ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

成功の陰で

夕の供え物の時間は?
何時ごろ?

それによって随分と、
この場面の雰囲気が変わってくるのだが・・

夜でなく、夕方。
夕方であって、夜ではないのですね。「夜」と訳してあるのもあるけど・・時間なんてこの場合関係ないね。

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でも、大いに関係があるのだ。
ひよこがまだ子供だったころ、近所で出火。走って見に行きました。昼間の火事で、煙は上がれど、炎が見えない。
これが夜だったらどんなに怖かったかしらって、見知らぬ野次馬同士が話していたのを覚えています。

「夕方は雨になります」って、天気予報士が言った場合、
15時から18時くらいだそうで、18時から21時は夜のはじめだとか。

山頂と麓では暗さがちがう。

彼らはその日のうちに下山しなければならないのですから
足元が暗くなって、危ないのでは???

てなことを思ってしまうと、ちょっとか書きづらくなってしまうのですが・・

そこはこちらの都合のよいように想像してしまおうっと。
聖書を都合のよいように解釈してはいけませんって、そんな声聞こえそうだけど、ここはそんな大切な場面でもないし、神様、許してくださいね。

太陽が一日の務めを終え、満足そうに西の空に沈み始めた頃、突然それはやって来た。

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鼓膜を引き裂くような大音響がして、真っ赤な火の玉が目の前に落ちてきた。彼らは体が飛び上がるほどに驚いた。
エリヤの祈りが始まったばかりの時でした。

あら〜ぁぁぁ!!
エリヤさんが築いた祭壇の上に落ちちゃいましたぁ。

突然の出来事で、祭壇を取り囲む彼らはただ、ほうけた顔で突っ立っていることしか出来ません。火は、積み上げた石をも溶かす勢いで燃え上がっています。そうして、炎はハラハラと火の粉を巻き上げ、積み上げた薪が燃え尽きて崩れるたびに、さらに火の粉を撒き散らし、人々の上に花びらのように降り注ぎます。

イスラエルの民はぜんまい仕掛けの人形のように、バタリと膝をかがめ、降り注ぐ火の粉の中に身を沈めました。
鮮やかな炎の熱と、火の粉と、香ばしい香りとを、彼らは体全体で感じていました。
そして、
真の神様の威力に、完全に参っていました。人々は涙を流し、今までの愚行を言い表し、神様に許しを願ったのでした。

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気づけば祭壇のまわりにたっぷりとあった水も、すっかり蒸発し、元の渇いた土に戻っていました。

「さあ、バアルの預言者をつかまえろ!一人も逃がすな。」

エリヤの声が唐突に響きました。
バアルの預言者は目の前の出来事に圧倒され、体が固まって動けず、あっさりと捕まってしまいました。

彼らはそのままキション川の川原に引きずり出され、彼らの血で赤く染まった川は、音もなく静かに流れてゆきました。

アハブ王もその一部始終を見ていましたが、一言も発しませんでした。

「雨の音がする。王様、テントに戻って感謝の祝杯をあげて下さい。」

エリヤはきっぱりと言い切った。
すでに太陽は沈み、うつろに明るい空には、月や星がキラキラと輝きだしていたのに。

エリヤは従者ひとりを連れ、静かな場所で地に伏し、顔を膝の間に入れて祈った。

エリヤはヨガをやっていたのか?
顔をひざの間に入れるなんて、至難の業だ。ひよこも若いときは、両足を首に引っ掛けられたけど、今はそんなハードな形はむり。せめて股割り。
これって、股関節の動きをスムーズにしてくれて、健康にいいし、エレベーターからおさらばできます。高層階は非効率ですが。じゃあなくって、無理ですが。(笑)

