ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

主はわたしの願いを聞かれた (イザヤ4)

失意のイザヤに突然、感謝の言葉が溢れてきた。

彼を取り巻く闇の向こうで

きらきらときらめくものが目に入った。

星だ!

かってアブラハムが、

神様から数えるようにと示された星だ。

あの星のようにあなたの子孫は増え広がる。

神様が約束された星だ。

 しかし、主は言われた。

 

   イスラエルは海の砂のようだ。

   だが、ふるいにかけられ、

   選ばれし者だけが帰ってくる。

   滅びはすでに始まっている。

   万軍の主、私は、

   定められた滅びを全地に行う。

   しかし、シオンに住む我が民よ。

   恐れるな。時を待て。

   罪の清めがすんだら、

   イスラエルを苦しめ、

   勝利の美酒で傲慢になった敵を、

   神である私は必ず滅ぼす。

 

イザヤは立ち上がった。

満天の星空の向こうに、

主の軍勢を見たような気がした。

 

 彼は通いなれた道を通って宮殿へ向かった。

その道すがら、主の霊が注がれ、

彼は預言していた。

 

   アッシリヤによって、

   最初に滅ぼされたゼブルンとナフタリ。

   そのガリラヤ地方から、

 

   「霊妙なる義士、

    大能の神、

    とこしえの父、

    平和の君、

    と唱えられる王が誕生する。」

 

 イザヤは自分の口からあふれ出る言葉に驚いた。

ほとんどの民が捕囚として連れ去られ、

ほんのわずか残された民は微力だった。

その地に、

無造作に異邦の民が送り込まれた。

彼らもアッシリヤに敗れた国の民で、

祖国を奪われた民だった。

アッとゆう間に混血が進み、

異教の神々であふれた。

そんなところから・・・ですか・・・

 

いつの間にかアハズ王の前にいた。

王の顔を見ると、

王の気弱さからくる狂気のような行動に、

ふつふつと怒りが込み上げてきた。

 

   王よ、

   アッシリヤにおもねってどうするのです。

   あなたのすることなすこと、

   みな間違っている。

   聖なる神の宮をあなたは汚した。

   ダマスコの神々をこの地に持ち込み、

   あろうことか率先して礼拝し、

   犠牲をささげ、

   この国の神殿の器を切り裂き、

   主の宮の戸を閉じた。

 

   アッシリヤを恐れる前に、

   イスラエルの神を畏れよ!

 

イザヤはアハズ王を見つめた。

王は馬耳東風を決め込み、

宮殿の天井をせわしなく目で追っていた。

 イザヤは持っていた杖で床をたたいた。

王と目が合った。

 

   王よ。あなたは間もなく死ぬ。

   エルサレムの町に葬られるが、

   歴代のイスラエルの王墓には入れない。

 

   ええっ!!

 

王の息をのむ音を聞いた。

げぼげぼと咳をし、肩を震わせた。

それから飛び出しそうな眼でイザヤを睨んだ。

それも一瞬で、王の顔はゆがみ、

イザヤに何か言おうと立ち上がり、

プルプルと震える腕を差し出した。

 が、翻って入り口に向かう、

イザヤの足は止まらなかった。

 

アッシリヤとの情勢が微妙に変化してゆく中、

王アハズは亡くなった。

そして、息子ヒゼキヤが王となった。👑

25歳だった。

彼の母は、祭司ゼカリヤの娘で、

幼いころからイスラエルの神の驚くべき業を、

寝物語に息子に語ってきた。

祭司ゼカリヤの影響も受けていた。

若い彼の心は義憤に駆り立てられていた。

父アハズの政務は彼の反面教師となった。

 

ヒゼキヤは王になると、

預言者イザヤやミカの忠告に耳を傾けた。

堰を切ったようにダビデ王の行いを手本とし、

父アハズが閉めた主の宮の戸を開き、

神殿を清めた。

 

  さあ、

  過ぎ越しの祭りを執り行おう。

 

ヒゼキヤ王は、

イスラエルに残されている同胞にも、

使者を走らせて招待した。

 

   イスラエルの人々よ。

   アブラハム

   イサク、

   ヤコブイスラエル)の神、

   主に立ち帰りなさい。

   そうすれば主は、

   アッシリヤの手から逃れたあなた方を、

   かえりみてくださる。

   あなた方が、先祖の神に立ち帰れば、

   捕囚の人々をも哀れまれて、

   故郷の地に戻されるでしょう。

   イスラエルの神はそういうお方なのです。

 

しかし、異邦人と混血が進み、

神々の中にうずもれてしまった同胞は、

無気力、無関心だった。

それどころか、

返ってくるのは、あざけりと嘲笑の言葉だった。

使者は気を取り直して、

エフライムとマナセ、

ゼブルンの地まで行った。

結果は同じだった。

しかし、

アセル、マナセ、ゼブルンの人々の中には、

王の招きの言葉に心砕かれ、

遠路、エルサレムにやってきた者もいた。

そして、祭りに参加した。

しかし、無知のために規則に触れ、

ヒゼキヤ王の機転で、神様の罰を免れた。

彼らはこのことでも感激し、

真心こめて礼拝した。

帰郷の際には霊に満たされ、

ユダの町の偶像を倒し、

主を賛美しながら、

北に帰っていった。

 

