・・・・・・・・・・・(サムソン全8回ー1)
「子供を与えたまえ」
もう何年も彼女は祈り続けていた。
夫はダン部族のマノア。
全てに恵まれていた彼女だったが、子宝には恵まれなかった。
それで、いつもいつも心にかけて祈っていた。
そんなある日、
彼女の前に主の使いが現れてこう言った。
「あなたには近々男の子が与えられます。
特別に神様から選ばれた子供だから、
葡萄酒や濃い酒も、禁じられている汚れた物にも、
触ることも食べることもしてはいけない。
子が生まれたら、
その子の髪の毛を切ってはいけない。
彼は、
イスラエルをペリシテから解放する者となるから」
彼女は狂喜した(≧∇≦)ノ彡
子が与えられる!
40年間もイスラエルを支配していたペリシテ人から
解放する男の子が!
彼女はそれを興奮しながら夫に語ったので
夫マノアはいぶかって祈った。
「もう一度現れてください」
それから日をおかずして、畑仕事をしていた妻の元に現れた。
「あ、あなたぁ〜、この前の人が現れましたよぉ~」
!Ψ( ̄∀ ̄)Ψ
彼女はせわしなく息をしながら、夫のもとに走って行った。
マノアは彼女に連れられてその場所に行くと、
二人はひれ伏し、生まれてくる子の事を確かめた後、
上擦った声で言った。
「あなたのために食べ物を用意させてください」
「私は食べないが、
神様に生け贄をささげるならもって来るがよい」
マノアはあれ?と思った。
「あなたのお名前をお聞かせください。
預言が的中したら、みんなに知らせたいので・・」
「私の名だと・・
それは・・「不思議」とでもしておこう」
マノアは、これまた不思議そうな顔をしてその場を離れると
急いで子ヤギと穀物の供え物を運んできて
いけにえとして神様にささげました。
香ばしい香と共に、
ゆるゆると燃える炎と薄紫の煙が真っ直ぐに立ちのぼってゆきました。
幸せな気持ちでマノアが祭壇を見つめていると、
オレンジ色の炎が手のように伸びて、
主の使いを包みこみ
軽々と持ち上げました。
おお!!
炎の中で衣の裾をひらめかせながら、
その人は天へと昇ってゆきました。
一瞬強い風が吹いてきて土埃が舞い上がると、
もう天へとつづく炎の道も、主の使いも消えて
雲一つ無い空が、カーンと広がっているだけでした。
夢? 幻?
マノアはゾッとした。(゚Д゚|||)
がくがく震える膝は、体を支え切れず、
体を折り曲げて両手で支えた。
「なんてことだ! 神さまだったんだ!
死ぬ、死ぬぞ! 助かりっこない」アカン!!!!ヾ(´囗`。)ノ
マノアの妻はそんな夫を見つめながら
確信に満ちた明るい声で言いました。。
キュ━.+゚*(о゚д゚о)*゚+.━ン☆
「私は男の子を産むわ。 死ぬはずがな!
神様はいけにえをお受けくださったわ!」
恐れに震えていたマノアは、妻の言葉にハッとして顔を上げた。
いつもたよりなげに泣いていた妻の声ではないような気がしたからだった。
・・・・・・・・・・・・
おお・・(●^o^●)
母は強し・・(すでに?)
マノアの妻の名前はわかりませ〜ん。
残念ですね。
・
玉のような男の子が与えられるわけですが・・
これがほんと、親の手を焼く困ったちゃんで?
どうやってイスラエルを解放するのやら・・・
(再登録2021/2/17)