ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

また会いましょう!!

  「7月にまた会おう!!」

 

懐かしいエルサレムのその場所で、

そんな言葉を掛け合いながら、

彼らは自分の故郷へと散って行った。

それはバビロンからの長旅のあとのことで、

祭司やレビ人、それに一部の一般人は

エルサレムや近場の村々に住むことにして、

歌手や門衛、神殿奉仕者たちや、一般人は、

7月の祭の始まるまで、

故郷の町々へ帰ることにしたからでした。

 

それにしても、そんなに簡単に住めるものかしら?

彼らの故郷には、

すでにアッシリヤやバビロンからの移住者が

住み着いていたのですから。

 

ぴよぴよ・・・それでも先に行きましょう。。。

 

はい、7月になりましたよ。

懐かしい顔が続々と集まってきて、

肩を抱き合ったり叩いたり、話が弾んでいます。

 

祭といっても、神殿があるわけでもなし、

祭壇だって打ち壊されていて、

感謝の捧げ物を捧げるどころではありません。

すると祭司の勇士たちが立ち上がって、

モーセの律法に則り、

昔祭壇があった場所に、再び石を積み始めました。

さあ、仮庵の祭です。

まだ主の宮は基礎すら出来ていませんでしたが、

祭司は7月1日から、供え物を捧げ始めました。

それからペルシャ王クロスの許可にしたがって、

レバノンから船を使って香柏を運ぶ手続きもしました。

あちらこちらから必要な材料が集まってくると、

20歳以上のレビ人の中から選ばれた者が、各部署の監督に就き、

他の人たちは、その下で手分けして工事を始めました。

それは帰還した次の年の2月のことでした。

 

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祈りつつ賛美しつつ、

心を一つにして行なわれた基礎工事は、

瞬く間に完成しました。

 

  「主はめぐみ深く、

   そのいつくしみは

   とこしえにイスラエルに絶えることがない」

 

喜びのあまり興奮して、泣く者がいるかと思えば、

昔の神殿を見知っている老人たちは、

その見劣りする基礎工事を見て、大声で泣いたので、

その声は遠くまで風で流されました。

 

  「なんだ、なんだ!

   敵が攻めてきたのか!?」

 

周辺の住民は色めき立ちました。

突然のユダヤ人の帰還は、

やっと異郷の地で

ささやかな平和を手にした彼らにとっては火種でした。

 神殿再建のうわさを聞いたとき、彼らは言いました。

 

  「私たちも手伝わしてくれないか?

   アッシリアの王エサル・ハドンに、

   この場所に連れて来られてから、

   我々は彼に犠牲を捧げてきました。」 

 

しかし、ユダヤ人たちは言いました。

 

   「それはありがたい。

    しかし、これはペルシャのクロス王が

    我々に命じられたことで、

    イスラエルの神の神殿は、

    我々だけでしなければならないことなのです。」

 

その言葉を聞くと、彼らの顔色がさっと変わり、

何も言わずに立ち去りました。

しかし事はそれだけでは終わりません。

彼らは執拗に妨害工作を始めたのでした。

役人を買収し、工事の妨害をし、

アルタシャスタ王に手紙も書きました。

 

   「王様、

    イスラエル人はエルサレムに来て、

    勢いよく城壁を築き、宮を建てあげようと、

    土台作りに励んでいます。

    ですが、これは曲者です。

    かの町かの民は、謀反を企む民です。

    彼らにこれ以上の自由を赦せば、

    あなた様は、川向こうの地を失いかねません。

    どうか歴史を調べて、よくご検討ください。」

 

アルタシャスタ王はビックリです。

早速部下に歴史を調べさせて、返事を送りました。

 

   「歴史を紐解く限り、

    かの民はお前たちの知らせたとおりだった。

    これは私の命令だ。

    即刻、工事を中止させるのだ。」

 

反対派はその知らせを受けて歓声をあげた。

彼らは王の手紙の写しを高々と掲げて、

ユダヤ人に示しました。

工事は中止です。

それはクロス王の代から、

ダリヨス王の治世2年までの、

18年間も続きました。

 

 はたしてこのまま

神殿建築工事は朽ちてしまうのでしょうか?

再建への道のりは先が見えません。