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時の流れはあっというまに、ギデオンの偉業を押し流し
民はたちまち異教の神々にひれ伏し
ギデオンの子供たちを顧みるものもおりませんでした・・
そんな子供たちの中の一人、アビメレクは
シケムの母方のおじのもとに立ち寄りました。
「おじさん、お願いがあるのですが・・」
「なんだ、改まっての願いとは・・」
「シケムの長老たちの所に行ってくれませんか?
ギデオンの70人の息子に支配されるのと
私に支配されるのと、
どちらがよいか聞いてきてください」
「なに、おまえが指導者になるというのか・・」
彼はしばらく考えていましたが、よし!と膝を叩いて立ち上がりました。
「アビメレクがそんなことを言ったのかい」
「あの子の母親はこの町の出身だ。
彼が王になったほうが、何かと都合がいいではないか」
そんなこんなで町の者は
バアルに捧げられたお金を、支度金としてアビメレクに渡しました。
アビメレクはそのお金でならず者を雇い o(▼皿▼メ;)
腹違いの兄弟を一箇所に集めて、亡き者にしてしまいました。
いえ、一人だけ難を逃れた者がおります、
末っ子のヨタムです。
彼は兄の恐ろしい行動と、民の叫びに驚きました。
そして、うちから込み上げてくる怒りと嘆きとで
ゲリジル山を駆け巡り、叫び続けました。
ヽ(´・о・)ノ゙
「みなさぁ〜ん!
父ギデオンは言いましたよぉ〜
私も、私の子どもも、孫も、
支配者にはならないぞぉ〜って。
あなた方を治めるお方は、神さまですよぉ〜
このまま行けば、
かならずアビメレクから災いが降り注ぎますよぉ〜」
ヨタムは叫び続けましたが、
兄の追手がくるのを恐れてベエルに逃げ込んでしまいました。
それから三年・・何事もなく過ぎてゆきましたが・・・
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士師記の続きは2011年1月2日になります。
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