ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

アモス、道草を食う

アモス、北上す!」を登録してから、

 🐤ビックリ ( ゚Д゚)!!

 7時間で?

 ゆとりで?着くって!?⌚

 それは直線での話。

 山坂超えてゆくわけだから、

 倍は・・いやいやもっと、

 もっとかかるんでは?

 

アモスは、テコアの坂道を下りながら

ふと首都エルサレムによってから、

テコアに行こうと思い立った。

あの大きな地震の起こる二年前の話だ。

 

エルサレムへの道はきれいに整備されていて、

通行人も多く、安全だった。

 

土埃にまみれながら

丘の上に立つと、

エルサレムを囲むようにオリーブ畑が広がっていた。

その常緑樹の緑が額縁のようになって

赤茶けた日干し煉瓦の家々を浮き立たせていた。

そして、それらを凌駕して、

目に飛び込んできたのは、

まぶし輝く神殿だった。

f:id:pypyhiyoko:20210917175106j:plain



す、素晴らし!

やはりエルサレムに来て正解だった。

神様のお住まいと呼ぶにふさわしい建物だ。

 

我知らず膝まづいて

こみあげてくる感動をかみしめ、

神様を賛美していた。

 

ここは我ら民族にとって大切な場所。

昔、祭司メルキゼデクが住んでいた場所。

アブラハムも住んだ場所で、

息子イサクをささげた場所。

ダビデ王が首都とした場所。

そして、

息子ソロモン王が父の悲願であった、

あの神殿を建てたのだ。

「砂の民(定まった家のない人々)」

とさげすまれたが、

神様の憐みを受けて、

輝く神殿を持つ王国になったのだ。

私は使い古されたマントに身を包みながらも、

誇らしさに背筋が伸びた。

 

 昼間はエルサレムの街中を、

ぶらりと歩きまわりながら、

そんなことを思いめぐらしていた。

行き交う人は一様に朗らかで、

食べ物はうまく、

衣食住に満ち足りているようにみえた。

                          f:id:pypyhiyoko:20201013174355j:plain

その夜、私は、

きらめく星の下で野宿した。

田舎から出てきた私には、

喧騒に満ちた華やかな街中は、

気持ちが落ち着かなかった。

f:id:pypyhiyoko:20210917175144j:plain



疲れた。。。。

めまいがするほどに・・・

 

ごろりと横になり、星空を眺めた。

創造主をほめたたえるしかない。

うつくし!!

 

腕を枕に、

私はうたた寝をしていたようだった。

昼間見た街の景色がちらついた。

着飾った婦人たちが、

しゃなりしゃなりと近づいてくる。

息が詰まる!

たじたじと焦っていると、

赤い火柱が立って

陽炎のように景色がゆらゆら揺れた。

 

女たちが恐怖に顔をゆがめ、

何か叫びながら、

逃げまどっている姿に変わった。

 

あ!

 

神殿が音立てて崩れた!

わあっ!!と、Σ(・□・;)

驚くほどの声を上げて、私は飛び起きた。

心臓がバクバクとあえいで、

冷え切った体が、肩で息をしていた。

f:id:pypyhiyoko:20210917175552j:plain



アモス

イスラエルもこのようになる。

べテルは「私(神)の家」という意味だ。

アブラハムが祭壇を作り、

ヤコブと契約を交わした場所だ。

その記念すべき場所で、

初代の王ヤロブアムは

金の子牛礼拝を私の民に押し付けた。

彼は祭司のまねごとをして祭壇で香をたいた。

私はべテルに人を使わして預言させた。

『異教に染まった祭司は殺され、

その骨は祭壇で燃やされる』、と。

 

f:id:pypyhiyoko:20210917175922j:plain



ゆらゆらと大気がゆれて、

気持ちが悪くなるほどの睡魔が私を襲った。

 

気がつけば、

太陽が地平線に頭を覗かせていた。

私は慌てて立ち上がり、

マントに着いた埃をばたばたと払った。

乾いて粉のようになった土埃が、

うっすらと色を付けて舞った。

 

う、ゴホン、ゴホン!

 

乾いた喉がむせた。

疲れはすっかり取れていた。

腰ひもをきりりと絞めて結んで、

杖を手に取ると、

足は自然と前に進んだ。

 

聳え立つ神殿は、

朝の光の中に溶け込んで、

私の後ろで霞んで、

地平線の向こうにずんずんと隠れて行った。

f:id:pypyhiyoko:20210917180133j:plain



私はそれを惜しみながら、

何度も何度も振り返って、

その姿を目に焼き付けた。

 

心地よく歩幅を重ねる私に、

振り子のように杖が呼応した。

 

いざべテルへ!

 

べテルに着いたら、

ホセアの家に行こう。

私の手紙がすでに届いているはずだ。

 

色々問題がありそうだが、

同労者に会うことは励みになる。

私はそう思ったのだ。