が響いた。

「これどうした。
手を離してはならぬぞ。おやえ。
それではおたみの子になってしまうではないか」

それでも真っ白な砂利敷にうつぶして泣くおやえの
その泣き声は止まなかった。

「おやえ、なぜ手を離した」

「子供が泣き叫んでおります。
その声が手を放させたのでございます。
子供が可愛そうで・・・
どうか、あの子をおたみにあたえて
そして・
可愛がって育ててくれるようお頼み申します」

おやえはこみ上げてくる嗚咽で、背中を波打たせながら言葉を搾り出した。
今さっきまで、二人はその子の片手をそれぞれ持って

「この子は自分の子だ!」

と、引っ張り合っていたのだ。
おたみは嫌がる子を押さえつけるようにして抱きしめて言った。

「ふん、やっと分かったかえ!この嘘つき女めが」

「だまらっしゃい」

大岡様はお民を睨みつけた。

「その子はおやえ子である。
子の痛みはわが傷み。
その涙はわが涙。
おやえはわが子を手放してでも、
子の痛みを止めさせたかったのだ。
それこそ本物の母親じゃ」

大岡様はゆっくりと立ち上がりました。

「これにて一件落着」

今日もお白洲の白玉が日に輝いて
大岡様の後姿を鮮やかに引き立てていましたとさ。

本名 大岡忠相(おおおかただすけ)江戸中期の政治家。
譜代の旗本大岡忠高の4男として生れ、大岡忠真(おおおかただざね)の養子となる。
1702年に書院番(警備の仕事)となってからは
徒頭(かちがしら)、使番、目付と、とんとん拍子。
41歳で江戸の町奉行に昇進し、名前を越前守とあらためる。以後、約20年間同職に留まる。

やだ〜・・今日の箇所そのままじゃん。
こちらは、「ぶった切って半部ずつにせよ」と、ちと過激ですが。

これに似た話は他の国にもあるみたいだけど・・
それでも、聖書のほうがずっと先に書かれてるからぁ・・

この名裁きをやってのけたのが若き王ソロモン様。
この話アッとゆうまに国中に広まって
彼の高感度はアップ。

こんな知恵、誰が彼に?
決まってます神様です。

ソロモン王さまはギブオンの丘に行きました。
そこには有名な祭壇がありました。
そこって、神様のあまり喜ばれない所ですが・
そこで、なんと千頭もの完全に焼き尽くすいけにえを捧げました。

その夜、ソロモン様は神様の夢を見ました。
夢の中で

「愛いやつじゃ」

と太鼓判を押されているのです。
それは何故?

ねえ、聞いて聞いて、もしもよ。
もしも夢の中に神様が現れて
あなたのほしいものは何?
求めるものは何でも叶えてやろう。
な〜んて言われたら、どうする?
どうしよ〜ぉぉぉぉ!
あれもほしいし、これもほしいし、・・・・
指、幾つあっても足りないかも・・

でも、ソロモン様はちがってた。
あれやこれと目移りもせずに言ったのよね。

「知恵をください」

「なんと、己のために何一つ欲せず、
 ただ知恵くれとな。あい分かった。
 『知恵』を与えようぞ。
 そうよ、いまだかってないほどの知恵をな。
 それから付録に、富も誉れも武力もな。
 お前が私に従い続けるなら、
 勿論、長寿もやっちゃうぞ!!」


神様はとっても機嫌がよかった。
ソロモンもとっても寝起きがよかった。

「これが正夢になりますように」

と思ったかどうだかわかりませんが、大急ぎでエルサレムに戻りました。
そこにはほら、天幕がありましたからね。契約の箱が。
ソロモン様は、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえを捧げてから、家来たちには前祝。大盤振る舞いをしました。

その後に親権争いの話があったとゆうわけ。
ソロモン様は感謝しつつも、厳粛な思いなって思わず身震いしてしまいました。


めでたしめでたしです。
よかったわぁ〜〜。嬉しいわぁ〜。。

あっと、忘れてたけど、
ソロモン王様はエジプトと友好関係を結び、パロの娘と結婚し、ダビデの町につれてきていました。
ギベオンでの捧げ物はそのための感謝の捧げ物だったのかなぁ。