ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

試みの時、耐える力と知恵とを、・・・   真打登場!!

エリフは倒れながら自分の語った言葉に酔っていた。

確かにね、ぴょ!

彼の語った言葉はとっても素敵!

若さの放つ感受性は、

微かな空気の揺らぎにも、心底、心震わせる。

透き通った暁のきらめきは、ためらいがない。

闇の中を突き進んで、

溶け込んでいた浮遊物を明らかにする。

 

そして驚くのだ。

こんなにも汚れた空気の中で生きていたのかと。

耐えられない!!

病気になってしまうよ!

何とかしてくれよ!ってね。

だけど年寄りは見えないんだ。

いや、彼らは低くかすれた声で言うんだ。

この年までその中にとっぷり浸かって生きてきた。だから、

なんのことはないさ、目をつぶれ、慣れてしまえ!

濁った老いた目は、そう言って笑う。

 

はて?

僕は何を言っているんだ。

 

神様の代弁者になりたいと、

なってやろうと力んだけど、

結局、無謀だった。

神様の事なんて、所詮言葉では言い表せない。

 

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うっ! 何だこれは?!

 

ずしん、ずしんと、地が揺れる。

渦巻く土ぼこり、目が!

でも、見える!!

真っ赤な瞼の向こう!

砂塵の中に!

聞こえる!

 

見えなくとも、

それが何なのか、

誰の声なのか!

倒れ伏しているエリフの鼓膜をピリピリつんざく。

ヨブを呼んでいるんだ。

遠のく意識の中で、エリフはつぶやいた。

 

   無智の言詔(ことば)をもて道を暗からしむる此者は誰ぞや

   汝腰ひきからげて丈夫(をとこ)のごとくせよ

   我汝に問はん

 

轟く大風の中から聞こえてくるそれは、恐ろしくもあるが、

ヨブには、何か、懐かしさを感じさせた。

 

えっ!

私が天地創造のわざをしたとき、お前はどこにいたのかですって?!

そんな神様! 

ヨブさんはまだ土のチリ、ぴよこなんぞは。。。

深海を歩いたことがあるか?!

死の門のありかを知っているのか

雪の倉、ひょうの倉を見たことがあるか、ですって?

   ・・・あるか?

   ・・・あるのか?

   知っているのか?

あれもこれもと、

矢継ぎ早に発せられる問いかけに、

ヨブの頭の中は真っ白。 

ぴよこは耳をふさぎたくなって、ぴょ!

なんか神様、大人げない・・

 ヨブさんの「私は潔白だ!」が、頭に来ていたのか?

 

とにかくヨブは、一言の返答もできず、

ただ、塵灰の中に埋もれていた。

 そんなヨブに、どうだ!どうだ!と、さらに迫る神様。

胸苦しくなったヨブは、上ずった声で言った。

 

   私は卑しき者。

   どうして、口答えなぞ出来ましょう。

   ただ手を口に当てるのみです。

 

悲鳴のようにも聞こえるヨブに対し、

「質問攻めの刑」をさらに強いる神様。

 

   すべてを造られ、すべてをご存知のあなた様に対し、

   無智蒙昧も甚だしく、

   ただ突っかかっていったこの愚か者を憐れんでください。

   あなた様の事はずっと前から知っていました。

   いや、知っているつもりでした。

   しかし、今、この目で確かめ、

   あなた様がご覧になっておられる、

   この哀れな己の姿がはっきりとわかりました。

   このような私に、あなた様は一時、

   仲介者のおられることをお示しくださいました。

   あなた様の深いご計画と憐みは驚くばかりです。

   

   ただれた皮膚、垂れ下がった瞼、抜け落ちた髪、

   絡みつく破れ衣。

   悪臭と、それを求めてやってくる虫。

   これが真の私でございます。

   「何もかも知っている、己は潔白だ」と不遜にも語り、

   あなた様と同じ舞台に立って討論しようなどと、

   ああ、恥ずかし。恐ろしい。

   

ヨブは頭を両手で覆い、膝をかがめて、乾いた赤土の上にうっ伏した。

それで神様は、少しは溜飲をさげられたのか、

一時、荒れ狂う風が穏やかになった。

それから、

腹立たしげに三人の友達に言った。

 

   ヨブも愚かだったが、

   お前たちは、私に対する認識があまい。

   それに、むやみにヨブを責め立てた。 

 

彼は私のお気に入りなんだ。

なんてことを神様はおっしゃりませんでしたが、

ヨブに謝れ!っておっしゃったので、

三人は恐れをなして、手土産持参で正式にヨブに頭を下げました。

まあ、ヨブが憎かったわけでもなく、それまでの世間一般の常識として

「悪いことはすなわち、罪の結果」だという認識がありましたからね。

彼らは要するに常識人だったってわけですよね。

 

でも、いじめとかもそうですが、

人間の中に潜む、暗き部分が炸裂すると、

自制のきかないむき出しの心に火がついてしまうのかも。

怖いですう~~。。。

 

ヨブの心も神様のおかげで、平常心にもどり、

快く彼らを許し、

彼らのために、執り成しのお祈りを捧げました。

 

 あああ。。。

ヨブ記って結局、

神様が最後、大見得を切って、チョンチョン!!

おまけに、

最後までヨブが神様を裏切らなかったということで

以前にも勝る祝福を頂いて、めでたしめでたし。

ひよこ的には、

この部分、安っぽくないかなあ???なんて思ってしまって。

あ!!

だからって、祝福はいらないというわけではないですよ。

試練も、苦しみも、災いも、御免こうむります。

ひよこの口って、ひろげれば、グロテスクなほど大きいですからね。

貪欲に、祝福オンリーで、神様、お願いしますね。

 

ほほほ!! 

あたしは常におちょぼ口で、

お上品で、ぴよ!なのでございますけどぉぉぉお~~~。

 

         苦しみを耐え忍ぶことについて・・

         忍びぬいた人たちは幸いである。

         ヨブの忍耐・・

         また、神様が彼になさった結末、

         神様の慈愛と憐みの豊かさがわかる。

                 ヤコブ書5章9節~

 

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