ユダの王エホヤキンが、バビロンに連行されて37年目。ユダヤ暦では12月27日のことでした。
エホヤキン王は獄から開放され、他の捕囚の王様たちとは違う扱いを受けることになりまた。
というのも、ネブカデネザル王の息子、エビル・メロダクが、バビロンの新王になったからでした。
特赦だったの?
エホヤキンは、囚人服を脱いで自分の服を着ることが赦され、
王の食卓につくことが出来、日々に必要な分は支給されて過ごすことが出来ました。
おお!微かに明るい未来を見るおもいです。(涙)
これが列王紀の最後記事でした。
前回、ネブザラダンに徹底的に破壊された神殿、それに宮殿や城壁の話や、逃げ延びて隠れていた人たちまでもが見つかって、引きずり出されたりと、悲しい場面が続きました。
まだ現場はきな臭い匂いがたちこめています。
ずたずたなユダの地に、バビロンの王ネブカデネザルは、ユダヤ人でエレミヤの友人でもある、ゲダリヤを総督として派遣しました。
メタメタに滅ぼしたとはいえ、ぶどう酒やなにやらの生産力として、貧しい人々が生かされていました。それに他国からの強制移住者もいました。
総督がユダヤ人のゲダリヤだとうわさが流れました。すると、洞穴に潜んでいた人や、周辺の地に散らばって、隠れ住んでいた人たちなどが、ひっそりと息を殺すようにして、彼の周りに集まってきました。
そんな人々に、ゲダリヤは言うのでした。
「バビロン人を恐れるな!
生まれ育ったこの地に住んで、土地を耕せ!
バビロンに服従していれば、
貧しくとも生活は安定し、命は守られる。
神様の時はまだ来ていないのだから」
初めは胡散臭そうに聞いていた人々も、心が落ち着いてくると、ゲダリヤを受け入れるようになってゆきました。
突然ですが、ゲダリヤは暗殺されました!!
王家の血を引くイシマエルが、10人ほどの部下と共にミツバに来ました。
そして、ゲダリヤや、彼と共にやって来たバビロン人や、ゲダリヤを慕って集まってきた同胞をも、無差別に殺傷したのでした。
うわさではアンモンに逃れた彼らが、アンモンの王にそそのかされて、暗殺団として送り込まれて来たのだとか。
事前にそのことを聞かされていたゲダリヤでしたが、責任感が強かったのか、相手が強すぎたのか、忠告に耳を貸さずに、落命したのです。
イシマエルと、事を起したユダの民は、バビロンの刑罰を恐れて、エレミヤとエジプトへ逃れました。
預言者エレミヤは、イシマエルがアンモンの王の元に逃れたことも、エジプトへ行くことも、反対でした。
そんなエレミヤの気持ちを無視して、無理やりエジプトに連れ去られてしまったのでした。
紀元前562年。
バビロンに捕囚となった人たちは、エホヤキンの捕囚の時から、柱に暦を刻み始めました。
それは預言者エレミヤが語った言葉のゆえで、70年もの長きに渡るものでした。
果たしてその言葉とは・・・・・。
ピョ! 気になるわぁ~~~。。。
列王記は今回で終わりです。