ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

エジプトへ買出しに (38-33)

=== ヨセフに気づかない兄たち ===

飢饉の激しさは、カナンの地も同じだった。

ヤコブイスラエル)はいった。

「エジプトにはまだ穀物があるようだ。
 エジプトへ行って穀物を買ってきなさい」

兄弟たちはエジプトへ行くことになったが、
イスラエルはヨセフの弟ベニヤミンは行かせなかった。

エジプトに着いた兄弟は、
エジプトのつかさ(ヨセフ)の前にひれ伏した。
        (あらら・・夢のようになりましたねぇ)

ヨセフは兄弟たちに気づいたが、知らぬ者のように荒々しく語った。

「あなたがたはスパイだ!!」

そうして三日間、監禁した。

その後ヨセフは言った。

「人質を残して、あなたがたは家族の飢えを救いなさい。
 そして末の弟を連れてきなさい。
 そうすればあなたがたを信じよう」

兄弟はヨセフとも気づかずに、
ヨセフの前で、
昔ヨセフにした罪のゆえに
このようなことになるのだと語り合い
そのことを悔いた。

間に通訳者がいたので、
エジプトのつかさには分からないと思っていたのだ。

ヨセフは彼らの話を聞き、見えないところで泣き、
また帰ってきて
シメオンを捕え、彼らの目の前で縛った。

兄弟はしかたなく家路についた。
途中宿で、ろばに飼葉をやるため袋をあけると、そこに銀があった。
彼らは非常に驚き、互に震えながら言った。

「こ、これは!! 
      なんとしたことだろうか!!」

彼らは父のもとに帰りつくと、関を切ったように言葉をついた。
そして改めて確かめると、めいめいの袋に銀はあった。

ルベンは父に言った。

「お父さん、ベニヤミンをつれて行かなければ
 シメオンをつれかえることはできません。
 もしわたしが彼を連れ帰らないときは、
 わたしのふたりの子を殺してください。
 わたしはかならず、二人を連れて帰りますから」


エジプトから持ち帰った穀物はすぐに尽きるので、
ヤコブは息子たちに次の穀物を買ってくるようにと促したが、
彼らは拒んだのだ。

しかし、ヤコブは頑として耳を閉ざした。
最愛の妻、ラケルの子を失いたくなかったからだ。

それでシメオンは、人質のままだった。
兄弟はやきもちしつつも、どうすることも出来なかった。


そうこうするうちに、エジプトからの食料も底が見えてきた。



そしてヤコブはまた、エジプト行きを命じるのだったが・・・・