ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

主に信頼するなら

アサ王の治世36年に、イスラエルの王バアシャがユダに攻め上ってきた。
彼はヤラベアム王朝二代目のナダブ王在位2年目に
ギベトンで謀反を起こし、
ナダブ王以下、ヤラベアムに属する者をせん滅しました。

これはべテルでヤラベアム王が香をささげようと祭壇の前に立ったとき、
駆けつけた預言者アヒヤの言葉が成就したってことなのね。
あの時、祭壇の灰はこぼれ、王様の手は一時、硬直してしまいましたっけ。
     

ヤラベアム王はユダに奪われた南部イスラエル地方の町々を
取り戻したいと願いながらも力およばず、無念のうちに世を去りました。
彼は息子ナダブに未完の計画を託したが、ナダブには力が無かった。。
そんなナダブに業を煮やしたのがバアシャだ。

彼は綿密に準備を進め、ユダに通じる道を押さえようと、
ラマに大きな要塞の町を築き始め、資材を運び込んでいました。
そこは大切な交易ルートでしたから、アサ王は頭を抱えました。

 「そうだ!」 

彼は膝をひとつ叩くと部下に言った。

「神殿と宮殿にある金銀財宝を掻き集めよ。
それを持って、
ダマスコにいるシリヤの王ベン・ハダデの元へと急げ!」

シリヤとは父の代には友好関係を持っていたが今は途絶えていて、
彼らはイスラエルのバアシャと同盟を結んでいた。

「よいか、バアシャに気取られるな。
うまくやるのだ。
あやつの度肝を抜いてやるのだ」

部下は危険を冒してシリヤへと行くと、
携えてきた宝物を差し出した。

「ほほお・・珍しいことがあるものだ。
ユダのアサ王の使者だと。
用件を言え! 
これは何の真似だ?」

使者は身をかがめたまま、アサ王の伝言を伝えました。
 
「なんと、 イスラエルを裏切れとな。
バアシャとの同盟関係を破棄して攻めろとゆうのか・・・・」

ベン・ハダデは気難しそうに返事を渋りながらも、
心の中ではニヤリとほくそ笑んだ。

気持ちよく晴れ渡った空の下で、
バアシャは次々と運び込まれる資材と、
それを加工して組み立ててゆく様子を
満足そうに眺めていた。
アサ王め、こんどこそ息の根を止めてやる。
彼は機嫌がよかった。

「王様、危急の使者がまいりました」

バアシャは柔らかな眼差しのまま振り向いた。
そこには埃まみれの使者が仲間の者に介抱されながら
よたよたとやってきて、王の前でくず折れるように膝をかがめた。

「裏切りです!!
ベン・ハダデが同盟関係を破棄しました。
彼は手薄になっている我が国の北部を、
て、手当たりしだい奪い取っています」

使者が荒い息を吐きながら一気に吐き出した言葉に
バアシャの顔が瞬く間に引き締まった。

「おのれぇ、よくも、裏切ったものだ。
アサ王の使者が彼のところに走ったと・・。
うう〜む、
撤退だ! ぐずぐずするな! 

背後は同盟国で固めてあるので何の憂いも無かったのだ。
それが、見事ひっくり返った。
ベンハダデはイヨンとダン、アベル・べテ・マアカ、
それにキンネレテの全部とナフタリの全地を襲った。
バアシャのはらわたは煮えくり返り、怒り天を突いていた。
彼は怒りに身をぶるぶると震わせ、突然引きちぎられた我が国土に戸惑った。

「とりあえず、テルザだ! 
テルザに引き帰そう」

アサ王は逐一入るバアシャの行動に、
小気味よい笑みがこぼれるのを抑えられなかった。

「よし、ラマに行くぞ!」 

彼は、敵が手放した工事現場を見て回った。
何もかもに、たった今まで立ち働いていた様子が見て取れた。
いかにバアシャが慌てふためいたか。
アサ王はしてやったりと、気持ちよく声を出して笑った。
その笑いの端から閃いたのがこれだ!

「残していった材料を使って新しい要害の町を造ろう」

こうして瞬く間に、ゲバとミツバが出来上がったのでした。
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よかったですね、王様。
ほっとしたのもつかの間、????、何か変です。
あ!預言者がやって来ます。

「あなたは神様に頼らず、人に頼りましたね。
かってエチオピヤ人と戦った時、
大軍を前にして大勝利をしたのは、
あなたが神様により頼んだからです。
なのになぜあなたは
自分の考えで愚かなことをしたのですか。

あなたはこれから戦いの渦に巻き込まれる。
神様に頼らなかったからだ」
預言者ハナニの大声が耳にガンガンと鳴り響き、王は耳をふさぎ、真っ赤になって怒鳴った。

「王であるわしに説教か!!
あの時は、力が違いすぎたが、今回は見てのとおりだ。わしの決断が早かったので、ユダの町々は守られた。

今頃バアシャは地団太踏んで悔しがっているぞ。
わしのやり方が気にくわんとな?
王を侮辱したこの者を牢にぶち込んでおけ!!」


アサ王はハナニを睨みつけながら叫んだ。
その時すでに、
あの謙遜な王の姿は霞の彼方に遠のいていたのでした。
その風圧は国の下々にまでも及び、民の顔から笑みが消えた。
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どうしたことでしょう。
王様の両足は不自由になり、歩行が困難になりました。
それは即位後39年目のことでした。

神様は彼に、昔の信仰に立ち返り、

私に頼れ!

とメッセージをこめて彼に病を送ったのかもしれませんが、
もうそのころには、
すっかり神様に頼ることを忘れてしまったアサ王でした。

そのかわり、
名医と呼ばれる人たちを国中から駆り集めて診断させましたが
原因もその治療法も見つからず・・・
即位41年目、
王様は初めの信仰に戻ることなく、身罷られました。

その遺体は高価な香油や香料の浸み込ませた寝床に横たえられ
エルサレムの王の墓に葬られました。

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その後を継いだのはアサ王の子のヨシャパテでした。
彼は軍備を増強し、ユダの要害化されたすべての町々と
父が占領したエフライムの町々に守備隊を配置しました。

彼は父のよい所を見習って、国を治めましたから、国は祝福され、富国強兵、民も喜んで税金を納めました。

即位3年目には、宗教教育に乗り出したヨシャパテは、国の隅々まで宗教のスペシャリストを派遣しました。
そのとき彼らの手元には「神様との約束の書」の写しが携えられていました。
その結果は目を見張るものがありました。

神様のご加護に覆われた国に、戦いを仕掛けてくる国なんてありゃぁしません。
あのペリシテ人や、アラビヤ人も恐れをなして、貢物を納めに来ました。

エルサレムにはアデナ軍長に率いられた30万の勇士のほかに、86万人もの「大勇士」と呼ばれる兵士が控え、
ユダ全国の堅固な町々にも、それぞれ兵士が駐屯していました。

エルサレムは無敵です。
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ユダの人たちは口々に言いました。
王様もそんな民の言葉を心地よげに聞いていました。
そうです、神様に信頼し、その掟を守ってその道から離れなければ
神様の力がその背を押し、祝福が待ち構えているのです。
.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。 (*´∀`) (* ^ー゚)ノ (≧▼≦).+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。 (*´∀`) (* ^ー゚)ノ (≧▼≦)

主はわたしの光、わたしの救いだ。
わたしはだれを恐れよう。
主はわたしの命のとりでだ。
わたしはだれをおじおそれよう。
 ・・・・
わたしは生きるかぎり、主の家に住んで、
主のうるわしきを見、
その宮で尋ねきわめることを。
詩篇27篇より