1、無名の預言者、神の声を聞く
どんな人?(・・?
わからないわぁ??
わからないけど、
ユダ王国に住んでいたようです。
ある日、彼に神様のお声がかかりました。
『べテルに行きなさい。8月15日に祝典があるから、お前もその場所にいるのです。厳守すべきは、その行き帰りに、パンも水も飲まずに、🍞復路は別の道から帰ってくるのだ。」
パンも水も飲まず、復路は別の道を・・神の人は復唱した。👄エルサレムからべテルまでは約19キロ、歩いたら4,5時間はかかるだろうか。⌚
その間、飲まず食わずというのは考えものだし、
神様の秘密の食べ物があれば別かもしれないけど、
普通に考えて、(・・?彼は国境近くのミツバとかに住んでいて、1時間位で行くことが出来る所にいたかもしれませんね。 8月15日、お!明日ではないか。
あくる日、神の人は身を清め、衣服を改め、祈ってべテルに向かった。
2.ヤラベアム王の過ち
べテルは「神の家」ともいわれ、古くはアブラハムがネゲブに行く途中で祭壇を築き、ヤコブは天に続く梯子の幻を見て、契約の後継者としての確認を得た場所でもありました。
だから、イスラエル人にとっては特別の場所。そこに、初代北イスラエル王国のヤラベアム王が、祭壇を築いたのです。
一体どんな王様か?
彼は少し興味をそそられ、土ぼこりの舞い上がる道を急いだ。べテルに近づくほどに人があふれ、その顔は晴れやかで、( ´艸`)ヤラベアム王をほめたたえていた。
祭壇は小高い丘の上にあった。
神の人は人々の間をすり抜けるようにして、祭壇が見えるあたりまで近づいた。
そこには、何かを覆っているらしい緋色の布が見えた。太陽はちょうど中天にあって、じりじりと地上を焦がしていた。合図の鐘が鳴ったのだろうか、ヤラベアム王はその緋色の布をうやうやしく払った。
おお!
会衆のどよめきがその場の空気を震わせ、手を叩く者、飛び上がって何やら叫ぶ者、抱き合って涙する者など、あたりは騒然となった。
緋色の布の下には「金の子牛」の像が鎮座していた。
さえぎる物のない空から注ぐ陽の光を浴びて、それはキラキラと揺らめいて見えた。それはあたかも、会衆のどよめきに、応答しているかのようだった。
じゃらん、じゃらんとドラが鳴り響き、まがまがしい雰囲気があたりを包んでいった。
「もはやエルサレムに行く必要はないぞ。我らをエジプトの地から導いた神を見よ!」
ヤラベアム王は右から左へと体を動かし、「金の子牛」を指さしながら、会衆に語り続けた。神の人は興奮する群衆の中でもみくちゃにされていた。
神の家べテルに偶像を置いたのか!それも神様が導き出してくださった、エジプトの偶像を使うとは。
悪寒が体を走った。そして、ギリギリと歯が音を立てた。
ヤラベアム王は祭壇に近づいた。王冠が光り、異常さを増した王の目が鷲のように鋭く、神の人を捕らえた。
大きな指輪が陽炎のように揺らめく祭壇の上で揺れ、そこで王は香を焚いた。
3.神の人の叫び
あああああ!
神の人の口からうめき声が漏れた。身の内から膨れ上がってくる抑えがたい力、自分の体が、巨人のように大きく膨れ上がっていくようだった。
実際、すぐ目の前にヤラベアム王が見えた。神の人は神の霊に満たされ、怒り狂って叫んだ。
「王よ。お前は祭壇で香を焚くのか。お前は偶像を民に押し付けるのか。『神様の目にかなうことをおこなうなら・・』と言った預言者アヒヤの言葉を忘れたのか!
