ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

全ては設計図どおり・・

モーセはいつもの場所に膝づいた。
大きな息が彼の口から漏れた。
そして言った。
      「神さまお許しください。
       私の名をあなたの永遠の命の書から
       消し去ってくださってもかまいませんから
       民の罪をお許しください」

モーセの命を懸けた執り成しに、
神さまは心を動かされ、
       「これから行う不思議な業は
        イスラエルの民のためではない
        モーセ、お前のために行うよ。
        
        お前のすることは、
        ただ私の約束を守ることだ」

そうおっしゃって、神さまは念を押されるように
十戒のことや、細かい規則を繰り返され、
モーセはしっかりと己の頭に刻み付けました。

モーセにとっていつもそうですが、
神さまとの交わりは、ほんの一瞬のような気がしました。

しかし今回も
40日40夜、シナイ山にこもっていたのでした。
もちろん民は、前回のようには心配しませんでした。

二枚の石板を手にモーセが山を下りてくると

彼らは何故か眩しくて
モーセの顔をまともに見ることが出来ませんでした。

アロンは言いました。
どうか顔を覆ってください。
眩しくてあなたを見ることが出来ないのです。

神さまとの親しい交わりのゆえに
彼の顔は輝いていたのです。

ちょうど太陽の光を受けて
輝く月のようだったのでしょうか?

朱に交われば・・・のようでしょうか?
           (良きものにふれ続けていたいものですね)

モーセは幼子に話し聞かせるように
噛み砕いて、噛み砕いて
神さまが語られたことを伝えました。

まずは十戒、細かい規則。
そして幕屋建設について話しました。

その素晴らしさに民は感動しました。
彼らは自発的に
必要な物を神さまのためにとささげだしました。

神さまは民の喜びをお喜びになりながら

ユダの部族のベザレルとダンの部族のアホリアブに
宮大工としての智恵と技と指導力とを授けられました。

順調に工事は進んでいったのですが・・

工事が進めば進むほど
民の心は喜びに満たされて
奉げ物の列は絶えませんでした。

ある日、ベザレルとアホリアブは奉げ物の山を見上げ驚きました。
必要は十二分に満たされ、溢れていたからです。

彼らが急いでモーセに、ささげ物の中止を願わなければ
どうなったか分らないほどでした。

荒野をさまよう民に
不釣合いな沢山の宝物・・・不思議です。

でも出エジプトのとき、
分捕るようにしてでも労働の報酬を貰うようにって、
神さまがおっしゃっていたでしょう。
それはこのためだったのね。
彼らは前に金の子牛を造っていたのに
          (これは神さまに怒られ、モーセにどなられて、
           金粉の粉を無理やり飲まされるような
           体験をしていましたね)

そして新たに約、 金・1400キログラム、
         銀・4250キログラム
        青銅・3365キログラム
も使っています。

その他にさまざまな宝石や、織物、等々・・・
         (総工費はいったいいくら掛かったのでしょう?)



やっと幕屋が完成しました。

完成式の前に責任者のベザレルとアホリアブは
天幕とその付属品の全てをモーセのところに運びました。
祭司の服もそこで働く人たちの服も運び込まれました。
最終点検をしてもらうためです。

モーセは丁寧に一つ一つを手に取り
神さまの設計図どうりか確認しました。



オッケーです。
すべて、間違いなく美しく仕上がっていました。

モーセは工事関係者にその労をねぎらい祝福しました。

十戒の板を収めた神輿は1月1日(ユダヤ暦太陽暦では3月中旬)に
天幕に納めることになりました。

めでたし、めでたし。