「なに、ダビデがケイラの町にはいったと」
サウル王は久々に、声を上げて笑った。
捜しあぐねていたダビデの居場所が知れたのだ。
「あそこは立派な門と貫の木のある町だったな。取り囲め、自分から逃げ場のないところに入り込んだぞ。神様が彼を私の手に渡されたのだ。」
確かに今、ダビデはケイラの町にいた。ペリシテ人が、この町を攻めているとの知らせがあって、神様にお伺いを立てると、助けに行けとのこと。
しかし、周りの者は彼を押しとどめたので、ダビデは再び神様に伺うと、またもや、行けとのこと。それでペリシテ人と戦って、ようやっと落ち着きが戻ってきたところだった。
そこに、
「サウル王、ダビデの居場所を確認!!」
との報に、ダビデは腰を浮かせた。
逃れてきた祭司の子のアビヤタルは、祭司が着るエポデを持っていたので、ダビデはそれで神様にお伺いを立てました。
「ケイラの人は私を、王様に突き出すでしょうか?」
「彼らはお前を突き出す。」
「王様は、ケイラにやって来るでしょうか?」
「彼は来る。」
どちらも、ダビデにとって悪い答えだった。ダビデは躊躇うことなくケイラを去った。そして行く当てもないまま、ジフの荒野をさまよった。(実際、600人近くの荒くれどもを引き連れて、どう逃れたのかしらね?食料だっで、ねえ?)
このことはすぐさまサウル王の知るところとなり、
王はダビデを追うことをやめた。
それからしばらく、ダビデの消息は途絶えた。
ヨナタンは父とは別に信頼の置ける配下の者に、タビデの動向を探らせていた。
「王子様、王様は彼らを見失っているようですが、ダビデは今、ジフの荒野のホレシに潜んでいます。」
その言葉を聞くと、ヨナタンは数人の部下を連れ、闇夜にまぎれてダビデの元へと急いだ。今を逃したら、彼に会う時がもうないような気がしたし、どうしても、もう一度会って、彼を励まさなければと胸が騒いだのだ。ヨナタンは翼の生えた雌鹿のように、ダビデの元にたどり着いた。
二人は駆け寄って肩を叩きあい、見詰め合っては、また手を握り合った。
「君は、私の父を恐れる必要はありません。 父にはあなたを捕まえられません。あなたは、次期、イスラエルの王となるからです。父も、このことを知っています。だから、どんなことがあっても、希望を失わず、落胆せずに、時を待つのです。」
ヨナタンはダビデと主の前で契約を結ぶと、
月の動きを気にしながら帰っていった。
ときに、ジフ人はサウル王にダビデの居場所を密告していた。サウル王は彼らに言った。
「あなた方は私に同情してくれたのだ。神様の祝福がありますように。人の告げるところによれば、ダビデは悪賢いから、十分に居場所を突き止めてから、教えてください。そうしたら、私は出て行って、彼を捕まえよう」
確かな居場所はすぐ確認されて、サウルは兵士たちを引き連れて、ジフの荒野に向かった。ダビデはサウルが探し回っていると知ると直ちに、マオンの荒野の、大きな岩の下に降りていった。
サウルは追い迫り、
ダビデは逃げる。
サウルは山のこちら側に向かって出て来たので、ダビデは急いで谷を下り、向こう側の山へ移った。
彼らの動きは、王のところから、手にとるように見えたので、王は激しく兵士たちに激を飛ばし、挟み撃ちにしようと手配を怠らなかった。
後は、時間の問題だ。サウル王の胸の鼓動が高まった。
・・・・・・・・・・・
ああ、ダビデの命やいかに
・・・・・・・・・・・
はははぁ・*1
ここは黄門様と同じで、結末はわかってますでしょうお。。。
ヨナタンも言ってましたね。
ダビデは決して捕まりません、死にません、って。だって、次期イスラエルの王様ですものね。分かっていても、今、目の前のダビデのあわてようを見れば、そうも言ってられませ〜ん。
ダビデ〜!!サウル王様になんか、負けちゃダメ!!
と言ってますが、ひよこはサウル王様が哀れでなりません。(前にも言ったけど・・)まるで、ひよこの姿を見ているような気がするのです。いつも自分に都合のいいように、神様のこと解釈しちゃってるし〜〜
謝っちゃえばいいのに、謝っちゃえばぁ〜〜〜
でも、神様はもう彼を見限っちゃったからね・・
だから、かわいそうで・・・
だれかぁ〜〜
神様のご機嫌をなだめてくれる人はいないものでしょうか・・
・・・・
謝るって・・難しいなぁ・・
謝るためには、自分の間違いに気づかなければならないし、気づいたら、改めなければならないし・・
自分の物差しでなくって、神様の物差しで計らないといけないしぃ・・・
謝るって・・難しいなぁ・・🤔
*1:´∀`