はっ! アハシュエロス王は突然目が覚めた。 外はまだ真っ暗で、 床についてからいくらも時が立っていなかった。 こんなことは未だかってなかったことで、 王は寝返りをうって、目を閉じた。 しかし、頭はさえるばかりで、 とうとう横になっているのが辛くな…
王妃エステルが身をかがめている王宮の内庭の先には、 王の謁見の間があった。 王は玉座に座してふと見ると、王妃エステルが内庭に入っているのがわかった。 はて?王は不審に思いながらも、手にした金の笏を急いで延ばした。王が笏を差し伸ばさなければ、た…
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