ゾパルは風が過ぎ去るのを待って声を上げた。
彼は忍耐強く自分の時を待っていたのだ。
二人の友がヨブにやり込められているのを聞いていた。
歯痒くて、不愉快だった。
あくまでも自分は「潔白だ」と言い張るヨブ。
彼はあんなに強情っぱりだったかしらん?
古くからの友の言葉を受け入れようともせず、
批判さえしてくるとは。
彼は自暴自棄になっている。
そのうえ、神様と直談判したいだのと言いだした。
饒舌にもほどがある!止まれヨブ!止まるんだ!!
ヨブよ! 頭を冷やせ!
神様の思いは深くてひろい、計り知れないのだ。
ゾパルは新しい切り口でヨブを説き伏せようと思ったが、
口をついて出る言葉は、
先の二人の友人と似たり寄ったりだった。
ヨブは三人の友達に失望していた。
お~い!! 助けを求める者を目の前にして、
頭でっかちの言葉しか出てこないのかぁ。
それじゃあ教科書を丸暗記だ。
そのくらいのことは私だって知っているぞ。
いや私は神様に祈って答えられたことだってたくさんある。
だが今はこのざまだ。
世の悪人は栄え、
神様に忠実に従ってきた私が、神様から撃たれるとはな。
だからこそ、
神様からこの苦しみの意味を教えてもらいたいのだ。
いつ死んでもおかしくないくらいに打ちのめされている。
死にたいと願っている。
が、私が死んだらどうなるのだ?
姿かたちもなくなって、無になってしまうのか?
魂もシャボン玉のように弾けて消えてしまうのか?
それとも、
どこかでず~っと、死人として横たわっているのか?
そうして、神様にも忘れ去られてしまうのだろうか?
死んでしまったら、
もう二度と生き返ることはできないのか?
いや、人は死んでも再び生きるかもしれない・・
ああ、耳鳴りがする。頭が痛い!!
うずくまるヨブに向かって、
エリパズは再び声を上げた。
今度もまた、激しい言葉でヨブを責め立てた。
ヨブはいたたまれずに叫んだ。
何が友達だ!ただ、お説教をたれて、
批判の刃を向けてくるだけだ。
慰めの言葉一つも、持ち合わせていないらしい?
私の体は打ちたたかれ、涙でただれた瞼は垂れ下がって、
幸いにも、お前たちの姿も定かに見ることが出来なくなった。
ああ、いつまで神様の激しい攻撃は続くのだろう?
でも、屈しないぞ!
あきらめないぞ!
自説を引っ込めはしない!
私は潔白なんだ!
そうだ!
天には私の弁護人がおられる。
友達の攻撃の刃の前に、立ちはだかって下さるお方だ。
その方は、神様と私の間を橋渡ししてくださる。
あああ、私を助けてください。
神様は答えてくださらないのか?
ということは、
私はこのまま・・・闇の中に沈んでゆくのか?
土ぼこりが舞い上がった。
小さな渦が巻き起こって、右に左にと揺れ動いて消えた。
ヨブの心も渦巻く土ぼこりのように舞い上がって、
その定まるところを知らなかった。
ぴよ!
もおお・・!
何とか解決の糸口を見つけたい!!
次回、それができるか…
それがぁ・・
まだまだ続くんです~う。(;´д`)トホホ
飛ばしてしまおうかしら…
ぴよ!!
果たしてヨブさんの気力は、体力は・・持ちこたえるでしょうか?
聴いてわかる聖書 ダイジェスト版 【ヨブ記 2】 - YouTube
*1:こんな怪獣いるかな?ある日の「空と木」の写真を横にしてみたら、あ!