北王国イスラエルの第13代の王様はヤラベアムⅡ世!名前の意味は「民は増す」
イスラエルの初代王様もヤラベアムの名を継ぎました。
初代ヤラベアムは、首都をサマリヤに置きました。
さて礼拝所はどうしょう。
規定のエルサレムまで民が出掛けて、
戻ってこなかったらどうしよう。
エルサレムは遠すぎる!
そうだ、民のためだ!
王様は何を勘違いしてか、ダンとベテルに「金の子牛」を置きました。
さあ! 礼拝するがよい!
安心して礼拝するがよいぞ!
このようにして、神様の民を迷いの道へと誘い込んだ王様が彼でした。
それで「偶像礼拝」というと、
引き合いに出される王様で、
聖書の中ではけちょんけちょんなのです。
悪王の見本です。
ヤラベアム!!
ヤラベアム2世だなんて、最悪!!
その名を継いだだけの事はあります。
初代に勝るとも劣らない愚行の数々。
とはいえ、
彼の時代、国は栄え、ハマテとダマスコの領土を回復し、国力も増しました。
なぜ? なぜなのぉ〜〜〜!
なぜ、悪人が栄えるの!?
神様が、預言者ヨナに言いました。
「ニネベに行っておいでぇ〜」
「え!何ですって!? 神様。
ニネベは敵国アッシリアの首都!
お断りします!!」
それで、
あ!そうです、
この話、長くなるので後回し。
「ヨナ書」をご覧ください。
神さまは、アブラハムやイサクに約束なさったことを律儀に守られました。
「渋々ヨナ」のおかげで、アッシリアは一時おとなしくなり、彼らからのちょっかいが無くなりました。
ヨナもアッシリアが嫌いでしたから、神様に抵抗しました。
しかし、如何ともしがたく、最後は敵国ニネべに行って活躍?しました。それでイスラエルも一息つけたのでした。
で、南ユダもそうでした。
父君の最後の言葉が、王子様に届いたかどうかは定かではありませんが、(届いたって、信じたい。)
きっと、父君の最後を調べたと思うし、
それに、誰かが、
実は王様の最後のお言葉は、かくかくしかじか・・
『息子よ、父の二の舞を踏むな。
高慢になるな。
偶像から離れよ』
とか何とか報告がなされたと思うのです。
16歳の感性豊かな貴公子アザリヤ様は、
当時活躍していた預言者ゼカリヤの教えに耳を傾け、
きらびやかな王冠を戴いて玉座にお座りになったものの、
心の玉座には、真の神様を迎えておられたのでしょう。
己が心を、
神様の宮として明け渡している人には
祝福が追っかけてきます!
若き王様は堅実に国力を強めて行きました。
修理された城壁には、
新しく開発された高性能兵器も完備され、
家畜の飼育にも力を入れられたことで、
農業全般が豊かになりました。
もちろん国境の防備もぬかりありません。
軍隊を再編成し、
訓練を受けた氏族の指揮官2600人の下には、粒ぞろいの精兵30万7500名をそろえることが出来ました。
力がつくと自信もついて、
彼は果敢にぺリシテ人と戦い、ガテの城壁、ヤブネとアシドドの城壁を崩し、その中に町を建てました。
それにグルバアルに住むアラビヤ人、メウニ人を攻め、場所がどこだか?さっぱりわからないけど、
なんと、アンモン人は貢を納めたのです。
彼の名声は、エジプトにまで達したそうです。
「名声」を得る。素晴らしい!!
「権力」+「名声」
これが時として人を狂わすから怖い!
結局、世の中の優秀な人たちの中には、
「権力」を私物化して「名声」を落としてしまう。
もったいないことです。
そして、何も考えないで、その人を信じて従った人たちも蹴躓いてしまう。
「ひよこ」なんかも、
目が開いて最初に飛び込んできた動くものを、親だと思ってしまうとか。
そんな時は、無心だから・・・
そんな無心な無垢な小鳥たちを蹴躓かせてはなりませんね。
一番肝心なことは、心の目を見開いて、人を通して働かれる神様に出会うこと。それが躓かないコツかも。
「『息子よ、父の二の舞を踏むな。
高慢になるな。
偶像から離れよ!』
アザリヤ様、忘れてはなりませんぞ!」
預言者ゼカリヤも、そういい残して亡くなりました。
辛口の助言者。
時に煙たくて・・その死を嘆きつつ、
なぜかほっとする、アザリヤ様でした。
ちょ! ちょっと、 まった〜ぁ!!
死んでない!
死んでませんからぁ!!!!!!!!!!
次回ゼカリヤ、決死の苦言!!
(列王紀下14:後半〜)