ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

気ままに生きて

ドラマチックなエフタの次は、ベツレヘムのイプソンが、7年間イスラエルをさばきました。彼は60人もの子だくさん。それからゼブル人エロンが10年間。ピラトン人のアブドンが8年間。イスラエルをさばきました。アブドンも40人の息子と30人の孫がいたそうです。 Σ(・□・;)

 

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それから40年間、ペリシテ人の影響下に置かれてしまいました。理由はイスラエルが真の神様をないがしろにしたからで、それは言わずもがなですね。

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そんなイスラエルの苦境を救ったのが、最後の士師と呼ばれたサムソンでした。彼は20年間イスラエルをさばきました。彼は生まれたときからのナジル人。*1

しかし、その生きざまは、ナジル人としては規則破りの連続で、奇想天外な人生でした。彼の散り際は、純粋無垢な彼の魂が炸裂した時でもありました。後日、がれきの下にうずもれていたサムソンを、親戚縁者が掘り起こして引き取ったそうです。前古未曽有なことをなしとげた彼の顔は穏やかで、満足感と平安に満ちていたのでは・・・。

あ!もしかしたら、外傷無のきれいな体だったりして‥これはあくまでもひよこの願望ですが。🐤

この時、亡くなったペリシテ人の被害は甚大でした。よくも、サムソンの遺体を無事に引き取らせてくれたものですね。🐣

 

イスラエルには王がなかったので、人々は各々自分たちの身に正しいと思うことを行った」

 

士師記17章以下、忌まわしい事件が続きます。

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そうです、

「当時のイスラエルには王がなく、各人が正しいと思うことを気ままに行っていたのです」

 

はたしてイスラエルに秩序はうまれるのか?!

 

生まれましたぁ!! 偉大な予言者!その名はサムエル!\(^o^)/

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*1:ナジル人の規則は禁酒と、けがれた物に触れてはいけない。そしてサムソンは髪を切ってはいけなかった。

英雄エフタの宝物は・・

エフタは家の門をくぐるまで娘の姿を捉えることはなかった。人々が押し掛ける中、恥ずかしがって出てこれないのかもしれないな。そう思って家の玄関に目をやった。

アッ!! 娘が!笑顔で!鼓を手に!

軽やかに舞い踊りながら飛び出してきた!

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その時だった。エフタの鼓膜を張り裂けんばかりの轟音が襲った。

あぁぁ!Σ(・□・;)

思わず唇から声が漏れて、それを抑えようと口に手を押し当てて、彼の足は止まった。大きく見開かれた目は、怖れ慄いているように見えた。エフタは意味の分からない声を張り上げながら、ビリビリと衣を引き裂いた。それからどうやって家に入ったのか。覚えていない。ただ屋内に響き渡る家畜の鳴き声が虚しかった。🐐

家の前に集まった会衆はあっけにとられ、何が何だかわからぬまま、見てはいけないものを見てしまったような後味の悪さを胸に、こそこそと散っていった。エフタは一人部屋にこもって呻いていた。

 「バカな・・どうかしている!こんなことになるのなら、王になんか、、ああ!意味がない!自分を苦しめた者を見返してやろうなどと・・ああ!なんという愚か者めが!!」

エフタはキリキリ痛む胃を取り出して、ずたずたにしたかった。こんなバカな父親の頭をぶち壊したかった。床にガンガンと握りこぶしと額を打ち付けて泣いた。

どのくらい経ったのだろうか、エフタは叫び疲れて暗い部屋の中でうずくまっていた。

そんな部屋の戸がおずおずと動いた。心配にふるえる娘の声にエフタは顔を上げた。部屋に差し込む明かりの中で娘の父親は顔を上げた。

「まあ!」

エフタの両手と額に血が滲んでいた。

驚く娘の声を聞いて、とっさに彼は背を向けて言った。

「心配かけてすまないな。お父さんはどうかしているよ。顔を洗ったら話があるから・・」

 

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その日、初めて二人は向かい合って座った。

向かい合ったものの、言葉がエフタの唇に上ってこなかった。鼻の奥がツゥンと痛くなり、喉の奥から嗚咽が飛び出してきそうだった。 エフタは唇をかみしめてそれを押しとどめていた。

娘はそんな父親の姿を一度も見たこともなかったので、何か重大な秘め事を話そうとして苦しんでいる父親を、ただじっと見つめているしかなかった。

「娘よ、許してくれ。今回の戦を始める前に、私は神様に誓ったのだ。『この戦に勝利させてくださった暁には、私の家から、最初に私を迎えに出た者を、あなたの捧げものとしてお捧げします』とな」

