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ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

分裂・ヤラベアム、王となるも・・・

ヤラベアムは一日千秋の思いでその時を待っていた。
ソロモン王の亡くなる日をです。
そしてついに王は亡くなり、
ダビデの町に葬られたと伝える者があり、
「我らの王になってください」と勧めるのでした。

彼は預言者から渡された
10枚の布切れを今一度握り締めると、
一路シケムへと急ぎました。

新王の即位式がシケムで行われると聞いたからです。
国中の人々がこの日を心待ちにし
シケムに集まっていました。

ユダ族を除くイスラエルの民は期待していたのです。
新しい改革をです。
それですから
新王に嘆願をするための団体も紛れ込んでいました。
ヤラベアムはそんな彼らと遭遇し、
たちまちその先頭に立ちました。

   「レラベアム様、ご即位おめでとうございます。
    これから父君に替わり政を行われるあなた様に
    神様のご加護がありますように。

    つきましては王様、
    新しい政に改革を盛り込んでください。
    ユダ族との差別化の撤廃。
    強制労働の軽減。
    重税の緩和。
    民は苦しんでいます。
    どうか我々の生活をかえりみてください。」

   「そうか、
    父の政策がお前たちを苦しめていると言うのだな。
    よく考えて答えを出そう。
    三日後にまたここに来てくれ。」
レハベアムは父の相談相手だった長老たちに聞いてみました。

    「今まで神殿建築やら宮殿やらの
     大型プロジェクトがありましたから
     彼らの生活が困窮しているのは事実です。
     あなた様が国民の支持を末永く得るためには
     彼らの負担を軽くしてやることが得策かと思われますが。」

レハベアムは長老たちの話にうなずきながらも、
若い彼の取り巻き連中の意見をも求めました。

   「王様、民を甘やかしたら図に乗るだけです。
    父君が鞭で民を懲らしめたと言うのなら
    あなた様はさそりを持って民を治めるのです。
    若いからといって侮られてはなりません。」

三日後のことです。
レハベアムは威厳をこめて、
彼の取り巻きたちの言葉を伝えました。

   「なんと、さらに我らから搾り取ろうとおっしゃるのか!
    も、もはやダビデ王家に使える義理はない。
    我々は自分の国に帰ります。
    あなたはユダ族の王になるがいい。」

取り巻きは怒りました。

   「何とゆう言いぐさか。
    新王を愚弄するもはなはだしい。
    王様、ここはびしっと抑え付けるべきです。」

レハベアムは民の怒りを甘く見ていました。
とゆうのも、
彼らを追うようにして派遣した労働者集めの監督アドラムが
民の襲撃を受けて亡くなったと危急の報告を受けたからです。
その暴動の勢いにレハベアムは驚き恐れて戦車に乗り込み
ほうほうのていでエルサレムに引き返したのでした。



   「くそ! 見ておれよ。
    戦だ!
    ユダとベニヤミンから屈強な若者を選り分けて
    武器を持たせよ!」

彼の一声で、18万もの若者たちがあつめられ、
特別攻撃隊を編成しました。
いざ出陣だ!っと気勢を上げていると、
預言者がやってきて言いました。

    「神様の言葉だ、聞け!
     『兄弟げんかは止めなさい。
      こうなることは私が許したことだ。
      おのおの武器を捨て、自分の家に帰れ!!』」

高波が一瞬にして引くように
兵士の声は弱まり
あっとゆうまに
その姿は掻き消えました。

ヤラベアムはレハベアムの行動を凝視していました。
    (ややっこしい、似ているではないか、名前が。だから、覚えやすい?)

18万もの兵を一瞬に集めたと伝え聞いた時は
ぎょっとしましたが、
それがまた蜘蛛の子を散らすように掻き消えた時には
ほっとしました。
そんな騒ぎが治まると、
十部族の長たちは正式にヤラベアムを迎え入れ
イスラエルの王として認めました。

その日ヤラベアムは自分の手に握られた布切れの威力が
真実となってきたことに驚かずにはいられませんでした。
しかしそれも不確かなことのように思えて
彼の心は揺らぎました。

民のトップに君臨し続けるためには
人心の支持が得られなければだめだ。
一時的に生活が苦しいからといっても
彼らの心中には依然として、
エルサレム神殿が鎮座しているのだ。
ポットでの私の人気なぞ、
あっとゆうまに吹き飛んでしまうぞ。
さて、どうしたものか。。。。

彼は動きました。
エフライムの山地にシケムの町を再建し、
そこを首都とさだめ、
べテルとダンに金の子牛像を安置させ
礼拝が出来るようにしました。
これで民は、エルサレムに行く必要がなくなりました。

いまや10の布切れは神様からのお約束を離れて
権力にしがみつくあくなき野心の
偶像と化していました。

さらにレビ人でない人を祭司に立て、
その行いはエスカレートし、
かりいおの祭りを11月と勝手にさだめ、
彼自らが祭司の真似事をしようと
高い階段を上り始めました。

ヤラベアムの心は階段を一段上ることに高揚し
その大きく見開かれた目は
野獣のようにぎらぎらと光って異彩を放っていました。


          ストップ! ストップ!!
          目を覚ませヤラベアム。
          あなたの頭の中から次の言葉が欠落している。

          『わたしの定めと戒めとを守るならば・
                 (偶像礼拝は禁止なのだ)』
          『わたしはあなたと共にいて、
           わたしがダビデのために建てたように、
           あなたのために堅固な家を建てて、
           イスラエルをあなたに与えよう』


そのときユダからべテルに急ぎ駆けつけた預言者がいた。
彼の足は迷うことなく
ヤラベアムが歩みを進める祭壇の下に向けられていました。

・・・・・・

次回、預言者の言葉が炸裂!!。
    それにしても
    神様のお言葉を取り次いだ預言者にも、
    巧妙な誘惑が待ち構えています。
    ひよこには理解不可能だ。
    果たして預言者の行方やいかに!