神様は人の世がどんどん罪深くなって行くのを嘆かれ、
創られたすべてのものをみ〜んな滅ぼしてしまおうと決心されました。
その中でノアだけは正しい生き方をしていましたから、この破壊計画を事前に打ち明けてもらいました。
『いとすぎの木で箱舟を造り、
その中にへやを設け、
アスファルトでその内と外を塗るように』
これがノアに与えられた設計図でした。
ちなみに長さ150メートル
高さ15メートル
幅25メートル
三階建てでした。
ノアは500歳になって3人の子を授かり
(といっても奥さんがですが、どっちにしても凄いことですよ・・・)
家族総出でこの大事業に立ち向かったのです。
舟が出来上がると危険を察知したのでしょうか、
清い動物たちが七つがいずつ、清くない動物は一つがいずつ、
静かに箱舟に入ったんですって。
ノアが600歳の時、ダム決壊のような大雨が40日40夜、降り注ぎます。
天地創造以来、初めての雨。人々はどんなに驚いたことでしょう。
やっと雨が止みましたが、150日間水は増え続け、それから徐々に減り始め、舟はアララテ山にとどまりました。
ノアは烏や鳩を放してみますが、水はなかなか引いてゆかないようです。
何回目かにやっと、オリーブの若葉をくわえて、鳩がもどってきました。
うれしかったでしょうね。
ノアが601歳の2月27日、地は完全に乾ききっていました。
神様はノアに言われました。
『さあ、箱舟を出なさい。わたしはもう二度と、
このようなことはしない。
地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむこと はない
生めよ、ふえよ、地に満ちよ。
地のすべての獣、空のすべての鳥、
地に這うすべてのもの、
海のすべての魚は、あなたがたの支配に
服し、すべて生きて動くものはあなたが
たの食物となる。
(ところで神さまは、肉食、良し。
されど血(=命)を含んでいてはいけないよ、
とおっしゃったのね、
それで今でもそれを守って、
血抜きした肉でないと・・
・・という人たちもいますね)
さきに青草をあなたがたに与えたように、
わたしはこれらのものを皆あなたがたに与える』
と神様はお約束なさいました。
人間はこれら神様から託された管理人として十分な管理ができているのでしょうか?
大変な責任です。
「もはや水によってこの地上を滅ぼさない」
とおっしゃった神様は、その印として、空に虹を架けられました。
なんて素敵な印を考えられたことでしょう。
ノアは洪水の後、なお350年生きて、950歳で死んだそうです。
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物凄いドラマですね。
これをお伽噺として読まれるか、信じるかは人それぞれ・・・