ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

「ベツレヘム・家畜小屋・飼葉桶・赤ちゃん」

懐かしい!
ヨセフは故郷の景色を堪能していた。
ナザレから160キロにある小さい村ベツレヘム
そこは肥沃な土地であったことから(パンの家)との意味でもあった。

高さ760メートルの石灰岩帯の上にあって回りを山に囲まれていた。
そのくぼちの平らな土地は、古くはエフラタとも呼ばれた。

この土地はイスラエルの歴史の宝石箱で
ヤコブとラケルの墓があり(あ、知ってるぅ)、
ルツがボアズと出会ったところ(知ってる、知ってるぅ)、
ヨルダン川のかなたには彼女の故郷が見えます。

歴史をたどれば色々あるけれど、
何といっても有名なダビデ王様の故郷なのだ。
               (次回サムエル記にその名が登場)
昔の預言者ダニエルやミカがこの地から
     「イスラエルを治める者が現れる」と預言し、

     「その到来は間近」だと人々は期待し、信じ、噂しあった。

ヨセフは胸のつかえを取り除きたかった。

    (お〜い!!  
     ミカの預言が成就するぞ!!
     偉大なダビデ王にまさる者が、
     我が妻マリヤの体にお宿りになられた。)

彼はそのたびに言葉を呑み込み、頭を振った。
     由緒正しいダビデの家系とはいえ、
     平凡な大工の家から、そのような者が現れるなぞとゆうことは・・
     信じられまい・・
     むしろ、神様の御名をみだりに使うものとして、
     罰を受けるだろう。
彼は自重した。

町に近づくごとに人並みがまし、砂埃にうっすらとあたりが霞んで見えた。

     (あの〜、ヨセフさぁん、苦しそうですよマリヤさん。
      時期が悪かったのでは?)

    「いやぁ、そのとおりです。彼女にはかわいそうだが
     これもローマ帝国クレニオ様の命令でね、
     みんなが生まれ故郷に帰って
     住民登録をすることになったもので・・」

ヨセフは心配そうに妻の顔をのぞきこんだ。
苦痛にゆがんだマリヤの顔、右手を置いたその手の下では
イエスちゃんが早く出たいよ〜なぁんて感じて
ママのおなかを蹴っていたんでしょうか?

マリヤは低いうめき声とともに、ヨセフの手をつかんだ。
じっとりと汗ばんだ手の感触と、
いつになく力のこもったその手に、ヨセフはハッとしてマリヤを見つめた。
揺らめく瞳の底に、妻の切羽詰ったものを感じて彼は動揺した。

動揺したってどうしようもないですよね。
そんなわけで、目当ての家まで後一歩とゆうところで、
彼女は動けなくなってしまいました。

いけません。一刻をあらそうときです。
ピョ!!
ひよこも飛べない羽をばたつかせて宿屋探しです。

    「この稼ぎ時に手間のかかる客はごめんだ」
とばかりに、どこもかしこも門前払い。
それでも何とか許可してもらった所は
    
    石灰岩斜面に建った家の
    すぐ下をくりぬいた家畜小屋でした。
    あら、日当たりが良さそうです。
    昔の人って家畜は家族同様だったから
    特別変でなかったのかな?
    てったって、妊婦、妊婦ですよ!
    
    (聖書劇では、ここはすご〜く辛く悲しい場面なのよね。
     出産のための準備とか、
     細かいことを考えるときりが無いので・・・
「カ〜ット!!」

    それではイエス様の泣く所から、「はい、スタート」)
   
    「おぎゃ〜」

    まあ、何て素敵なお声でしょう。
    ぷよぷよほっぺ
    ひよこ突っつきたくなっちゃう〜〜
    ああ、それにしてもこのグルグル巻きは・・
    海苔巻き?いえ、白いから、あかちゃん繭??
    日本では考えられない風習です。

あら、お客様が、羊飼いのみなさんで〜す。
マリヤさんはおつかれでしょうから、ここは、わたくしめが・・

     「よくここがお分かりに・・?
      野宿してたら夜中に天使が現れて
      救い主がお生まれになったと・
ベツレヘム・家畜小屋・飼葉桶・赤ちゃん」 その言葉をヒントに・・
      まあ、まあ、、、