汚れた祭壇よ、真っ二つに裂けよ!その灰はこぼれ散れ!」
すると、ガラガラと石の崩れる音がして、あたりは瞬く間に霞み、王の金切り声が響いた。
「捕まえろ!あの狼藉者を捕まえろ!」
あちこちでせき込む声が聞こえ、その向こうで、王ヤラベアムのひきつった声が響き、それから震える声になって懇願していた。
「手を、手を元に戻してくれぇ!」
王の手は神の人に向かったまま、枯れ木のようにしなびて硬直していた。
祭壇で香を焚くことは、祭司職を任されたレビ族にしか許されていなかった。たとえ祭司職にあっても、礼拝の手順を間違えたりして命を断たれた者もいた。
初代イスラエルの王サウルも、このおきてに背いたがために、神様から愛想つかしを食らった。💔
在位中に次期王として、ダビデに油が注がれたのもそのゆえだった。
神の人は、ヤラベアムの懇願を耳にして、その手を元に戻した。王は自分の手が癒されたことに気をとられ、
最初に言われた預言のことなど、すっぽりと耳から落ちていた。王は一緒に食事をしようと彼を誘った。
しかし神の人はきっぱりと断り、長居は無用だとばかりに踵を返した。
4.老預言者の不思議な行動
この騒ぎの中、神の人の働きの一部始終を見ていた若い男がいた。彼は走って家に帰ると、父である老預言者に報告した。すると、老預言者は急いでロバに乗り、神の人の後を追いかけて来て言った。
「あなたの働きは息子から聞きました。私の家で休んでいってください。じつは、天使が現れて『その労をねぎらってあげなさい』と言われたのです」
「え、そうなのですか。それは良かった。ちょうど喉が渇いていたのです」
神の人は老預言者の家で、和やかな一時を過ごすと、緊張していた心も体も楽になった。そして、いつ席を立とうかと、時を見計らっていた時でした。
突然、老預言者の表情が一変し、神の人を睨みつけました。
「あなたは神様の言葉を破った。獅子に噛み殺される!」(# ゚Д゚)
神の霊が一瞬、老預言者に臨んだのでした。びっくりしたのは神の人です。Σ(・□・;)
「あなたは、わたしをだましたのですか⁉」
食べた物が胃の中で踊り、イスが倒れ、転げるようにその家を出た。口惜しさに胸が詰まり、涙で景色が霞んだ。胃液が口中にあふれてきた。彼は思いっきり口を開き、のどの奥に指を突っ込んだ。
指が生暖かい物を捕らえ、まだ未消化の食べ物が、彼の指を伝い腕をつたって、乾いた土の上で丸まった。すえた粘っこい臭いが、真新しかった彼の服にしみこんでいった。
老預言者はつきものが落ちたように力なくイスに座り、もがき苦しむ彼の後姿を見つめていた。なぜこの純粋な若者を苦しめてしまったのか・・彼の窪んだ眼の奥が霞んだ。
すると、若者の嘔吐する音と、うめき声が、鉛のように彼に覆いかぶさってきた。
神の人は溢れる涙を拭く気力もうせて、ただロバに乗った。ロバは首を振り振り歩き出した。そして彼は、ユダに辿り着くことはなかった。
ひどい、ひどいじゃない!(# ゚Д゚)以前にも書いたけど、
やっぱ理解できません。(ノ・ω・)ノオオオォォォ-
そのうえ、老預言者は神の人の亡骸を丁重に葬り、私が死んだら彼の横に納めてくれって、(´;ω;`)ウゥゥ泣きながら言ったとか。
5.神の人の預言成る
預言の内容ですか?
恐ろしくて🐤はここには書けませんが、人々が忘れたころ、なんと、約300年後に成就しました。南ユダ王国の信仰深い王がしてのけました。ヨシヤ王です。
ヨシヤ王がべテルで偶像を打ち壊していた時、神の人と老預言者の墓が見つかって、ヨシヤ王もその墓を見たそうですが、300年も前に、神の人と老預言者の、摩訶不思議な出会いがあったなどということは、露ほどにも知らなかったことでしょうね。
🐤ピョ!