ぞくぞくとヨルダン川をわたる敵兵の数にイスラエルの民は仰天した。
ミデアン人とアマレク人、それに東方の民が集結したからだ。
もちろん神様の霊は直ちにギデオンに臨みましたから
彼が力強くラッパを吹き鳴らすことで、アビエゼル人がすぐ集まり
地方にも使者を走らせたので
マナセ、アセル、ゼブルン、ナフタリの部族からも兵士が集まってきて、
その数は3万2千人になりました。
ギデオンってす〜っごく慎重な人だったのでしょうか?今ひとつ自信がなかったみたい。
それで、
「神様、あなたが私と共におられる証拠を見せてください」と
一にぎりの羊毛を、打場の堅くかためられた地面の上に置きました。
1、夜霧が羊の毛を濡らし、 地面は乾いているようにしてください。
2、 羊の毛は乾いていて、地面だけが濡れているようにしてください。
本当は「1」だけでもよかったのですが・・
「1」が簡単に答えられると、偶然だったかもしれないぞと、首をひねり・・
それで、「2」もお願いしたのでした。
全てが答えられたとき、ギデオンはやっと立ち上がりました。
ところが、
「いざ出陣!」・・という時に、「ちょっと待て」と神様が・・・
この数は多すぎだ。恐怖心や家族のもとに帰りたがっている者は帰してやりなさい。
すると、2万2千人が帰ってゆきました。 (ええ!!残りは1万人ですよ〜ぉ・・)
それでも神様は多すぎるというので、
ギデオンは水辺りに兵を導きました。
「さあ、喉が乾いただろう。冷たくて美味しい水だ。思いっきり飲んでくれ」
神様はギデオンにささやきました。
「水の飲み方に注意せよ。思慮深い者とそうでない者とに分けよ。」
それで、*膝を曲げかがんで直接口をつけて、がぶがぶと飲みだした人
*手で水をすくって、少しだけ飲んだ人
この二組に分けられました。
神様は、後者の者だけを残して、後は帰すように言われました。
ギデオンは驚きました。ひよこだって驚くよ。
だって、だって、残りは300人だけですからぁ〜('_')
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神様の思いはこうだったみたい。
大勢で戦って勝ったって・神様のおかげですって誰が思うかい
少数で戦って勝てばこそ、神様のおかげですって、
ありがたみも沸こうってものじゃあないか
なるほど、なるほどね・・(^_^.)
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ミデアン人は下の谷に集結していたので
その夜、奇襲をかけることになりました。
が、神様はギデオンの性格を考慮して
「今夜、敵陣に攻め込め!!
心配か?だったら、指揮下のプラと敵陣に探りを入れなさい」
もちろんギデオンは部下を連れて、敵陣に潜り込みましたよ・・
(大丈夫かしら?見つかっちゃわないかしらね・・・)
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探りに入れば、谷にはいなごのようにぎっしりと敵兵がうごめいていました。
ギデオンはブルツと身震いしました。
夜風が冷たかったからでしょうか・・・
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