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ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

おお!! 火の馬! 火の戦車だ!

列王紀

なに!!また先手を打たれたと!!

スリヤの王様はこのところイライラしていた。
それもそうだろう。
イスラエル攻撃計画を立てても、
ことごとく見破られて、
空振りに終わってしまうからだった。

スパイがいる!
王は信頼できる家来に、部下たちの身辺を秘かに洗わせたが、
誰一人、それらしき者はあがらなかった。
王が疑心暗鬼に陥っているのを見てその家来は言った。

王様、あなた様は忠実な部下に恵まれております。
ですが、どんなに内を固め、綿密に計画を立て、
秘密裏にことを運ぼうとしても、
やつらにはすべてお見通しです。

それはどうしてだ!
やはり敵方に内通する者がいるのではないのか?
もう一度、洗い直せ!!

いえ、あなたの部下を信じてください。
敵方にはエリシャという預言者がいます。
われらがこうして話していることが、
彼の耳に筒抜けなのです。

まさか?!
どうやって知れるとゆうのだ?!

そこです。信じられないかもしれませんが・・
彼には特別な神様が付いていて、
そこから力を得ているようなのです。
不治の皮膚病を治したり、川に落ちた斧を浮かび上がらせたり、
ほんの一握りのパンで100人もの人に腹いっぱい食べさせたり、
凄いのは死人を生き返らせたとか言う話も聞いております。
調べれば調べるほど、首を傾げたくなるような奇怪な事が
その預言者の周りには起こっております。
あなたの寝室で秘かに語られることも
彼の耳にはハッキリと届いているものと思われます。

う〜む・・・恐ろしくも、不思議なことだ。
それが本当だとしたら・・・

王様は目配せして、さらさらと紙の上にペンを走らせ、
家来に見せました。
家来は意味深にうなづくと、
うやうやしく頭をたれ
王の前から引き下がりました。

え!何なの?ねぇ〜、ねぇ〜〜、おしえて、教えて!!
ひよこは小さな羽根を思いっきりばたつかせて
ジャンプをしてみました。
そしたら、ちょこっとだけ、
見えちゃいました!! 見ちゃいましたぁ〜〜!!

エリシャの居場所を突き止めて、捕えよ!!

わ!!大変!!
いくらエリシャさんだって、紙に書いたものまでは見えないでしょうよ!
ピョ!
ひよこは大声で鳴きわめいてエリシャさんに伝えようと思ったのですが、
なんせピヨピヨとしか・・・

エリシャはサマリヤ北東部のなだらかな平野が広がる町ドタンにいた。
ドタンはダマスコからエジプトへと通じる主要な道があって、
彼の伝道活動の拠点のひとつだった。
久しぶりに時間が取れ、激務に疲れた体が癒されてゆくのがわかった。
その日も穏やかに日が暮れて、
雲ひとつない空に星星がきらめき、月の光が煌々と下界に注がれ、
丘に立つ木々の影を、深々と根元に落としていた。
と、
湧き上がる黒雲、
その影は広がって、
気づけばエリシャの家の周りを取り囲んで、
ゆっくりと時が過ぎて行った。

ひゃぁ!! 
エリシャは部屋の中で召使の驚きの声を聞いた。
白んだ空には、ぼんやりと最後の星があって、
カラスの声がいつになく騒がしかった。
彼はいたずらっ子のような目をして、肩をすくめて、
それから微笑んだ。

ドタドタ、ガラガラ!
召使が何かにけつまずいて転んだ。

どうしたのだ?そんなに慌てて!
怪我はなかったか?

た、大変です!!
囲まれてます!!
戦車です! 兵隊です!
ど、どうしましょう!!

彼はわなわなと震えながら、
這いつくばってエリシャの部屋の入り口までやって来て、
今見た景色を指差しながら、
恐怖に引きつった目をむき出してエリシャを仰いだ。

恐れるな!!
落ち着け!!
その先を見るのだ!!

エリシャは召使を引き起こすと、外に出た。
すると、待ってましたとばかりに、
取り囲む黒い輪がむっくりと起き上がり、
兵士たちの雄たけびとともに
迫ってきた。

わ、わぁ!!
ひゃ〜!助けてくれ〜!!

エリシャの腕の中で召使が暴れた。

神様ぁ〜!
どうか彼の目を開けてください!
天の軍勢を見させてください!!

エリシャが祈り叫ぶと、どうでしょう!!

お!! 真っ赤だ! 山が燃えている!!
馬だ! 戦車だ! 火の馬と戦車だ!!
あ、あれが天の軍勢!
おお!私があのようなものを見てしまって、
先生! 私は大丈夫でしょうか?

召使は興奮と怖れとでガクガクと体を揺らし、
地べたにへたり込んで顔を両手で覆い、
ひざの間に顔を埋めた。

大変なことになってきましたが、やっぱり、エリシャさんは知っていたみたいね。
この後がちょっと面白い。
けど、時間切れ!!
来週続きを書きますね。

今年もどうぞよろしく!
世界が平和でありますように。