      天の軍勢までもが現れて大合唱を・・
      一体どんなだったのでしょうか?
      流れ星がすだれのように流れて
      オーロラみたいのが揺れて、
      そこに彼らが・・・

      ちょっとごちゃごちゃしすぎるかな?
      ここは満天の星々をバックに
      彼らがぐるりと空を囲んで
      賛美、賛美、賛美・・・

      ひよこも見たかったわぁ、聞きたかったわぁ・・
      
      ここはひよこの「メサイヤ」で我慢するしかないですね。     
     「かぁ〜みの ひとりごをぉ〜**、
      われらぁ〜、 たまわりぬ
      われらぁ**、 たまわりぬぅ〜」
     「ちょっと〜、ひよこさん〜、
      下手にそっくり返った声は・・
      乳の出が悪くなります〜。モォ〜!!です〜ぅ」

とにかくその夜は、飼い葉おけの赤ちゃんが輝いて見えました。
やっぱり新約聖書の主人公ともなると
生れ落ちたときから存在感がありますね。


羊飼いたちは天使の言葉とぴたりと符合したその場面を目に焼き付けると、
興奮した面持ちでその場を離れ、
あちらでぺちゃぺちゃ、こちらで・・と喋り捲ったのでした。




*******ここまでお付き合いありがとうございました。
       今日はちょっと長くなってしまって・・
       気力のあるお方は続きをどうぞ*******



なぜそんなにも預言の言葉にしがみ付いていたかって言ったら、
神様の絶大な庇護の下にあったイスラエルでしたが
彼らの不信仰のゆえにその恵みから逸れてしまって。
それから色々あって・・(この言葉って便利)
哀れ、今では偉大なるローマの属州に・・・。
当時、ヘロデ大王の神殿拡張工事や、なんやかんやで
過酷な税金が民を苦しめていたのね。

失われゆく自国の昔の文献を収集し、研究していると・
     「救い主がお生まれになると・・
預言者ダニエルの言葉に不思議な数字が???
その字をいじくりまわしていたら、
     あ〜ら、そろそろだよ〜ぉぉぉ。
     みんなわくわくしだしたってわけ。
ローマの支配から解放されるかも・・って。

わくわくするのは宝くじ・・(一度も当たったこと無いのにね・・)
もとい、不謹慎な思いが先立ってしまった。

そうでなくって、ダニエルの預言です。(「70週が何とかって・・?)
マラキの預言です。(旧約聖書の一番最後の所)
それがあの家畜小屋で成就したってわけ。

「救い主」ってどんなお方かしら
それは、由緒正しいダビデの家系からお生まれになられるわけで
それは、やっぱり、
        ご両親もその土地の権力者で
        豪華な邸宅で召使にかしずかれている
        お坊ちゃまでしょう。
それでもって、見目麗しくて賢くてやさしくて、力強くって
それでもって・・・・あのさぁ・・このさぁ・・・
あれ?これって、何かのアンケートの・・


当時の頭の良い聖書学者たちも夢ふくらませてました。だから・・・
まさか「救い主が」飼葉おけの中なんて・・


これは、天地創造の神様の大イベントだったので
神様もシナリオを色々ひねったのでは・・・

旧約の中を歩いていると
アダムさんから始まって色々なところで
    「ほらね、こんなふうだよ、あんなふうだからね。
     それでもって、こんな形で(救い主)を贈るからね」って、
言葉を変え、場面を変えて説明してるんですってね。

この前、気は優しくて力持ちの人が?、
一般人の肩にちょこっと触れただけで?相手がビビッてしまったとか・・

そんなこともあるので、
偉大なる神様は大好きな人間に怖い思いをさせないようにって
すっごく気を使ってらっしゃるんですねぇ・・

人間で言えば、一生に一度の大博打(また出てしまったぁ〜〜)
失敗は許されませんってことかしら。

それにしても、羊飼いたちがイエスちゃんのことを言いふらかしてしまって
頭の良い学者さんたちに睨まれなければいいのですが・・


ひよこ、そこが心配・・・

いえ、わが身が心配
ひよこ、ニワトリにはなりたくないの
特にこの時期は・・・・・