ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

エレミヤ書

付録で~す

梅も椿も桜も咲いて、雨まで降ってきました。今の時期、も忙しくあちらこちらと足を向けて、季節の移り変わりを楽しんでいます。 気になるのは預言者エレミヤさん。書記官バルクもですが、二人とも、その後の足取りはつかめていません。 エジプトがバビロン…

彼はその勤めを全うした

夕闇が迫っていた。そこは人気のない荒野の中だった。寒さに凍えながら一睡も出来なかった。そして、いつの間にか辺りが薄っすらと明るくなった。 日が高く昇り始めると、じりじりと照り付ける太陽の日差しに喉が渇いた。唇がカサついた。あたりを見回したが…

元の木阿弥

「だめだ!後一歩のところで逃げられた」 「おいおい、どうするんだ。このままでは我々も、共犯だと思われないか?」 「首謀者のイシマエルさえ捕まえておけば・・やはり疑われるかも・・」 「どうしよう・・」 「こうして、総督の側近だった我々が生きてい…

苦みが強い・・

ゲダリヤ人気が高まれば高まるほど、ぎりぎりと歯ぎしりする人もいました。 「総督暗殺」 まがまがしい言葉が、親衛隊ヨハナンと軍の長たちの所に飛び込んできました。 「なに! 王族の一人「イシマエル」が、暗殺計画を立てている?」 親衛隊のメンバーはそ…

乾杯だ!

バビロン王ネブカデネザルは、 総督に親バビロン派であったゲダルヤを任命し、「残された貧しい人々」の管理を任せました。 アッシリアは占領後、 支配階級を自国に連れ去り、 別の敗戦国の支配層グループを、 他から連れて来て住まわせるという、 総入れ変…

恩義ある人の息子のもとへ

バビロンの親衛隊長ネブザラダンは焦っていた。預言者エレミヤを連れて来るようにと部下に命じていた。時間が掛かりすぎる。 これは王ネブカデレザルからの厳命。王はエレミヤに好意的だった。 預言者エレミヤが「バビロンに降伏せよ」と終始一貫して人々に…

見捨てられて・・😿

エルサレムが滅びる直前。 完全に包囲された城内はすでに食料も尽き、悲惨な状態だった。 そのような中で王ゼデキヤとエレミヤは密かに会った。 親エジプト派の高官にその内容を聞かれたら大変だ。 王もエルサレムの危機が近いことを肌身に感じていた。 だか…

大成功!救出作戦!

”エレミヤ憎し”とばかりに、王ゼデキヤに、「エレミヤ死刑」を訴えた反バビロン派の人たちでしたが、著名な預言者の命をその手で断ち切ることに抵抗があったようです。 監視の庭にあった雨季の為の空井戸に預言者を投げ入れるにとどめました。自然に衰弱して…

土地を買う

「エレミヤおじさん、お久しぶりです」 監視の庭に現れたのは、シャルムの子ハナメルでした。日に焼けて土埃まみれのハナメルは、エレミヤの姿を見つけると、健康そうな歯を見せながら駆け寄って来て言った。 エレミヤは驚いた。バビロンがエルサレムを包囲…

約束は守る

ガク! 大きく傾いた体を右足がぐっと支えて私は驚いて目を覚ました。唇がしっとりと濡れている。思わずぬぐった手の甲には、静脈がやけに自己主張している。 どうも最近、うたた寝が増えたようだ。 書物に目を通しているはずが、時折ハットすることがあるの…

平和に暮らせ

ユダ王国最後の王様はゼデキヤ王です。 兄エホヤキム王が死んだので、エホヤキムの子エホヤキンが19代目の王様となりました。しかし在位三か月でバビロンへつれて行かれたので、叔父である彼が20代目の王様になったのです。 ゼデキヤ王治世の初期、エレ…

心の内で燃えたぎるものは・・

「これからは種まきのための秋の雨も、収穫のための春の雨も降らない。人も動物も命あるものは水を求めて途方に暮れる」 エレミヤは驚きました。 「主よ、私たちの罪が大きすぎるからですか? イスラエルの望み、苦難の時の救い主。それなのに他人事のように…

帯を求めよ

「あら!エレミヤさんの帯、新品!ちょっと着物と不釣り合いね!」 エレミヤにはパパラッチのような人たちがいて、その言動はチェックされ、噂話のネタにされ、逐一王様に報告されていたことでしょう。 彼は滅私の心でご奉仕をしていたので、服のことなどあ…

足を滑らせて、、、

え! 今なんとおっしゃいました? エレミヤは思わず聞き返してしまった。 「故郷のアナトテの人々が私の殺害計画を企てた」と神様がおっしゃったからです。 驚きです。私のことを理解し、応援こそすれ、命を狙っているなんて信じられません。 どう考えても、…

泣くなエレミヤよ!

あ!ごめんなさい。職場放棄だなんて… 母の胎にいる時から神様に選ばれていたエレミヤさんです、決してそのようなことはございませんね。 「私の頭が水となり、私の目が涙の泉となればよいのに・・」と嘆かれたほどのエレミヤさん。 神様の御思いを理解して…

職場放棄か?

エレミヤは叫んだ。 「神様は言われる。 敵が攻めて来て歴代のユダの王墓と、指導者、祭司、預言者、それに民の墓を暴くぞ。そこから取り出された骨は、無雑作にばらまかれるだろう。そして、その骨を拾う者はいない。 辛うじて生き延びた者も、死を切望する…

たった一人でも

エレミヤの言葉に、涙して悔いる者もいたが、それは一瞬で、民は楽観主義で偽預言者の言葉に魅力を感じて流されて行った。 彼らは「大丈夫だ。平安だ」と繰り返し、民に偽りを吹き込んでいた。 民は決して不信仰ではなかった。むしろ熱心に礼拝をしていた。 …

初仕事は

エレミヤの初仕事。それは「バビロンによる滅亡」について語ることだった。 そのためにグラグラと煮えたぎる熱湯の入った大釜を幻で見せられた。それは真に迫っていて、彼はおもわずのけ反ってしまった。 「災いは北から来る。ユダは制覇者バビロンに滅ぼさ…

私は若輩ですから・・

やっと、今日からエレミヤ書に入ります。 預言者エレミヤは涙の人と呼ばれていますが、その涙の元はどこから来るのでしょう? 南ユダのアハズ王の時、スリヤ人、北イスラエル、エドム人、ペリシテ人などがエルサレムを攻めました。 王は恐れてアッシリヤに助…