また書いてしまったけど、ああなんて不思議なんでしょう!!
約50年間のバビロン捕囚後には必ず故国に連れ戻すと預言者の口を通して明らかにしていたとはね。
バビロンを倒したペルシャのクロス王のおかげ。クロス王を用いた神様のおかげ。民の悔い改めの祈りが満ちたとき、それは起こったのでした。
そしてそこにはクリスマスの主役、救い主(イエス・キリスト)を待ち望むための、
心備えのあり方が示されているのでした。
12月にはいると、クリスマスにかこつけて、飲み食いパーティーが幅を利かしています。そしてひよこも、掛け持ちパーティーぶとり。
御ご馳走だ~いすき!ぴよ!
ぴよ、びょ~~ウプス!!あら、失礼!
頭の中は、お食事準備のことで一杯!
スケジュールで一杯!
イエス様?どなたでしたっけ?ってなってしまって、クリスマス週間開けには、
ぐったりして寝込んじゃったりなんかして。
そうじゃない!そうじゃない!ってわかっていても、なかなか静かに心の奥深くを見つめる時間がない有様・・たらたら出てきちゃうけど、進まなければ・・
さて、ネブカデネザルによって連れてこられた捕囚の人の中に優秀な人材がいました。
ダニエルです。*1王家に連なる人です。
彼はバビロンの宮殿で、信頼を得、高い地位についていました。年老いた彼は、第一次の帰還に向けて大いに働いたことでしょう。
クロス王の呼びかけで始まった何万人ものユダヤ人がゼルバベルの指揮の下、
喜びで、はちきれそうな胸を押さえ、困難な旅をものともせずにエルサレムの地を踏みました。
彼らは感動で打ち震えてぬかずきました。。
捕囚後50年。
その時、感涙にむせんだ人の多くは、捕囚の地バビロン生れの若者たちでした。
故国を知らない彼らが、そんなにも感動にうち震えたのは、連綿と伝えられてきた民族の渇望、親たちの期待。神様の約束の言葉のゆえでした。
第一期の帰還後、およそ80年たったある日、アルタシャスタ王の強力な援助を受けて、エルサレムへと向かった人々の中に、律法にくわしい祭司エズラがいました。
エズラの祈りは前回書きましたので、今回はネヘミヤの祈りを乗せようと思います。
捕囚の地で、ネヘミヤはアルタシャスタ王の献酌官になっていました。
彼はいつも、帰還した民のことを心にかけていました。その心は、つい先日彼を訪ねてきた兄弟の言葉で、あふれ出てしまいました。それで、この三ヶ月の間、集中して祈っていました。献酌官のお勤めは交代勤務だったので、それが出来たのです。
さて、彼の勤務の時がやってきました。それはいつも緊張するお勤めです。王の前で私情を表すわけには行きません。彼は身だしなみを整え、表情筋を動かして笑顔を作ってみました。それから王のところへと向かったのでしたが、王は彼のさりげないしぐさや顔色や言葉の抑揚に、常でないものを感じ取って言いました。
どうした、何があったのだ?
ああ王様、
あなた様がいつも祝福されますように。
私どもの同胞が歴代の王様のおかげで故国に帰還出来たのは、今から100年近く前のことでございます。
その時の王様のご命令で、神殿を建て直したのでございますが、城壁や町は荒れ果てたままだと知らせる者がありました。それを聞いていた溜まれず、断食をして祈っていたのでございます。
なに、エルサレムの城壁は未だ壊れたままなのか?それでお前は何を思っているのだ?
ネヘミヤは一瞬、心の中で神様に祈りました。それから言いました。
もしあなた様の憐みをいただけますならば、城壁再建の任を私にお与えください。
このとき神様が働かれたのですね。
王様は二つ返事で彼をエルサレムの総督として派遣することにしました。
それから、ユーフラテス川以西の知事宛の手紙と、再建に必要な木材を調達するために、王室の森林管理人宛ての手紙も準備してくれました。
それらのおかげでスムーズにことが運び、ネヘミヤは今エルサレムにいます。
祭司エズラは13年間もエルサレムにいて、神殿建築が滞っていることに心を痛めていましたから、ネヘミヤを大歓迎しました。
険しい旅路と緊張感から開放されて、一気に疲れがネヘミヤを襲いました。
体力と気力を回復させ、精神をとぎすまし、次なる自分のなすべきことを考え、祈り求めることに三日をかけました。
三日目の夜、慎重に事を運びました。
なぜなら、
すでに反対する者たちが現れたからでした。彼は、群れの中から特別におとなしく辛抱強いロバを選び、それにのって、信頼の置ける二、三の人と共に、城壁の現場検証に行きました。
それは、彼が思った以上に荒れ果ていて、途中、ロバも通ることが出来ないほどで、
引き換えしてこなければなりませんでした。
また部屋に戻って瞑目し、短時間で且つ、堅固な城壁を築く方法はないものかと思案しました。ありました。見つかりました。計画を練り上げると、彼は会衆の前に立ちました。
みなさん、この町は今や世間の笑いものだ。
イスラエルの神が侮られている。
我らの手で、城壁を立て直すのだ。
ペルシャの王様からの許可は出ている。惜しみない援助も約束してくださった。
この好意を無駄にするな!
さあ、城壁を築き、門をつけよう!
ネヘミヤの言葉は力強く熱を帯びていた。
おおー!
人々の声が往古して辺りにこだましました。
ひよこも思わずピョーっと叫んでしまったほどです。
すぐさま彼らは働き始めました。しかしその足を引っ張る者が言いました。
なんてことだ!
王様に反逆するつもりか?
そんなことはさせるものか!
崩れた石垣の石も使いましたから、壁には焼け焦げの残る石も混じっています。
おい、奴らは壊れた石垣の石を積んでいるぞ!そんな組み方では狐が一匹走り回っただけで崩れてしまうぞ!
反対が起これば起こるほど、人々は団結し結束を強くしました。
城壁はそれぞれの技量に合わせて分担し、競わせたので、どんどん進んでゆきました。
谷の門、糞の門、泉の門、水の門、馬の門、羊の門、魚の門、古い門、色々ありますね。
あまりにも早く立派な城壁が出来上がって行くのを見て、反対者は武力に訴えかけようとしました。
それでネヘミヤは人々を二つのグループに分けました。一方が作業をしている間は、もう一方が武器を持って、あたりに気を配るようにしたのです。
作業は朝早くから夜遅くまで続き、夜は夜で見張りが立てられました。
こんな過酷な状況下で、貧しい者から苦情がもちあがりました。
聞けば、極貧の家では、同じイスラエル人に子供を売ったり、土地や家を抵当に入れて、生活費に当てたりしていたのです。
わたしたちは皆兄弟ではなかったのか?
なのにわたしの子供は奴隷として金持ちに買い取られ、畑も家もとられてしまう。
生活費を得るために、高利の金に手を出してしまった者もいる。
子供たちを買い戻す金もない。
これ以上城壁の工事には参加できない。
ああいったいどうしたらいいのでしょうか。
ネヘミヤは神様の前にひざをかがめて祈るほかありませんでした。
背をこごめ打ち震えているネヘミヤの後ろ姿は、力なく沈んで行くばかりでした。
はたして打開策を見つけることができるのか?!
ネヘミヤの震える肩に思わず手を差し伸べたくなってしまったひよこ。
は!ひよこに手はありません!!
でもすでに彼の肩には・・・・
*1:ダニエルについてはダニエル書で書きますね。