エフタは机に押し付けるように頭を下げた。

沈黙が続いた。エフタは目を閉じていた。その彼の耳に娘の落ち着いた声が聞こえてきた。

「お父様、どうか頭を上げてください」

娘の顔は青ざめていたが、言葉はしっかりしていた。

「神様は祈りにお答えくださって、アンモン人を撃退なさったのです。この素晴らしい勝利を喜び、神様を崇めましょう。そして約束は守りましょう」

娘は机の上で両指を組んだ。

「ですがお父さま、友達とお別れをするため、 二か月間の猶予をください」

エフタは首を何度も振りながら言った。

「ああいいとも。行くがよい」


二か月後、エフタの愛娘は約束を守って、父のもとに帰ってきた。一緒に戻ってきた娘たちの中で、その顔は晴れ晴れとして明るかった。そして別れの日はあっという間にやってきた。

「お父様、お体に気をつけて。神様が共にいてくださるのですから、恐れることなく大胆に、与えられた責務を果たしてください。私も、身も心も神様にお捧げして、神殿でのご奉仕を全ういたします。神様のおそば近くにおつかえできるのですから、心配しないでください」

けなげな娘の言葉に、涙が滂沱として流れ落ちるエフタは、ただ肩を震わせ、唇をわななかせるだけだった。😿

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エフタは6年間イスラエルを裁いた。

エフタの娘はその後、祭司エリのもとに引き取られた幼いサムエルと、神殿のどこかで出会っていたかも・・・・・かも・・ですが・・🐤ピヨ!

エフタの奥さん出てきませんねぇ~。奥に隠れているのか?亡くなられたのか?父子家庭だったとしたら、男手ひとつで育てた一粒種の娘だったら・・😿

 

 

 

ならず者、立身出世

アビメレクの死後、ドドの孫プワの子トラが23年間、ギレアデ人ヤイルは22年間、イスラエルを治めました。

 

 ヤイルの死後、イスラエルの民はバアルとアシュタロテ、スリヤにシドン、モアブにアンモン、ペリシテなどの神々に走りました。カナン人が礼拝している全ての神々を取り入れたようです。

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その結果、ギルアデのアモリ人の地に住むイスラエル人は、18年間も苦しみました。

それだけではありません。アンモン人がユダとベニヤミンとエフライムを攻めるため、ヨルダン川を渡ってきたから大変!もう限界です!

「私たちは罪を犯しました!!助けてください!」😿

イスラエルの民はすぐ、偶像を捨て去って叫びました。こういうのに神様は弱いんですねぇ。敵はギレアデ(ギルアデ)に陣を敷きました。それでイスラエルはミヅパに兵を集めました。でも有力な指揮官がいなかった。

「誰かいないか!」

エフタがいるぞ!」 

ということで、ギレアデの長老たちはエフタの住むトプの地へとやってきました。

彼が親族のもとを離れ、トプの荒野に住んだのには、訳がありました。彼の母親は遊女だったのです。本妻の子供たちが成長すると、親の財産分与から外すために、散々苛め抜いて彼を追いだしたのです。

それで、トプの荒野に身を置いたのですが、エフタの周りには自然と荒くれ者が集まってきました。気づけばエフタは彼らのまとめ役におさまっていました。エフタはここで略奪などを繰り返して生活していたのかもしれません。

「ならず者を指揮官にしていいのか?」

「いいもなにも、大将がいなければ軍は動けまい」

エフタは悪ぶっているが、本当はいいやつだ。ただ、兄弟からのけ者にされ、腹をたてているだけだ。若いのに荒くれどもをうまくまとめている」

彼らは道々議論しながら、エフタのもとにやって来ました。

「お願いです。どうか我々を助けてください。敵はギレアデに陣をしきました。それで我々はミヅパに兵を集めたのですが、肝心の大将がいないのだ」

「ふん!さんざん俺を馬鹿にして追い出したのは誰だ。アンモン人が集結しただけで大騒ぎか?私が追い出されたとき、誰も助けてくれなかった」

苦い思いが込み上げてきた。

エフタは今までのうっ憤を吐き出すとさっぱりしたのか、

「戦に勝った暁にはギルアデの王になってくれ」と、

神かけて言われたからか、長老たちの願いを引き受けることにしました。 

エフタは堂々として自信に満ちていました。

いや、弱みを見せたくなかった。兄弟たちから散々いじめられ、さげすまれて家を出たあの時、父ギルアデは自分を助けてくれなかった。心の中に沸き上がった淋しさ、やるせなさや怒りに、涙も出なかった。そんな思いが後押しとなって、今までの人生突っ張って生きて来た。いつかそんな奴らを見返してやるんだ。

