ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

さあさあ、皆様お立会い。吉と出るか凶と出るか

     


青年サウルは父が付けてくれた僕に言った。
この三日間、野宿をしつつ迷子のロバを捜し求めて
山野をさまよった。
しかし、その痕跡さえなかったのだ。


     「そうですね。ツフまで来て見つからないければ・・
      あ!そうです。思い出しました。
      どうでしょう。
      この町には評判の「神の人」がいて
      なんでもぴたりと言い当てるとか。
      せっかくですから、そこに寄られては・・・」

     「それはいいね。だけど、袋のパンも空だし、
      手ぶらでは・・・贈り物がないよ」

     「そう仰るだろうと思いました。
      まだ、四分の一シケルの銀があります」


その言葉にがぜん元気になったサウルの足は速くなった。          
坂の途中で水桶を持った乙女たちに出会った。
彼女たちはサウルの姿に羨望の目を注いで立ち止まっていた。
何しろサウルはその当時の人たちより頭一つ高かったとか。
美男子だったんですね。
でも、当のサウルにはまったく分かってませんでしたが・・

彼が、彼女たちに預言者のことを聞くと
好奇の輪が彼を取り巻き、気さくに教えてくれました。
ラッキーでした。今日、
その預言者がこの町で犠牲をささげるというのです。

町の入り口の広場で一息入れていたサウルは
一人の老人に何気なく声をかけました。


      「すみません、預言者の家はどこでしょうか」 
      
この老人こそ、預言者サムエルでした。
彼は今日、このようにしてサウルに会うことを知っていました。
神様から聞かされていたのですね。

       
      「それは、私のことじゃよ。
       今日、私と一緒に食事をし、明日の朝、家に帰りなさい。
       三日前になくなったロバは既にみつかっとる」


サウルはビックリした。
何しろ、彼が尋ねないうちに、ロバのことを言いましたからね。
それよりも彼が目を丸くしたのは


       イスラエルのすべてが、お前さんのものとなるのじゃ



といった言葉でした。
彼は、誰かに聞かれはしなかったかと、あたりを見回した。
幸い周りに人はいなかった。少し歳をとりすぎている。
サウルは安堵しながらため息をついた。


彼の家系はラケルから出た由緒正しいベニヤミン族だ。
しかし、その氏族は人数も土地も一番小さいもので、
さらに、彼の氏族はその中でもさらに小さかった。


彼は下を向いて意味もなく節くれだった手を揉んだ。
それは農夫の手だった。


サムエルは躊躇する二人を、すでに30人ほどが座っている席の上座に案内して
サウルを正面に座らせた。
すると、彼のための特別の食事が運ばれてきた。


夜、サウルのために用意された部屋は、いこごちの良い部屋だった。
しかし、彼の頭は冴え渡り、いつまでもサムエルの言葉が駆け巡っていた。


    「さあ、起きなされ」


外はまだ薄暗かった。
サウルはゴリっと目頭を擦って、瞼を開いた。


     
     「さあ、あなたの僕を先に行かせなさい。
      私はあなたに、伝えなければならないことがあるのじゃよ」


サムエルはサウルの僕の姿が見えなくなると
オリーブ油の入った入れ物を取り出した。
サウルは言われるままに跪き頭をたれると
サムエルは祝福の言葉を唱えながら、油を注いだ。
油は髪の毛を伝ってたらたらと乾いた地面に落ちていった。


  
     「油注がれた者、サウルよ。
      あなたは祝福されたイスラエルの王だ。
      あなたはその民を治め、民を守りなさい。

      この言葉は真実で、あなたはそれを知るでしょう。
      ベニヤミンの地、ラケルの墓地の傍らで
      あなたは父親の言葉をきくでしょう。
      タボルのかしの木の下では、二つのパンを拒んではいけません。
      それからギベアに行きなさい。
      神の霊があなたに下るでしょう。
      そうしたら、あなたは手当たりしだいなんでもしなさい。

      私も後からギベアに行き一緒に礼拝をささげましょう」


サウルはサムエルに背を向けて歩き出した。
一刻も早く彼から離れたかったのだ。
とんでもない人に遭ってしまった。面倒なことに巻き込まれたくないと思ったのだ。
彼は穏やかな今の生活が気に入っているのだから・・・


サウルは急いだ。そして、
そして、ラケルの墓地が目の前に迫っていた。

     

***

自分の未来知りたいと思う?
よいことだったら良いけど・・
でも・・
悪いことだったら・・、
何とかそれを回避する手立てを考えるとか・・

・・・
若さにあふれて人よりも頭一つ背が高く
性質は素朴で内気・・・
そんなサウル青年の未来は、吉凶いづれの駒が出るか
はい、皆様、壷の中身は、いかが?いかが?
な〜っちゃって、今日は壷ふりお姉ぇに変身〜〜。

だめですねぇ・・・調子にのっちゃって。