ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

「神の箱」をエルサレムに!

ダビデたちの作戦は当たった。
まさか水をくみ上げる細い縦穴を登ってこようなどとは
誰も思わなかったからだ。
もちろん一番乗りはヨアブだ。
後にこの功績が認められ、ダビデ軍の総司令官に任じられました。

こうしてヨシュアの時代以来、イスラエルの激しい攻撃に屈せずに反抗し続けていた、無敵の要害都市エルサレムは陥落したのでした。*1

ダビデは標高800メートルにあるこの要害に、さらに堅固な城壁を積み上げ、そこを「ダビデの町」と命名しました。広さは東西120メートル、南北約375メートル
こじんまりとした町だ。

ダビデの快進撃を眺めていたツロの王様が*2遷都を祝福して王宮をプレゼントしたいと名乗りを上げました。太っ腹ですね。
ダビデは喜び、イスラエルの民はビックリ。

大きな石が割られ、綺麗に磨かれ、組み立てられてゆく。
室内には杉を使って内装が施され、木材の香りも芳しい。
当時イスラエルには石工も、大工もいなかった。彼らは家畜を飼い、大地を耕すことしか知らなかった。ダビデもまた、驚きと感動のこもった目で出来上がってゆく王宮を眺めた。
自分が王とされたことも、この素晴らしい王宮の主になれるのも、すべて神様の祝福があったればこそだ。
ゆめゆめ忘れることなく、これからも神様を第一として生きて行こう。新しい決意に彼は武者震いした。

建物が完成すると、ダビデは家族を引き連れて王宮に移り住んだ。すでに7人の妻がいたが、王宮に移り住んでからも沢山のそばめと、妻たちを迎え入れたので彼の家族は膨れ上がった。

ダビデイスラエルの王になっったぞ!
ダビデって?!
あの、アキシ王に可愛がられていた逃れ者のダビデか?
そうよ。チクラグにいたときからどうも様子がおかしいと思っていたが、やはり、イスラエルと縁を切っていなかったようだ。王様の目が届かない僻地をいい事に、好き勝手なことをしていたようだ。
わしらは騙されていたってわけだな。
それにしても、あの戦で彼をしんがりになんぞしなくて良かったよ。
やっぱり胡散臭いやつだったんだ。
王様の恩も忘れて・・

ペリシテ人は怒っていた。
彼らはダビデを討ち取ろうとレパイムの谷に陣をしいた。
それを知ったダビデは神様にお伺いを立てた。
すると、 
「彼らをあなたの手に渡す」とのお声。
それでダビデは戦いに応じた。

ダビデの手際の良い戦略に相手はビックリ仰天。
彼らの守護神を運び去ることもままならず、戦場に打ち捨てて逃げてしまいました。二度目の時は、神様のお指図で、敵の後ろに回って攻め、勝ち戦の勢いで彼らの土地をも奪いとりました。

今だ!!この勝ち戦の高揚感を次のステップへつなげるぞ。ダビデは尽かさず国家的事業に着手しました。

スローガンは「神の箱をエルサレムに!」

「神の箱」は祭司エリの時、シロから戦場に担ぎ出されて来たのですが、この神様の威力は敵国ペリシテ人にも知れわたっていました。
彼らの心は萎えました。が、窮鼠猫を噛むの心境でイスラエルに立ち向かったので、勝ってしまいました。
ところが、その箱のおかげで不吉なことが次々と起こって、始末に困って、「神の箱」を牝牛に牽かせて返しに来るのでしたね。
それからも色々あって、落ち着いた先がキリアテヤリムの丘の上のアビナダブの家。
あれからすでに7、80年もの歳月が流れ去っていたのです。
ですから民は狂喜して喜びました。全国から選び抜かれた優秀な軍人を3万人も集め真新しい牛車も用意しました。
その両脇に祭司アビナダブの子孫のウザとアヒオをつけました。
この事業は、神様に相談しなかったみたい。
きっと、神様を驚かせたかったのかも。
でも、それが・・・ああ、(涙)
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いえ、神の箱はしずしずと運び出されたのです。
この日を祝するかのように天候にも恵まれ、ひと目、この豪華な行列を見て、子孫への語り草にしようと、遠路人々が集まり、見守っていました。

ねえ、ちょっと、なにか?
何か、おかしくないですか?
何がです?
なんでしょう?
ちゃんと言えませんが、なにか・・

あ、わかりましたか?
凄いですね、記憶力がいいですね。

ひよこは・・ちょっとぉ・・
なんだろ?何が変なのか分かりません?

次回、解決できるかな?

*1:エルサレムの昔の名は「エブス」。そこに住んだエブス人は土着のカナン人の一種族だったとか・・。

*2:現在のレバノン