それが、なんと、今、向こうから転がり込んできた。チャンスだ。エフタはそれに飛び乗った。むくむくと激しい野心が湧いてくるのがわかって、体が震えた。

ミヅパにつくとアンモンの王に使者を送った。

「なぜ我々を苦しめるのか?」

「昔、お前たちがエジプトから来て、我々の国を奪ったからだ」⚓

「奪っただと!それは誤解だ。我々はただ、カナンの地を目指していただけだった。その進路にエドムとモアブがあったのだ。我々の先祖は、それぞれの王に許可を求めたが、拒否された。それで両国の国境を進んだのだ。それから、アモリの王シホンにも通行許可を願い出た。王は激しく拒否したばかりか、我々に戦いを挑んできたのだ。自己防衛だ。結果、我らは戦ったのだ。なぜか?我々には全能の神様がついておられたので戦に勝ち、その土地を手に入れたのだ。あれから300年。その間、お前たちの神々は何をしていたのだ」*1

エフタは母の寝物語を思い出していた。イスラエルの勇士たちの輝かしい活躍に、いつも心が躍ったものだった。祈りを教えてくれたのも母だった。「やくざ者のエフタ」と言われているが、瞼の奥には優しい母の祈る姿が焼き付いている。

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 この戦に勝利したら、私は王になれる。自分を排斥した者たちにアット言わせることができる。ふつふつと闘志が湧き溢れてきた。エフタは、荒野で鍛えられたまなじりを天に向けて祈った。

 

勝った!

戦に勝利した!

祈りは聞かれたのだ。( ´艸`)

見ろ!

私は王だ!

王になったぞ!

張り裂けんばかりの喜びで胸は躍った。

 

真昼の太陽はエフタの頭上にあった。彼の姿を一目見ようと、沿道にあふれる人々に、満願んの笑みで答える彼の顔は、己の頭の影になって黒ずんで見えた。

 

ひと際歓声が高くなった。エフタの家が見えてきたからだ。娘に父親の勇士を見せてやりたい。娘盛りを控えた清楚で輝く愛娘の顔を、早く見たい。エフタの目が娘を探していた。

 

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*1:民数記20:

私がお前を強くしよう

やはり神様は、民の叫びに答えられました。

デボラ(ラピドテの妻)です。女預言者です。彼女は人々の争い事の相談に乗ったり、イスラエルの政治的なことにも関与していたかもしれません。ラピドデは「いなびかり」の意味があります。夫も特別な人だったのかなぁ?ある日彼女は、ナフタリのケデシュに住むラクを呼び寄せました。

「これは神様からのお告げだよ。ナフタリとゼブルンの両部族から一万人の兵を集め、カナンの王を打ち破るのだ」

「あなたも一緒にいかれるのですよね?」

「私が?行ってもいいが、お前の手柄にはならないよ」

デボラの言ったように敵の将軍首は、ケニ人へベルの妻ヤエルの手にかかりました。それが引き金となり、勢いに乗ったイスラエルはヤビン王を倒すことができました。

デボラとバラクはこの大勝利を得て、御霊に満たされ、神様を賛美しました。

でもまた、すぐに横道にそれてしまうのがイスラエルの民です。それで7年間、ミデヤン人に苦しめられ、人々は山の洞窟などに隠れ住ました。

ギデオンもまたその一人で、隠れて仕事をしていました。そんな所に神の人が現れました。それで日ごろの疑問をぶちまけました。

「神様がおられるのに、なぜ我々はこんなに苦しめられるのですか?」

「それではお前がイスラエルを救い出すのだ」

「え!そんなことできません!私の家は部族の中でも貧しく、私は末っ子です」

「わたしがお前を強くしよう」

「そんなことを言われても‥そうだ、証拠を、奇跡を見せてください。」

み使いはギデオンに奇跡を見せました。

「さあ、バアルの像を壊し、新しい祭壇を作っていけにえを捧げなさい」

彼は人の目が気になり、夜中にこっそりそれをしましたが、すぐ町の人たちの知るところとなりました。人々がギデオンの家に押し掛けると、父親がかばってくれました。それからです。周辺諸国が束になって戦を挑みましたが、たった300人の精兵で切り抜けました。ギデオンの働きは40年間続けられ、人々は彼を王にしようと働きかけましたが、

「私も子供たちも、その気はない。王はイスラエルの神様だけだ!」ときっぱり跳ねのけました。

ギデオン、かっこいい!!

