カナンの地・12部族分割の図です。
マナセとダンは二箇所づつあります。
33章は出エジプトからの回想で始まっています。
モーセは神様の命令によって、その道順と出来事を記録しておきました。
ですから、いつでも正確に神様の恵みを確認できたし、他の人にそれを分かち与えることが出来ました。
それもこれもエジプトで、最高の教養を身につける環境にいたからでした。
イスラエルの人たちは、まだ征服されていない約束の地を、早くも信仰によって分割予定地を決めてしまいました。
でも、レビ人は、神様にささげられた部族なので領地は与えられません。
それでも住むために各地に散在する48の町が割り当てられました。
「逃れの町」も用意されました。
それは間違って人を殺してしまった人のための、救済の場所でした。
この町は何処からでも、近づきやすい所に設けられました。
よんどころ無くそこに逃げ込んだ者は、その時の大祭司が生きている間は、他に移動することは出来ませんでした。
しかし、大祭司がなくなると、いっさいの過失が許されたのです。
新約聖書ではキリストの中に隠れた者のみが罪許されると語っています。
こうして、いろいろなことが決められてゆく中で、ヨセフの子孫の一人が意見を言いました。
「ゼロペハデ娘たちの相続地の件ですが、彼女たちは年頃です。
他部族の男と結婚したら、彼女たちの土地は他部族の物になってしまうのでしょうか?
もしそんなことになったら、我々の土地が減ってしまって、ヨベルの年がきても戻ってはきません。
何とかならないものでしょうか」
そこでどの部族でも、娘が相続人となる場合は、
「好きな人と結婚しても良いが、同族の者であること」
という言葉が追加されました。
そんなこともあって、ゼロペハデの5人の娘たちは同族の人と結婚したので、相続地は散り散りにはなりませんでした。
めでたし、めでたし。
こうしたことはエリコに近いヨルダンのほとりのモアブの平野で話し合われました。
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次回はいよいよ「申命記」
創世記・出エジプト・レビ記・民数記・申命記・は、「モーセ五書」と呼ばれています。
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