「恐れるな!」
イザヤから知らされた神様の言葉に、体が震えるほどの励ましを受けた王ヒゼキヤ。今日もまた、神殿に出かけて行こうとする王の前に、見張りの兵が飛び込んで来た。
敵の陣営が騒がしくなっています!
エチオピアがアッスリアに宣戦布告したとかで、彼等は大慌てです!
明朝早くに、ニネベに引き返すようです!
ヒゼキヤも民も、その知らせに体の緊張が一気に解けた。
預言者の言葉は正しかった!!
早速、神様にお礼を申し上げなければ。
王がイスから立ち上がったとき、再び使者が来た。
アッスリアの使者だった。彼は王に手紙を渡しながら言った。
アッスリアの王の言葉だ。
今回私は国に帰る!
お前たちは運が良かったな!
だが、これで安心するな。
次回、私が来るときには、
周辺諸国と同じ運命が待っているぞ!
彼はそう言って、携えてきた手紙をヒゼキヤ王に手渡すと帰って行った。
ヒゼキヤは直にそれを開いた。
神様を冒涜するその内容に、王の顔は怒りで引きつった。o(▼皿▼メ;)
すぐさま神殿へと向かい、神様の前にぬかずいて、目の前に手紙を広げて置いた。(m_ _)m
あ!そこは祭司しか入ることの出来ない特別の場所では?!でもどうゆうわけか、王様はそこで祈ったようですね?
歴代の王様たちに優った信仰の持ち主だったので、特別に許可が下りたのでしょうか。
神様、貴方様は天と地とを造られた、創造主です。
あなただけがこの地上で、唯一の神様であらせられます。
すべてご存知の神様。
あなたに対する、彼らの冒とくの報いを速やかに下し、敵の攻撃から我らをお守りください。
周辺諸国は、わが国の有り様を、鵜の目鷹の目で見ています。
我が国が、アッスリヤの攻撃から守られるなら、彼等は、貴方が真の神様であることに気付くでしょう。
ヒゼキヤは祈り続けた。
そうして彼が祈りの座から退くと、
そこにイザヤの使者が待っていた。
王様、預言者イザヤからの伝言です。
イスラエルの神、主は言われます。
エルサレルは守られ、
ユダの残れる者は回復し、繁栄する!
翌朝のことです。
それは突然、野営のテントから起こった。
その中から若い一人兵士がヽ(#`Д´)ノ隣のテントに声を掛けた。
返事が無い!
彼はそのテントの中に飛び込んで驚いた。返事がないはずだ。無造作に横たわった兵士たちは息をしていなかった。若い兵士は陣営の中を駆け回ったが、動くものはなかった。
言葉にならない叫び声を発しながら、テントから飛び出した彼は、足をもつれさせて倒れた。
ここはアッスリアの陣営で、一夜にして、
18万5千人の兵士の命が絶たれていた。
主の使いが働かれたのだ。
しかし、彼らには原因がわからなかった。
セナケリブは、不気味な恐れをおくびにも出さず、残りの兵にそれらの処理を任せると、少なくなった精兵を引き連れて、逃げ帰るようにニネベに戻った。
道々、彼はずっと自問していた。(*x_x)
一体何なのだ。
何があったんだ。
底なし沼に引き込まれるような不快な違和感に、ぞくりぞくりと悪寒が走った。
ニネベに着くと、二クロスの神殿に行き、彼は、彼をとりまく、形無き恐れから開放してくださいと祈っていた。
どのくらいの時が流れたか。突然、彼の胸板に鋭い刃物が突き刺さった。
うっ!
くぐもった声が王の唇から漏れ、ごぼごぼと真っ赤なアワが噴出した。突き出た剣の先を思わず掴みながら、首をひねると、最愛の息子の異形に歪んだ顔が迫っていた。
王は驚きの表情のまま、どうと床に倒れ伏して、ピクリとも動かない。
王の血潮が細く長く、荒々しく走り去る靴音を追いかけるかのように流れ続けた。
それは、後継者争いの終焉だった。
父セナケリブが自分を指名せずに、別の兄弟を指名した。
その不満と怒りが、剣を振るわせたわけだが、彼は追っ手を逃れてアララテへ逃げ、結局、父の指名した兄弟のエサルハドンが王位を継承した。
これで、ヒゼキヤの宗教改革は続行され、民はイザヤの預言の確かさに驚き、感動して、ますますイスラエルの神を讃えるのでした。
めでたし、めでたし!なんだけど、゛;`;・(゜ε゜ )
人生には山あり谷あり。
人の命は神様のその手の中にあり。
己の命の、終わりの時を見極めて、
静かに清く旅立ちたいものですが・・・
そこは、ピヨピヨ・・・( ̄∇ ̄;)
ピヨピヨなんですう~~・・・