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でも、親の心子知らず・・ギデオンが亡くなるや、息子のアビメレクが、王座につきました。そのやり方がえぐい。自分の兄弟70人を殺しちまったんです。彼の死は、か弱い女の?落とした石うすにあたったことが原因でした。「女に殺されたなんて情けない!とどめを刺してくれ!」と、虫の息で供の兵に頼んで死にました。

こんなことになってしまった元凶は、父ギデオンに責任がないとは言えません。「神様がこの国の王様だ」と見栄を切ったのに、戦利品の一部を貰って記念品をつくったのです。これを人々が偶像化して拝みに集まってきました。これを神様が喜ばれる?はずがありませんよね。ギデオンもまさかこれで、子孫に禍根を残すことになろうとは、ゆめゆめ思わなかったことでしょう。怖いですね。

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舌の根も乾かぬうちに

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偉大な指導者、モーセの後を継いだのはヨシュア

ヨルダン川を渡れば、闘いの日々が待っています。でも神様の「約束の地」ですから、神様も大いに手を?お出しになったみたい。

ヨシュア記23章には『主がイスラエルの周囲の敵を、ことごとく除いて、イスラエルに安息を賜った』とありますから。

しかし、ヨシュアには心配がありました。それである日、12部族の主だった人たちを招集しました。

「私も年を取った。皆さんは神様がなさった大いなる技を見、体験した。だから、モーセの律法を忘れるな。『それを離れて、右にも左にも曲がってはならない』」と念を押しました。それから懇切丁寧にイスラエルの歴史をおさらいし、仕上げにこう言いました。

「あなた方は偶像に仕えるか、ヤウェに仕えるか、今日ここで決めなさい」一瞬ざわりとしたものの『主を捨てて、他の神々に仕えるなど、われわれは決してしません』人々は即答しました。ヨシュアは、三回も念押しをしました。それだけ心配だったんですね。

ヨシュアの憂いはじわじわとやってきました。いや、ほころびは早かったのです。

彼の晩年に、それはありました。神の使いが現れたのです。「異教の民を全滅せよ」と言われていました。しかし、若者たちは異教の娘たちと親しくし、結婚までしていました。そのため、みんな泣いて悔い改めましたが、ヨシュアが亡くなり、同年代の年寄りたちが亡くなると、状況は悪いほうに流れました。それで、メソポタミアの王に7年間も支配されてしまいました。

テニエルは主から遣わされた救助者で、主の霊が臨んでいました。彼はイスラエルメソポタミアの王から解放したので、40年間、平和に過ごすことができました。オテニエルが亡くなると、またイスラエルに悪がはびこりました。今度はモアブの王が、18年間もイスラエルを苦しめました。

左利きのエホデ(ベニヤミン人のゲラの子)が救助者としてたてられました。

彼は策を練りました。貢物をモアブの王に納めるとき同行し、その帰路の途中、一人で引き返しました。彼はモアブの王に会って、意味ありげに言いました。

「王様、わたくしは重要機密を掴んでおります」

「なに!?」王はおつきの者たちを顎で部屋から締め出しました。二人きりです。そこは屋上の一部屋でした。

「機密とは何かな?」王は椅子から立ち上がり、涼しい風が入ってくる窓際に行こうと立ち上がりました。エホデは、王様に断りを入れると、音もなく近づきました。左手には、太ももに隠し持っていた短剣がありました。彼はそのまま王の脇腹めがけて突進し、力任せに刺しました。深々と刺さった短剣の柄を王はつかみましたが、肥満気味の王の腹の脂肪が、しっかりと短剣に食いこんで、ピクリとも動きません。

エホデは素早く部屋に鍵をかけると、窓枠を伝って外に出ました。あとは全速力で走るだけです。彼はエフライムの山地までかけ続けて、ラッパを吹きました。かねて用意の兵士たちが、わらわらと集まってきて、エホデを取り巻きました。

「俺に続け!神様はモアブに勝たせてくださるぞ!」そして、80年間平和が続きました。

モアブの王様の家来たちは、「王様はお休みになられたのか?」とか、色々忖度して、発見が遅れ、手遅れになったみたい。

エホデのあとシャムガル(アナテの子)が、牛のムチを持ってペリシテ人600人を殺し、イスラエルの危機を救いました。

テニエルも、左利きのエホデもアナテの子シャムガルも 士師と呼ばれる人たちで、指導者、治める者、裁き人の意味があります。

 

その後もイスラエルは罪を重ねました。

今度は鉄の戦車900両を持つカナンの王がやってきて、20年間も人々を苦しめました。

はたして助け人は現れるのか・・

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