そんなことよりも、必死で祈っていたってことで・・
彼は顔を上げた。

「見晴らしの良い所から、水平線の彼方の空を見なさい。何か変化はないか?」

若い従者は、駆け上って行った。眼下はすでに薄墨にとけて、定かではなかった。若い従者は目を上げた。
しかし、空に雨の兆候は見当たらない。

この若者はその後も、山を上り下りする羽目に。なんと、七度もそれをさせられたのだ。

ひよこだったら、
三回目くらいで、心に黒雲が沸き起こって、どうしたのかしら? どうしたの?? どったの???
疑惑の叫びが交錯してると思うのだけど・・

この若者はまっつぐな心でエリヤに仕えていたんだわね。だから、そんな迷いはなかったっと思う。若いって素晴らしいなぁ〜。

そうして七度目に空を見上げると、

「あっ!!」

若者の顔が歓喜に染まり、滑り降りるように道を駆け下ると、言った。

「海から小さな雲が起こっています」

「よし!
 王様に伝えるのだ。
 大雨になる。
 足止めされないように
 急いで下山するように」

若者はエリヤの声に押されるようにして、湿った風に向かって駆け下った。雲は音もなく輝く星を飲み込んで膨れ上がり、闇がさらにあたりを包んだ。

 「うっ!」

空を見上げて立つエリヤの頬に、大粒の雨が落ちた。
それが合図でもあるかのように、一陣の風が土ぼこりを舞い上げると、ざぁぁぁあと、雨音が続いて、むわぁ~と土埃のニオイが鼻腔に届いた。打ち付ける雨はあたりを白く霞ませた。

アハブ王の乗った車は、すでに山を下りだしていた。エリヤは衣の裾をたくし上げると、韋駄天走りでその後を追った。その早いこと早いこと。当時の世界記録保持者になれたとおもうわ。。

気づけば王様の車に追いつき、追い越して、その前を走り続け、なんとまあ、エズレルの町の門までひた走り。

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『主の手がエリヤに臨んだ』からだそうです。なるほどね。
それで日の落ちた山道を、灯りも無しに駆け下りて、暗闇の中、エズレルの町まで転びもせずに行けたわけだ。

 「エリヤは凄かったぞ!」

アハブ王様に同行した従者は、興奮気味に仲間に喋り捲りました。

妻イゼベルは、戻ってこないバアルの預言者たちの結末を
夫アハブから聞き出して、エリヤ憎しの思いが頂点に達した。
「よくも私の大切な預言者たちを亡き者にしてくれたわね。
お前も明日の今頃までには、彼らと同じようにしてやるから。覚悟しておくがよい。」

彼女は直ちに使者を立ててエリヤに言った。

エリヤはイゼベルの気性を知っていたので、非常に恐れ、僕一人をつれて、大急ぎでユダのベエルシバへ逃げた。
そこから、さらに一人で道なき荒野の深くに逃れた。喉が乾き、疲れ果てた彼はやっとのことで、大きなえにしだの木の根元に転がり込んだ。

「もう沢山です。どうか神様、わたしのこの命をとって下さい」

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どうしたものでしょうか?
すっかり弱気のエリヤの図。
彼はあのカルメル山で、すべての精力を使い果たしてしまったのでしょうか。あの時は、神様が共にいて彼を助け、
彼を通してその力を発揮されたわけで、彼の力を使ったわけでは・・・・・

そうなのですか、なるほどね。
だからこそ、そのことを知っていたからこそ、エリヤは恐ろしかったのかもね。自分は小さな人間だ、なのに、あんな大それたことしてのけるなんて・・。

信じられなかったんだ。
神様にもちいられる事の恐ろしさ、その重圧に、すっかりビビッてしまったんだね。

エリヤさんていい人だなぁ。
偉業を成し遂げても天狗にならず、むしろ己の器の小ささに恐れおののくなんて。

そんな気のちっさい、いえ、謙虚な彼だからこそ、悪行高いイゼベルから命を狙われていると知って、震え上がったんですね。

やっぱりエリヤは精神的にも疲労困憊、休養が必要だった。

あら、エリヤさんの寝息が・・・
シッ、静かに。
聞こえませんか? 聞こえました?よっぽど疲れていたんですね。何しろ丸一日、荒野をさ迷っていたのですから。

眠りなさい、エリヤさん。何もかも忘れて。ひよこの子守唄で、オォ〜 眠りィィなぁさぁ〜〜アアアアィィィィ〜〜。