自分の親の大ファンだからって
自分の親が身まかった後も
その人が生前望んでいたことを
その息子が引き継いで
おじ様、親父の後を継ぎました。
親父亡き後も、
ごひいきのほどよろしくお願いいたしますって
言ったからって、
ああまで親身になってくれるものなのでしょうか?
よっぽどダビデ王様にのめり込んでいたんですね。
一体どんな出会いが二人の間にあったのだろう?
この20年間に彼がソロモンに融通した金は
10億円相当にもなりました。
ツロから呼び寄せた青銅細工の熟練工の名は「ヒラム」
・・ツロの王様も「ヒラム」
紛らわしいね。
熟練工のヒラムは神殿のさまざまなものを造りました。
その総重量はあまりにも重いので
ついに量らずじまいだったとか・・
造船所を造ると言えば、
腕のいい水夫を差し向けました。
その船団のおかげで
時価36億円相当の金をソロモンは得たのです。
何とかその恩に報いたいと思うのは
人として当然のこと。
ソロモンは知恵を絞った。
そうだ、20年もの長い間、
心、技、財、人材、共に支えてもらったんだから
20に引っ掛けて、
ガリラヤにある20の町をプレゼントしよう!
自分のアイデアに酔いしれたソロモンは
いたずらっ子のような目をしてヒラムに告げました。
それではちょっと町を見てこようかと
ヒイラムはそれらの町々を見てまわってビックリ。
「おいおい、これはまるっきり荒地ではないか!!」
ソロモンの思惑が外れました。
あまりにもヒラムに頼りすぎ、
甘えすぎたのでしょうか?
彼なれば手付かずの地を、
理想的な町々にすることなどお手のものと、
軽い乗りで、あまり深く考えることもなく
それらの町々をヒラムに贈ったのでした。
でした、なんて言ってしまって・・
ソロモン様はどう考えていたのかしら?
それらの町は結局受け取らなかったみたい。
考えてみたら、拒否されてよかったかも。
イスラエルの地は神様から与えられた地で、
それを、いくら友好的な人だからといって
神様を信じていないらしい人に
勝手に与えたりしては良くなかったかも。
そうだわぁ、
このことについて、
ソロモン様は神様に相談してないみたいだったし・・
ヒラム王様、お気を悪くなされましたか?
そんなわけですので、
もしかしたら、
神様のお力が働かれてこうなったのかもしれません。
その後、あなた様とソロモン様の関係はどうなりましたでしょうか?
気になるところです・・
ひよことしては・・・