ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

従うことは犠牲にまさる・・・

サムエルはサウルに言った。
「神様からのお言葉だ。
アマレク人を罰せよ。
彼らはお前たちの先祖が約束の地に行く途中、
領内を通過することを拒んだ。さあ、一人残らずだ。
牛も、ロバもすべての家畜もだ」

そこでサウルは、21万の兵を率いて、アマレク人の町を取り囲んだ。
しかしそこに、イスラエルに親切だったケニ人がいたので、
彼らは事前に逃れの道を用意してあげた。彼らが逃げ終わると、サウルは直ちに攻め寄せて行った。王アガグを生け捕り、他の人々はすべて倒し火を放った。家畜も次々と倒していったが、兵士はその中から、上等な羊や牛を持ち帰った。
「どうかこれらを神様に捧げてください」
夜、サムエルは祈っていた。
「私はサウルを王にしたことを後悔している。サウルは私に背いている。わたしの言葉に・・」
サムエルは神様のお言葉に驚いた。そして夜を徹して、神様と語り合った。
次の日、サムエルはサウルを訪ねようとすると
「王様は今回の戦にも勝利なさって、カルメル山に自分のための記念碑を建てられて、すでにギルガルへ戻られました」
と、告げる者があったので、ギルガルへ。
サウルは上機嫌でサムエルを迎えた。
「サムエル様、お言葉通りアマレク人をたおしました」
「言葉通りだと?あの羊や牛の鳴き声はなんだ?」
「あ、あれは、最上のものだけを連れ帰ったのです。神様への感謝の捧げものにするためです」

サウルはサムエルを、そこへ案内しようと指先を伸ばしたとき
「サウル、忘れたのか!私はすべて滅ぼせと言ったはずだ。怒っておられるぞ、神様は!」

サウルはビックリして振り返った。

「待ってください。アガグ王と、あの家畜以外はすべて滅ぼしました。連れ帰った動物たちは、民が望んだことなのです」
「神様は上等な捧げものよりもそのお言葉に従う者を喜ばれるのだ。自分では小さいことだと思っても、あなたはイスラエルの王様だ。神様はあなたに使命を授けて油を注がれたのですぞ」
「ああぁなんとゆうことを・・私は罪を犯しました。この罪を許していただくために、お執り成しを・・」
「もう、遅い!遅いのだ!!お前は、王位から退けられた」
荒々しくきびすを返して帰ろうとするサムエルに、
取りすがったサウル。彼はひざまずいて、その衣の裾をつかんだ。
ま、待ってください。私は罪を犯しました。
しかし今、あなたにこんな形で帰られては、王としての私の立場がありません。どうかどうか、指導者たちが待っている場所までご一緒ください」

サウルは、サムエルの衣をつかんだまま言った。それでサムエルはしかたなく、彼に従った。会衆の前に来るとサムエルはサウルに言った。
「アガグを連れてきなさい。」
アガグはこれで命拾いだと思い、それが顔にも表れていた。そんな彼に向かって、サムエルの言葉は厳しかった。彼がアガクの罪状を会衆に聞こえるように言い終えると、アガクの命はその場で絶たれ、会衆の戦勝の喜色は、一瞬で失せた。

それからサムエルはラマの自宅に帰り、
サウルはギブアに戻っていった。
その後二人は、二度と会うことはなかったとか。
でも二人とも、それぞれの思いでこだわって、互いに相手を思っていたみたい。

人間的には、あまり憎めないサウル。そう悪い人間ではなかったと思うのよね。彼は彼なりに一生懸命やってたし、サムエルに責められれば、素直に罪を認めて許しをこうし・・
王様なのに・・・

サムエルの衣をつかんで離さなかったサウルの
我を忘れての行動には、ちょっと、じゅわ〜んです〜。
けど、どっか歯車が・・・・

彼は神様の言葉に従いながら
ところどころ、
自分の気持ちをはさんで行動して・・

     
     『エホバ その言にしたがふ事を 善(よみ)し給ふごとく
      燔祭(はんさい)と犧牲(いけにえ)を善し給ふや
      夫(それ) 順(したが)ふ事は 犠牲にまさり
      聴く事は 牝羔(めひつじ)の脂にまさるなり』



雨が降っています。
カラスが鳴いています。
寒いです。
サウル王に、突然、冬の季節が・・・


次回はいよいよ少年ダビデの登場です。
クリスマスの主人公のパパは、由緒正しいダビデの家系で〜す。