ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

揺れる心と赤い紐

   
スパイをかくまったあの日から、ラハブは落ち着かなかった。
以来、イスラエルのスパイが捕まったという話は耳に入ってこない。
降った雨が、彼らの足跡を消してくれたのだろう・・

心配そうに訪ねてくる母と、そんなことを話し
近所に住んでいる親戚に
もしもの時はラハブの家に集まるようにと
伝えて回った。

事情を知った者の中には
     なんだって、そんなスパイの口約束なんか信じるんだ。o(▼皿▼メ;)
     あいつらが、アモリびとの王シホンとオグにした事を聞いただろ。
     まるで狂った獣のように、全てを破壊しているのだ。
     皆殺しだ。助かりっこない。
と悲痛の声を上げる者もいた。

そんな彼らにも、時間を惜しまず話し続けた。



どこにいても助からない・・
どんなことをしても助からない、としたら・・・

あの澄んだ瞳の若者の言葉に、賭けてみるしかないじゃあないか。
窓辺でゆれているあの赤い紐に賭けてみるしか・・・

ラハブは震え慄く心を励ましながらそう思うのだった。


ラハブは、一生懸命窓辺の赤い紐を抑えていた。
激しい風に煽られて、結び目が解け始めていたのだ。
その細い紐は、まるで生きているかのように激しく揺れて
彼女の指の間でうごめいていた。
ゴーゴーと凄まじい音を立てて風が、彼女のまとめた髪をとき
窓の外へと押し出した。
紐は翼を持った鳥のように、バタバタとはためき
                   空に向って飛び立った。
あ!!

体が宙を飛んだ。
小さな窓から引きずり出されて
真っ暗な闇の中に落ちていった。
あぁぁぁぁぁぁ・・



ラハブは脂汗にじっとりとした額に手をやった。
夢だ、夢だった。Σ( ̄ロ ̄lll)
ドキドキする胸の鼓動が落ち着くのを待って
ゆるゆると起き上がった。

そうして、窓を開けた。
窓の外にはあの若者から貰った赤い紐が
頼りなげに、だらりと垂れ下がっていた。

ラハブはその両端を持って結び目を確かめ
ふぅ〜と息を吐いた。

彼女のまつ毛に、朝日と呼ぶには大分遅い太陽の陽射しが戯れて、
ラハブは目を細めた。



その時、ドアが激しく叩かれた。


    



あれ〜〜・・(゚Д゚|||)
誰が叩いているのでしょうか・・



     聖書にはそんなこと、全然書いてありませんからね。
     これは「ぴよぴよ」の想像ですからね。
          一人で読んで、一人でドキドキしているのですからね。

          真面目に聖書を読みたい人は、ご自分で確かめてくださいね。