ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

悪いのは私です!

おおお!!

ダビデは一人になった部屋で叫んだ。
人口調査などしなくてもよかったのだ。他民族から威嚇行動とみられて、反感をかうかもしれない。

わしも年をとったものだ、忍耐力も失せ、判断力や気力も衰えてきた。あの時、神様にお伺いをたてるべきだった。

湧き上がる苦々しい思いに駆られて、その日、誰とも会わず、ひたすら祈り続けた。眠られぬ夜が明けると、預言者ガデが来ていた。ダビデは瞬時に、神様のお言葉のいかなるかを思って、心が重くなった。
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「『七年の飢きんを起こそうか。三ヶ月、追っ手を逃れて荒野をさ迷うか。三日の疫病を送ろうか』

私を使わされた方のお言葉です。あなたはどれか一つを選びなさい」
ダビデ預言者ガデの言葉に息が詰まった。
そのまま肘掛け椅子に倒れこむようにして腰を下ろすと、頭を抱えて唸った。三年の飢きんなぞとんでもないことだ。わしが人の手に陥る、この体で荒野を三ヶ月もさ迷うなぞもうだめだ。人の手に陥るより神様の手に陥るほうがましだ。

「三日の疫病を・・・」

たちまちダンからベエルシバまで疫病が蔓延し、あっとゆうまに7万人が倒れた。主の使いはエルサレムにもその腕を伸ばして、災いの雲を走らせようとしたとき、主は心を痛めてその手をとどめた。

ダビデはエブス人アラウナの打ち場で、民が倒れてゆくのを幻で見たとき、体に稲妻が走るような衝撃を受けて、その場に倒れ付した。

「神様!
止めてください! 止めてください!!彼らには何の罪もありません。悪いのは私です。私が罪を犯したのです。私を、私を罰してください!!」
(これぞ王様!よく言ってくださいました(涙))

ダビデは声をあげて泣き叫んだ。
神様は彼の声を聞き、預言者ガデに言わせた。

「エブス人アラウナの打ち場で主に祭壇を築きなさい」

ダビデはすぐ出かけて行った。
アラウナは人々の騒がしい声に家を出て、丘の上から何事かと見下ろすと、ダビデ王がやってくるのがわかったので、急いで駆け寄ってひれ伏して言った。
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「どうしてなのでしょうか?あなた様がこのような所にこられるとは、恐れ多いいことです」

「この場所を買い取らせてくれ。 祭壇を築き、神様に捧げものをして、この災いを止めてもらうためだ」

「そのようなことでしたら、ここには捧げる牛も、薪もあります。これらはすべて、あなた様にお捧げいたします。どうぞ、ご自由にお使いください。」

「いや、わしは、代価を払って買い取りたいのだ。神様に捧げる供え物なのだから当然なのだ」

こうしてダビデは銀7キログラムで、打ち場と牛とを買いとり、完全に焼き尽くすいけにえと、和解のいけにえとを捧げました。もちろん疫病は通り雨のようにぴたりと止んでしまいました。
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よかったぁ〜・・
それにしても、アラウナの打ち場の様子を知ったダビデ王様が、己の罪をグサリと示されて、悔い改める場面は凄かったですね。

人は罪を犯しやすい者ですが、自分の罪に気付いたときには、ああだ、こうだと弁解せず、地位や名誉をかなぐり捨て、人目をも気にせずに神様に謝る。
これが一番のようです。分かっていてもね・・・なかなかね。
 
さて、サムエル記も今日でおしまい。

創世記
 天地創造 へブル民族の起源 大洪水、
 アブラハム イサク ヤコブ ヨセフ
出エジプト記
 エジプトでの400年間
 出エジプトを前にしての災い
 十戒 幕屋
レビ記
 ささげ物 祭司 祭り 色々な律法
民数記
 荒野の40年間 約束の地へ
申命記
 モーセの別れの言葉
 大切な律法の確認 警告
ヨシュア
 カナン征服 ヨルダン川を渡る
 エリコの勝利 カナン人に勝利
 太陽が止まる 各部族の定住
士師記
 約束の地での300年間
 定住民族との戦いの繰り返し
ルツ記
 ダビデの曾祖母
 イエスキリスト(メシヤ)の家系のはじまり
サムエル記
 預言者サムエル
 王国の組織
 サウル ダビデ
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そして次は列王記で〜す。
この箇所は、サムエル記と重なる部分もたくさんありります。あれ?これはどこかで聞いた話では?と思われるかもしれませんね。今まで書き落としたことの補充です。そして、ダビデ王の後を継ぐ者はだれか?
気になるところですね。