ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

エホデ!臆したか・・・

ケナズの子オテニエルが亡くなると・・
またまた悪が頭をもたげ、イスラエルの人々はそれに従ってゆきました。
当然神様は、次なる制裁を備えておられました。
モアブの王エグロンです。
彼はアンモン人、アマレク人をまとめて
美しいしゅろの町を占領してしまいました。

(/_;)
それから18年間イスラエルの人々は貢物を納め続けることとなりました。
いつものようにその年も、
収穫の時期が終ると貢物を納める準備です。
運ぶ人も大体決まった頃
ベニヤミン人、ゲラの子、エホデが現れて、
自分を連れてゆくようにと言ってきたのです。
この仕事はあまり人気がありませんでしたから、
すぐに彼も採用されました。

出発間際、見送りに来た長老の一人に、エホデは耳打ちしました。
その長老は目をきょときょとと動かして、翻って貢物の行列の中に消えてゆく
エホデの右足を凝視しました。
それから長老は歳に似合わない若々しい声で、何か叫び
天を仰いで両手を挙げました。
ヽ(^o^)丿
赤みの残る朝の光が彼を包むと
周りの人たちは、なんだなんだと、遠巻きに長老を囲みます。
長老は野次馬の視線をふと感じて手を下ろしました。

そうして、我に帰って、言いました。
     「私たちは今日こそ本心に立ち返り
      ご先祖様をこの地に守り導いてくださった
      真の神様に罪を告白し悔改めるのだ」
野次馬達は回りを見回しました。
     「さあ、家に帰って我らの神の前にひざまずけ!!
      誰でもない、おまえ自身の罪を悔改めるのじゃ!!」
長老はそう言いながら、あたふたと駆け出しました。


エホデはモアブの王エグロンの圧制に不満を募らせていました。
だからいつも彼の頭の中には、
     「どうやったらエグロンを倒せるか」でいっぱいでした。
王のそば近くまで行けるのは年に一度、この貢物を納めるときしかない。
その時、どうやって・・

今彼は確信に満ちて歩いていました。
いや、もしかしたら自分の計画は、王の前に出る前に
嗅ぎつけられてしまうかも知れない・・
そんな恐れが時折、彼の右足を重くしていました。

重くて当然でした。
この日のために彼は50センチほどの両刃の剣を作り
右足の太ももの上に特別の鞘にいれてくくりつけ
ゆとりのある衣でそれを覆っていました。

そうして、普段左利きの彼でしたが、今日は右利きのように振舞いました。


比較的水位の浅いところを選んでヨルダン川を渡りきれば、王の宮殿は目と鼻の先
エホデはごくりと生唾を飲み込み、物陰に隠れて、右足の具合をそっと確かめました。

(+_+)
噂どうりでした。
王エグロンは、肥え太り、たるんだあごの肉が首輪のように張り付いていて
ゼイゼイと苦しそうに喉を鳴らしていました。
肘掛け椅子に置かれた両腕の指は皺一つなく張り詰めていて
突けば破裂する風船のようでした。
そうして、絶えず汗をかいていて、
両脇に立たせた家来達が大きな団扇で風を送っています。

事務的に引渡しが終ると、王は一言も発せずに、
両腕に力をこめ、ずしりと収まっていた腰を浮かせ、
大儀そうに、のしりのしりと垂れ幕の奥に消えてゆきました。


エホデは膝を屈め、目を落としながら、その気配をピリピリ肌に感じていました。

それから事務の役人が、宮殿から追い払うようにして彼らを門の外に連れ出しました。

一応役目を果たした彼らは、軽くなってしまった荷車を、
力なく引いています。
いつもそうなんです。貢物を納めた後の虚しさ、悔しさは、
帰りの荷車を、行き以上に重くさせるのでした。
誰一人言葉を交わすこともなく、うつむいて歩く彼らの耳には
がらがらと音たてる荷車の音も耳障り。

エホデはギルガルに近い、石像のあるところまで来ると
みんなの列からそっと抜け出し
もと来た道を引き替えしていました。

・・・・・・・・・

ちょと、ちっと、エホデ〜・・
遅いんじゃぁないの・・
ひよこは、宮殿にいる時に、
エイヤー!!てやるかと思ってたんだけどぉ〜〜
どうしようっていうのよぉ・・

・・・・・