イザヤは彼らの姿が見えなくなるまで、

感慨深い思いを込めて見送った。

 

  苦しみにあった地にも、

  闇がなくなる。

  さきにはゼブルンの地、

  ナフタリの地にはずかしめを与えられたが、

  後には海に至る道、

  ヨルダンの向こうの地、

  異邦人のガリラヤに栄光を与えられる・・・

 

   ひとりのみどりご

   我々のために生まれる・・

 

預言者の胸は高鳴って息苦しくなってきた。 

 

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イザヤは王を補佐しながら、

これらのことを漏れなく記録した。

 

 

    彼(ヒゼキヤ王)は、

    イスラエルの神、主に信頼した。

    そのために彼のあとにも先にも、

    ユダのすべての王のうちに

    彼に及ぶ者はなかった。

               

不思議なことにヒゼキヤがユダ国内を清め、

人心をまとめ始めると、

無敵のアッシリヤでは、

内紛や、反乱の兆しが見えてきた。

イザヤは知っていた。

主がシオンの山とエルサレムとになそうとすることを。

 

  ことごとくなし終えた時、

  アッシリヤ王の無礼な言葉と、

  その高ぶりとを

  主は罰せられる。

 

アッスリヤのサルゴン王は戦死し、

息子セナケリブが王となった。

 

これを契機に近隣諸国は打倒アッスリヤに立ち上がった。

ヒゼキヤ王も宗主国の権を破棄したかったので、

率先して加わった。

にもかかわらず、

バビロン軍もエジプト軍も敗れさった。

防備を固めたユダの城壁のある堅固な町々も、

次々と奪われていった。

 

   もはやこれまでだ。

 

ヒゼキヤ王は銀300タラント、

金30タラントをアッスリヤに納めて首都を守った。

日本円にしていくら?🐤

王の宝物蔵も神殿の宝物蔵も空っぽになった。

せっかく補修して綺麗になった神殿の戸や柱から、

金をはぎとるのを指示するのは辛かった。

祭司も民も泣いた。

 

イザヤは神のなさることの一部始終を、

脳裏に焼き付け、

震える手で書きとめた。🖌

 

貢ぎを納めたにもかかわらず、

ヒゼキヤ王は城内で軟禁状態にされた。

まさに籠の鳥だ。

そんな状況の中、

アッスリヤから三人の将軍がやってきた。

もちろん、大軍を率いてだ。

セナケリブ王が彼らに命じたことはこうだった。

 

   ユダ王国が、

   イスラエルの神に従って、

   一丸となっている。

   これはまずい。

   とにかく人心を王から引き離すのだ。

   そうすれば、

   イスラエルの神からも自然に離れる

   神ならほかにもいくらもある。

 

セナケリブ王は、

陽動作戦で行くように指示した。

将軍の一人が叫んだ

 

   みな聞くがよい!

   あなた方はヒゼキヤに騙されている。

   今まで私(アッシリヤ)に勝った神々があったか?

   私は諸国の神々を征してきた。

   ヒゼキヤの信じている神も同じだ。

 

彼らの言葉は一般の人々にも理解できた。

イザヤとヒゼキヤ王は共に祈った。

王ヒゼキヤは民に言った。

   

   心を強くし、勇み立ちなさい。

   慄いてはならない。

   我らと共におる者は、

   彼らと共におる者よりも大いなる者だ。

   彼と共におる者は肉の腕。

   我らと共におる者は我々の神、主であって、

   私たちを助け、

   私たちに代わって戦われる。

 

 イザヤは言った。

 

   敵は滅ぼされる。

 

実際、敵軍十八万五千人が、

一夜にしていなくなった。

神様の仕業だ。

ヒゼキヤはますます、

主であるイスラエルの神を畏れた。

 

   主はわたしの願いを聞かれた。

     主はわたしの願いを受け入れられる。

   わたしの敵は恥じて、いたく悩み苦しみ、

   彼らは退いて、たちどころに恥を受ける。

                       詩篇6:

 

 イザヤは同労者ミカと共に、絶えず祈った。

イスラエルで活動していた預言者

アモスとホセアの動向も気になった。

彼らにも滅亡を阻止できなかった。

神様のご計画は粛々とすすめられているのだ。

与えられた職務を全うし、

涙を流しながら見守るしかなかった。😿

 

イザヤははっと目を開けた。

空っぽの胃袋を刺激する夕餉の甘やかな香りが、

彼の鼻腔をくすぐった。

息子シャル・ヤシュブと

次男マヘル・シャラル・ハシ・バズの笑い声が聞こえ、

妻の特徴のある笑い声が、かすかに重なっていた。

息子たちは元気に育っている。

平和だ。

少なくともこの時は。

この団欒を守りたい!

彼は両の手に力を込め、

下唇をぎりっと噛んだ。